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マリオ・キャンチェ (メキシコ)
【1983 ~ 2008】



マリオ・アルバート・スルー・キャンチェは、1983年、メキシコ・メリダで生まれた。

キャンチェの家庭は中流階級よりも下で崩壊していた。


キャンチェは成長するとギャングの一員となり、強姦や強盗等犯罪を繰り返すようになる。

キャンチェは仕事に就く事はなく、お金を得る為に窃盗を繰り返した。


2007年6月、高校の学生であるアルマ・ルセリー・カナル・チャウ (♀) が、帰宅途中にキャンチェに話し掛けられる。

キャンチェはチャウに性行為を迫るが、チャウが拒否すると、それに怒ったキャンチェはチャウに襲い掛かり強姦した。

チャウは側にあった木材を拾いキャンチェを殴り逃走した。

キャンチェはチャウを追いかけ、殺害すると遺体を海に捨てた。


2008年1月、キャンチェはレイディ・マレーネ・ペッシュ・カナル (♀) を殴り、強姦して絞め殺した。

レイディはチャウと同じカナルという名前だったが、偶然であり特に狙ったわけでもなかった (そもそもキャンチェは犠牲者の名前すらしらなかった) 。

キャンチェはレイディの遺体を道路近くに埋めて捨てた。


同年7月、キャンチェはグァダルーペ・デ・ロサンヘレス・ロドリゲス・メンデス (♀) を殺害する。

キャンチェはメンデスの手足を縛り、侮辱し強姦した。

最後はメンデスを絞め殺し、道路の側に遺体を埋めて捨てた。

キャンチェの犯行の手口は、女性達を雇うという口実で安心させ接近した。

そして、車に乗せ、人気のない場所に連れて行った。

キャンチェは必ず犠牲者に性行為を促し、拒絶されると暴力を振るった。

警官は捜査を進めると、最初の犠牲者であるチャウ犯行の際、多くの目撃者が現れた。


キャンチェは犯行の際、多くの失敗を犯しており、同年8月4日、キャンチェは逮捕された。

当初はチャウ殺害のみでの逮捕であったが、逮捕後、他2つの殺人も自白した。

キャンチェの行動は、典型的な反社会的性格だとされた。


裁判でキャンチェには懲役40年が言い渡された。

これはメキシコにおける最大の量刑であった (メキシコではアメリカ同様州によって量刑が異なり、チワワ州は唯一終身刑が存在する) 。

しかし、キャンチェは判決後、レイディとメンデス殺害を覆した。

キャンチェは警察に無理やり誘導されたと発言した。

キャンチェはレイディとメンデス殺害について控訴した。


同年8月30日朝、キャンチェは刑務所で首を吊って自殺した。

キャンチェは履いていたズボンを使って首を吊ったのだった。


最後にチャウ殺害について語ったキャンチェの発言で終わりたいと思います。

「私は彼女を殺したくなかった。だが、彼女はセックスを拒否した。だから彼女を殺すしかなかった」



《殺人数》
3人

《犯行期間》
2007年6月~2008年7月



∽ 総評 ∽

3人の女性を強姦して殺害したキャンチェ。

キャンチェは仕事を斡旋する振りをして女性を誘ったが、これは女性を誘惑する方法としては意外に使う異常者は多い。

キャンチェは詳細はないが家庭環境が劣悪であり、成長してすぐに犯罪に手を染めた。

キャンチェは2人の殺害については警察に誘導されたとして控訴したが、結局自殺している所をみると、キャンチェの犯行で間違いないだろう。

懲役40年でずっと生きられるより自殺してくれて良かったと思う。