_20180413_004546
トゥン・ナイン (ミャンマー)
【1987 ~     】



ミャンマー・エーヤワディのマウビンの作業場で働くトワンテの友人コ・スー・ミンに、黒魔術師を自称するトゥン・ナインは、家に幽霊が憑いていると話す。

コ・スー・ミンの家には兄弟であるコ・ナイン・ウィン家族5人、コ・アゥン・スー・ムー家族5人、コ・ミャ・ミン家族4人、コ・スー・ミン家族5人の合計19人が住む大家族であった。

ナインは魔法陣を描き、誰も入って来てはいけないと念を押した。

そして、ナインは「聖水」と称する飲み物を全員に飲ませ、魔法陣の回りに輪にならせ立たせた。

2016年10月16日午後12時、ナインはまじないを唱え、コ・ミン・スーの息子ナイ・ラ・リンに悪霊が取り憑いているとし、追い払う為に殴打して殴り殺した。

その際、家族は回りでただただ見守っているだけだった。

翌日17日午前7時、リンの遺体をトワンテ運河に捨てた。

その後、ナインはコ・スー・ミンの娘マ・ハラ・フニィン・シュエ (4歳) とマ・ヤミン (8ヶ月♀) にも悪霊が取り憑いているとし、殴る蹴るの暴行を加えた。

また、コ・アゥン・スー・ムーにも悪霊が憑いているとし、暴行を加えた。

シュエとヤミンは同年10月19日午後10時頃に死亡し、ナインは翌日20日午前7時頃、家の横に遺体を葬った。

更にナインはマ・シン・シン・スー (♀) を拷問し、斧で殴った。

マ・シン・シン・スーは重傷を負い、ミャンマー最大の都市ヤンゴンの病院に入院した。

少女の傷を不審に感じた病院関係者が警察に通報し、事件が発覚した。

ナインは3人の幼児や赤ん坊、少女への暴行で逮捕された。


同年11月、裁判所に出廷する前に、ナインは報道陣に対し、子供を殴っている時に自分自身も「暗黒の魂」に取り憑かれていたと述べた。


2017年6月20日、ナインには死刑と禁錮刑が言い渡された。

ただ、ミャンマーでは死刑は存在するものの、何十年も行われておらず、最終的にはナインも禁錮20年程度になる可能性が高いと指摘されている。



《殺人数》
3人 (他被害者多数)

《犯行期間》
2016年10月16日~同年10月20日



∽ 総評 ∽

悪魔払いと称し、8ヶ月の赤ん坊や4歳の幼児を殺害したナイン。

おそらくナインは赤子を殺したい衝動を悪魔払いという立場を利用して行っていたのだろう。

悪魔払いというのはヨーロッパでは正式なものとして行われ、エクソシストというのは認められている存在である。

だが、個人的には悪魔という存在を全く信じてないので、こういう事件が起こるのがにわかに信じられない。

これまで何人も「悪魔に命令された」といって犯行に及んだ殺人鬼を紹介してきたが、そもそも頭の中に話し掛けてくる相手を何故悪魔だと決めつけるのかがわからない。

ナインが何故、そうなったのかはわからないが、抵抗出来ない相手を無惨に殺害する事に快感を覚える異常者である。

ただ、いくら悪魔が取り憑いていると思っていても、目の前で我が子が殴られていてもただ見守っているというのは、少し信じられない。