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スティーブン・サカイ (アメリカ)
【1975 ~     】



スティーブン・サカイ (旧姓サンダース) は、1975年、ニューヨーク・クイーンズ地区で育った。


サカイはサンセットパークにあるストリップバー「Sweet Cherry」やニューヨークにある「Opus 22 Cafe and Lounge」でバウンサー (用心棒) として働いた。


武道に傾倒していたサカイは、1998年、姓をサンダースから「サカイ」に改姓した。


2005年9月、サカイは元友人のウェイン・タイソン (56歳♂) を刺殺する。

タイソンは部分的な身体障害者であった。


同年11月、サカイはバウンサー仲間のエドウィン・モジカ (41歳♂) と喧嘩となる。

そして、腹を立てたサカイはモジカの後頭部を撃って射殺した。


2006年、サカイは警察官のアーヴィング・マトス (♂) の後頭部を撃って射殺する。


同年5月23日、サカイは「Opus 22 Cafe and Lounge」で働いていると、グスタボ・クアドロス (♂) が酔ってサカイに近寄ってくる。

サカイは去るよう促すが、クアドロスは拒否する。

そして、サカイとクアドロスは口論となり、サカイは45口径の拳銃を取り出し、クアドロスの胸を撃って射殺した。

その後、サカイはジュリアン・カドドロス (♂) を撃ち、その様子を見て逃走したジェイソン・コレア (♂) を撃った (カドドロスは脊髄を損傷し、首から下が麻痺となった) 。

最後にサカイはイアン・デイヴィス (♂) の股間を撃った。

逮捕されたサカイはタイソン、モジカ、マトス殺害容疑で起訴された。


裁判でサカイは逮捕された際、警察に殺人を自白させる為に食べ物に毒を盛られ、首に薬を射たれたと主張した。

しかし、陪審員はそのサカイの主張を信じなかった。


2007年12月6日、サカイは2件の殺人で有罪判決が下されたが、マトス殺害に関しては起訴を取り下げられた。


2008年1月2日、サカイは懲役50年が言い渡された。


同年12月15日、サカイはクアドロス殺害で懲役90年が言い渡された。


最後に逮捕後に述べたサカイの発言で終わりたいと思います。

「ウェイン・タイソンは良い人だった。彼は私の友人でした。彼は私が最も必要とした時に私を支えてくれた」



《殺人数》
4人 (他負傷者3人)

《犯行期間》
2005年9月~2006年5月23日



∽ 総評 ∽

友人や警官等、4人を殺害したサカイ。

サカイは女性を1人も殺害しておらず、友人や警官、職場の仲間や酔っ払い等、相手がバラバラであった。

男性のシリアルキラーのほとんどに当てはまる強姦や強盗という欲求を伴ったものではなかった。

そういった点を考えても非常に珍しい殺人鬼といえる。

サカイは武道に傾倒し、サカイという姓に改名したが、何故、サカイなのかよくわからない。

ただ、残念なのは武道に傾倒したまでは良かったのだが、表面だけに憧れその精神を受け継がなかったのが残念である。