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トーニャ・トーマス (アメリカ)
【1978 ~ 2012】



2012年5月15日、アメリカ・フロリダ州ブレバード郡ポート・セント・ジョンで、凄惨な事件が起こる。

トーニャ・トーマスの子供達、ペブルス・ジャクソン (17歳♀) 、ジャクサ・ジャクソン (15歳♀) 、ジャズリーン・ジャクソン (13歳♀) 、ジョエル・ジャクソン (12歳♂) がトーニャに殺害された。

子供達を射殺した後、トーニャは自らも撃って自殺した。

子供達の遺体を調べると、1人は7発撃たれ、1人は5発撃たれている事がわかった。

また、少なくとも2人は胸を撃たれており、全部で合計19発撃たれた事がわかった。

トーニャの自殺で事件は終わっているが、事件後、数々の事が判明する。

事件当日、殺害された子供達は隣人の家に逃げたが、トーニャが連れ戻していた事がわかった。

また、事件の数週間前に児童局の調査官がトーニャの家を訪れ、子供達と話をした所、特に何の問題もなかったと報告していた事がわかった。

しかし、発表された数百の文書によると、トーニャが子供達に対して暴力や放置するといった虐待を行っていたと記載されていた。

2000年にトーニャの夫で子供達の父親であるジョー・ジャクソンが、トーニャが夕食を作らなかった事に対して怒った時、トーニャは壁を殴り蹴って叫んだという。

この事で子供達は親から1ヶ月間離され育てられたが、1ヶ月後、多くの反対があったにも関わらず子供達はトーニャのもとに戻された。

トーニャは自殺する前にタバコを吸っていた事がわかった。



《殺人数》
4人

《犯行期間》
2012年5月15日



∽ 総評 ∽

自身の子供達4人を殺害し、自らも自殺したトーニャ。

子供を殺害する母親はこれまで何人も紹介してきたが、理由は保険金目当てや『ミュンヒハウゼン症候群』だったり様々である。

ただ、トーニャが子供を殺害した理由は詳細がなくよくわからない。

諸々の様子からトーニャは精神的にすでに破綻していたといえる。

アメリカ当局によると、親による子供の虐待は、父親より母親の方が多く、また、子殺しも実は父親より母親の方が多いという統計が出ているらしい。

先日、日本で起こった5歳少女の虐待死事件も、2度も保護されたにも関わらず悲劇的な結末となってしまった。

この事件は児童局が問題なしと判断した為、起こった惨劇だが、家の中で子供と話しているので何とか気づけなかったものかと思う。