ジェームズ・ヒックス (アメリカ)
【1951 ~ 】
ジェームズ・ロドニー・ヒックスは、1951年4月17日、アメリカ・メイン州エトナで生まれた。
ヒックスの家庭は非常に貧しかった。
父親はヒックスがまだ幼い時に家を出て行った。
そんな家庭で育ったヒックスは、幼い頃に動物を虐待した。
1969年、ヒックスはメイン州カーメルで、通っていた高校のスクールバスで将来の妻となるジェニー・シルと出会い、1970年、結婚する。
1971年、娘ヴェロニカが生まれたが、ヒックスは学生で働いていなかった為、家は常に財政的に厳しかった。
1972年、ヒックスは卒業後、地元の木材を扱う工場で働くが、すぐに退職し、次に建築業で働いた。
また、ヒックスは労働組合に加わった。
1974年、ヒックスとジェニーが離婚する事に決める。
離婚理由はヒックスの不倫であったが、ジェニーが妊娠している事がわかると、夫婦は離婚する事を止めた。
同年10月、息子セスが生まれた。
1977年7月16日、ヒックスは同居しているベビーシッター、スーザン・マトリー (15歳♀) に猥褻行為を行ったとして訴えられる。
この事でヒックスとジェニーは口論となる。
同年7月19日午前2時頃、ヒックスとジェニーが再び激しい口論となる。
怒りが頂点に達したヒックスは、ジェニー (この時、23歳) の首をベルトで絞め殺害した。
その後、ヒックスはジェニーの遺体をバラバラにし、カーメル地域の荒野に捨てた。
ジェニーの両親はヒックスにジェニーの事を聞くが、ヒックスはジェニーが自分の元を去り、フロリダ州へ引っ越したと述べた。
ジェニーの両親や友人はジェニーを探し始めた。
そして、ジェニーが行方不明だと警察に通報した。
同年7月23日、警察はヒックスに尋問するが、ヒックスは決してジェニーを傷つけていないと述べた。
結局、この時にヒックスが逮捕される事はなかった。
1982年10月16日、ヒックスはバーでジェリリーン・タワーズ (34歳♀) と出会う。
そして、タワーズを車に乗せると人気のない場所まで移動し、首を絞めて殺害した (日付は17日になっていた) 。
その後、タワーズの遺体を切断し、埋めた。
タワーズの母親と継父は、タワーズが行方不明になったと警察に通報する。
だが、タワーズが見つかる事はなかった。
1983年10月4日、ヒックスはジェニー殺害で逮捕され、同年10月7日、起訴される。
だが、ヒックスはジェニー殺害を否認する。
1984年3月22日、陪審による9時間の熟慮の末、ヒックスには有罪判決が下され、懲役10年が言い渡された。
1985年8月22日、ヒックスはリンダ・マーキスと獄中結婚した。
マーキスはヒックスが無実だと信じていた。
1990年、ヒックスは6年の刑期を務め、仮釈放された。
1991年、ヒックスはマーキスと離婚し、カレン・ゴメス (♀) と結婚する。
だが、ヒックスはゴメスとすぐに離婚する。
1995年、ヒックスはガールフレンドのリン・ウィレットのアパートへ引っ越す。
1996年5月25日、ヒックスはウィレット (当時39歳) をアパートで首を絞めて殺害する。
そして、ヒックスは警察に電話し、ウィレットがいなくかなったと告げた。
警察がヒックスに事情を聞くが、発言に矛盾が多く、疑惑の目を向ける。
そんな中、ウィレットが行方不明となって数ヶ月後、ヒックスが別の女性ブレンディ・メイヨー (18歳♀) のアパートへ引っ越したという情報が伝わる。
この事で警察は犯人をヒックスだと断定し、捜査を進めた。
1997年、ヒックスとメイヨーの間に娘が生まれた。
1998年、ヒックスとメイヨーは結婚し、メイン州バンゴアに引っ越した。
1999年6月15日、FBIが捜査に加わった。
同年6月、ヒックスとメイヨーはテキサス州レベルランドへ引っ越した。
2000年4月8日、ヒックスは便利屋として働き始め、顧客のジューン・モスに連絡する。
ヒックスはモスの家で働いていたが、モスが賃金を支払わない事に怒りを覚え、モスの頭に銃を突き付け脅した。
ヒックスはモスに遺書を書かせ、咳止めシロップ1本を飲む事を強制する (その後、溺死させ自殺に見せかけるつもりであった) 。
