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バリー・モズリイ (アメリカ)
【1959 ~     】



1999年4月17日、バリー・ウェンデル・モズリイは、前日の夜、酒を飲み、酔った状態で友人のシャーリー・オースティン (54歳♀) の家に向かう。

そこで、オースティンとその娘ベシー・ムーニー・カーター (18歳) を殺害する。

オースティンとカーターの遺体は翌日、家に帰って来たカーターの夫によって発見された。


2000年6月、アドリアン・リード (♀) の娘 (8歳) が、夜中、目が覚めてリビングに向かう。

すると、裸でリビングの床で横たわっている母アドリアンと、その側に見知らぬ男がソファに座っていた。

母親が眠っていると思い、それを起こす為に男に手伝ってくれるよう頼んだ。

すると、男は激怒すると少女を倒し、顔に毛布をあて窒息させた。

そして、男は少女を強姦した。

その後、男はリード殺害容疑で逮捕されたが、その男はモズリイであった。

モズリイのDNAを調べた所、リードやその娘、オースティンやカーターの体内から発見されたDNAと一致した。

しかも、南ロサンゼルス地域のいくつかの他の強姦事件に残されたDNAとも一致した。

また、モズリイは犯行後、家の中を物色していた事もわかった。

モズリイは過去に窃盗で有罪判決を受けていた事がわかり、また、ルイジアナ州で銃による武装強盗で8年間刑務所で過ごしていた事が判明した。

モズリイは刑務所で裁判を待っている間、暴動を起こし、警備員に暴行を加えた。

裁判でアドリアンの娘は法廷に証人として立ち、証言した。


2008年8月19日、モズリイは3件の殺人、強姦や強盗で有罪判決が下された。


同年10月30日、モズリイには死刑が言い渡された。

死刑を言い渡した判事は、モズリイには死刑が妥当とし、
「私は司法に仕えて36年間、こんな無情で残忍な人間を見た事がない」
と述べ、モズリイを痛烈に非難した。



《殺人数》
3人 (他強姦多数)

《犯行期間》
1999年4月17日~2000年6月



∽ 総評 ∽

3人の女性や少女を強姦して殺害したモズリイ。

モズリイはどのような人生を送ってきたのかわからず、わかっている限り、殺人も40歳になってから行っていた。

おそらく犯罪まみれな人生であっのは間違いないだろう。

助かった8歳の少女は強姦されたが殺される事はなかった。

これ程の凶悪犯なら殺すのは普通であり、何故、見逃したのかわからない。

モズリイも死刑判決が下されたが、未だ執行されていない。

日本もそうだが、アメリカも近年の死刑反対の風潮により死刑執行には消極的であった。

これでは終身刑となんらかわりがないので、個人的には裁判官が死刑判決を言い渡す際に執行日も決定すればいいのではと思う。