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ディミトリオス・パグルチス (アメリカ)
【2000 ~     】



2018年5月18日、アメリカ・テキサス州のサンタフェ高校 (生徒数1400人) で、銃乱射事件が発生する。

犠牲者は生徒9人、教師1人の計10人であり、負傷者も10人に及んだ。

犯人はディミトリオス・パグルチスという同高校の在校生であった。

パグルチスは銃撃後、自殺するつもりであったが、死ぬ勇気がなかった為、自ら警察に投降した。

現場に居合わせた生徒は、火災報知器が鳴り始めてから生徒たちが逃げ出したと語った。

そして「バン、バン、バン」と銃声が聞こえ、別の生徒は破裂音が聞こえ教室の外を見た所、パグルチスがそこにおり、黒いトレンチコートを着て銃身を切り落とした短い散弾銃を持っていた。

その散弾銃はパグルチスの父親が所有していたもので、他に回転式拳銃も使用した。

警察はサンタフェ高校内外を捜査すると、色々な種類の爆発装置や二酸化炭素装置、火炎瓶等が見つかった。

肝心のパグルチスの動機だが、真相は不明であった。

ただ、パグルチスは高校で周囲からいじめを受けていたと言われており、また、運動部のコーチから「お前は臭い」等と言われ他の生徒の前で笑い者にされた。

しかも、他の生徒たちも一緒になって笑っていたと言われており、これら日頃の恨みが積み重なった事が原因だとされた。

また、別の動機としては同級生の女の子に交際を断られた事による腹いせだともいわれた。

パグルチスはジュニアのサッカー大会に出場した事もあり、また、地元の「ギリシャ正教会」に参加し、教会の年次祭で踊ろっている姿を目撃されていた。

パグルチスを知る人物によると、パグルチスは「物静かな子供」だったらしく、とてもこれ程の事件を起こす人物には思えなかったと語った。

また、パグルチスの同級生によると、パグルチスは「物静かなゲーム好き」だったらしい。

パグルチスは自身の Facebook に「BORN TO KILL (殺す為に生まれた) 」と書かれたTシャツを着ている写真を投稿していた (そのTシャツは犯行時も着ていたといわれる) 。

警察はパグルチス以外に2人の容疑者が存在すると考え、取り調べを行った。

その容疑者は校内に設置された爆弾の制作や設置を行った疑いであった。

校内で銃声を聞いた生徒が後にニュース番組の取材に応じ、
「至る所で起きているので、自分の通う学校でもいつか起こるのではと心の中でいつも思っていた。だから、怖かったけど驚きはしなかった」
と語っている。

ホワイトハウスで刑務所改革を呼び掛けるイベントに出席していたトランプ大統領は、事件を受け
「とてつもなく恐ろしい事件だ」
と言及し、更に
「私の政権は生徒を守り、学校の安全を守り危険な人間が武器を手に出来ないよう出来る限りの事をする覚悟だ」
と述べた。

パグルチスはガルベストン郡刑務所に収監されており、今後、裁判が始まっていく予定である。



《殺人数》
10人 (他負傷者10人)

《犯行期間》
2018年5月18日



∽ 総評 ∽

自身の通う学校に侵入し、10人を射殺したパグルチス。

銃乱射事件はアメリカでは日常茶飯事であるが、10人以上の被害者を出す事件はそう多くある事ではない。

パグルチスはトレンチコートに身を包み、校舎に侵入したが、これは『コロンバイン高校銃乱射事件』の2人に強い影響を受けているのは明白であった。

『コロンバイン高校銃乱射事件』は1999年に発生したが、それ以降の銃乱射事件に多大な影響を与えた。

世の中、何にでも影響を受ける事はあると思うが、『コロンバイン高校銃乱射事件』の2人の何に憧れ影響を受けるのか私には全く理解出来ない。

銃撃の際、校舎にいた生徒の1人は「怖かったけど驚かなかった」と述べた。

アメリカではこれまで多くの銃乱射事件が発生しており、確かに珍しい事ではなく、いつか自分の学校でも起こるかもと思うのは不思議な事ではない。

ただ、その事を驚かないといえてしまうのはもはや異常であり末期だといえる。

今後、本当の動機や他の容疑者等について裁判が行われると思うので、判決も含めて注目していきたい。