ヒックスがその場を離れた隙をみてモスは逃げ出し、隣人に助けを求め、隣人は警察に通報した。
ヒックスは逃走し、警察はヒックスの家に向かい、その場でヒックスを逮捕した。
同年4月10日、ヒックスへの保釈金は25万ドル (約2600万円) に設定された。
ヒックスはテキサス州で終身刑が言い渡される予定であったが、メイン州の刑務所に移送する事を条件に、これまで3件の殺人を自白した。
《殺人数》
3人
《犯行期間》
1977年7月19日~1996年5月25日
∽ 総評 ∽
妻など3人の女性を殺害したヒックス。
ヒックスは妻やガールフレンドなどを主に殺害したが、これまでそういった近親者を殺害する殺人鬼は何人も紹介してきた。
ただ、以前にも何度も述べたが、こんな異常者が次々と女性をたらし込めるのが不思議でならない。
個人的に女性というのは男に比べて相手の本質を見抜く力に優れていると思っているので、そんな女性がこうも簡単に異常者に惹かれるのがわからない。
以前「こういったサイコパスは女性がわからないくらい異常な部分を隠す事に優れている」と言っていた方がいたが、まさにその通りなのだろう。
コメント
コメント一覧 (10)
最初の奥さんを殺害する前にも殺人を犯しているんじゃないかと感じます。
凶悪なダメ駄目糞鬼畜である程、何故か女性との関係が多いのには驚きますね。
警察も杜撰な捜査しかせず、まんまと取り逃がし凶悪な殺人を繰り返させた責任は非常に重いと思います。
これ程、身勝手な殺人をしておいて自らの腐れた命だけは惜しいとする糞な鬼畜に対して超・激甘判決しか出せない司法って存在意味も意義もありませんね。
受刑者や刑務官からリンチされて激痛の中で死んで欲しいですね。
可能性はありますね。
これ程の鬼畜であれば。
不思議なんですよね、女性は本質的に男性の内面を計る力に長けていると思うので、こういう異常者に簡単に騙されてしまう事に驚きを隠せないですね。
自分達の捜査の杜撰さを棚に上げて刑罰を軽くするというのはもはや異常です。
せめて捜査でミスしたのなら刑罰を重くして挽回してもらいたいですね。
車のミラーを盗もうとした強盗2人と争いになったそうです。
車のミラーくらい、命の危険に比べれば安いものですが、
若さが祟ってしまったようです。
再来年の東京五輪では、間違ってもこういう悲劇を起こさないで欲しいです。
そんな事があったんですか。
仰る通りミラーくらいと思ってしまいますが、その時はただ必死だったのでしょう。
なるほど、そういう女性をあえて標的に選んでいるという事ですね。
自分の本性を隠すのは上手で、しかも弱者をさえ渡った鼻でかぎ取るのが得意だから犠牲者も飛躍的に多い
そのくせさつの間抜けなミスでまた被害者や犠牲者が出る
しかも言い訳も天才的にうまいから解決できたとしてもションベン刑。
情けないやらみっともないやらの結末ですね。
そうですね。
何人もの女性を騙しては葬り去る。
何もかも酷い事になってますね。
管理人さん、自分も女ですが「女性というのは男に比べて相手の本質を見抜く力に優れている」というのは幻想です。
大阪のオバチャンがオレオレ詐欺には引っかからないけど還付金詐欺にはひっかかるってのと同じで女性の方がいくらか現実的ってだけだと思います。
時折ある男性の女性に対する見る目のなさは「女は同性に嫌われてるも嫉妬だから問題ない」「ブリッコが見抜けない」という無意識の軽い男尊女卑にも起因があると思いますが。
結婚詐欺も含めて詐欺の被害者には女性も多いですし、ヒモやヤクザの言いなりになって身を落としても「あの人には私がいないと」と懲りなかったり、上昇志向のある男の踏み台になって成功したら捨てられたりと、見る目の無い女はいくらでもいます。
そうじゃなければ小平義雄は兎も角、大久保清の事件は起きなかったのでは。
毎日読んで頂いているという事で誠にありがとうございます。
確かに幻想かもしれません。
ただ、優れているかどうかは別にして男性よりも勝っているのは間違いないと思います。
男性は基本的に女性の内面より外面を重視する傾向にあり、女性はそれほど男性の外面を気にしません。
仰る通り現実的というのはありますね。
もちろん女性でも騙される人は沢山いますが、個人的には男性より本質を見抜く能力は優秀だと思います。