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マーク・コンディット (アメリカ)
【 1994 ~ 2018 】



2018年3月2日、アメリカ・テキサス州オースティン郊外で、住宅の玄関前に置かれた小包が爆発する。


同年3月12日、同じくオースティン郊外の住宅で小包が爆発する。

また、同じ日にもう一件小包による爆破事件が起きる。

この3件の爆破で3人のアフリカ系アメリカ人3人とヒスパニック系1人が爆破に巻き込まれ、2人が死亡 (39歳♂、17歳♂) 、2人が負傷した。


同年3月18日、4件目の爆破が起き、白人男性2人が負傷した。

この時は小包爆弾ではなく、仕掛け線により起爆された事がわかった。


同年3月20日、テキサス州サンアントニオ郊外にある配送会社フェデックスの施設内で、小包が爆発する。

警察は一連の爆破事件の犯人を同一犯の犯行だと考え、FBIと協力し、捜査を開始する。

ビデオの記録や目撃者の証言等により容疑者として名前が挙がったのが、マーク・アンソニー・コンディットという男性であった。

そして、同年3月21日、警察の特殊部隊はコンディットの車を見つけると、追跡を始める。

カーチェイスの末、コンディットの車をオースティン市内のホテルの駐車場に追い詰める。

その後、コンディットは車内で爆弾を起爆させ自爆して死亡した (コンディットが容疑者と特定されてからわずか36時間後の出来事であった) 。

本人の自殺により事件は終息したが、爆発物がまだ残っている可能性もあり、現在も警察は注意を呼び掛けている。

また、死んでしまった為、動機は不明のままであり、共犯者がいたかどうかも不明であった。

警察が調べた所、コンディットはテキサス州フラッガービルの住人だという事がわかった。

コンディットのパソコンのグーグル検索履歴を調べると、オースティンとその周辺の住所を調べていた事もわかった。

コンディットを知る近隣住民によると、コンディットは
「本当に物静かな子であった。私の知っている範囲では普通に良い子だった」
と話している。



《殺人数》
2人 (他4人負傷)

《犯行期間》
2018年3月2日~同年3月20日



∽ 総評 ∽

爆弾を送りつけ2人を殺害したコンディット。

事件が起きて間もない為、まだ、コンディットの詳細が多く伝わらないが、爆弾魔というのは内向的で陰湿な性格な人物が多い。

有名な爆弾魔といえば、『ユナボマー』ことセオドア・カジンスキーや、『オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件』のティモシー・マクベイ、エリック・ルドルフ等がいる。

爆弾魔というのは自らの手を一切汚さず、大量の人間を殺害する可能性が高く、また、負傷者も多く出す傾向にある。

その為、被害者数だけの観点からすれば、毒殺魔同様最も残酷な殺害方法と呼べる。

実際、前述した『オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件』では168人が死亡し、850人以上が負傷する大惨事となった。

前述したマクベイは、カジンスキーと刑務所であった際、「共通点を感じた」と述べているが、殺人鬼は他の殺人鬼を嫌う傾向にあるが、爆弾魔は他の爆弾魔に対し何となく尊敬や崇拝の念を抱いているように思える。

今回は迅速な対応で事件が早く解決したが、模倣犯等出て来ないか心配である。