_20180308_220630
ジョン・キャナン (イギリス)
【1954 ~     】



ジョン・デイビッド・ギーズ・キャナンは、1954年2月20日、イギリス・サットンゴールドフィールドで生まれた。


キャナンは中流階級の家庭で、15歳まで公立の学校に通った。


1968年、キャナン14歳の時、電話ボックスで電話を掛けていた女性を襲撃し、激しく殴打した。

逮捕されたキャナンは保護観察処分を受ける。


キャナンは17歳になると、父親の車販売の会社で働き始めた。


1978年5月、キャナンは結婚し、娘が生まれる。


1980年3月、キャナンは妻を置いて家を出ると、1981年2月、ナイフで武装しガソリンスタンドを襲撃する。

キャナンは以前店で盗んだタイツで女性を縛り、女性の生まれたばかりの赤ん坊を刺すと脅すと店員を強姦した。


同年6月、キャナンは有罪判決が下され、懲役5年から8年の不定期刑が言い渡された。


1986年10月、キャナンはナイフで女性を脅して強姦する。

女性に残された精液が、キャナンのDNAと一致し、キャナンは逮捕された。

だが、この時、DNA検査の精度がまだそれほどでもなかった為、十分な証拠とはいえなかった。

結局、キャナンが女性の強姦により裁かれるのは1988年まで待つ事となる。


1987年10月7日、キャナンはブリストルでジュリア・ホールマン (30歳♀) を銃で脅して駐車場から誘拐しようとする。

だが、ホールマンが抵抗した為、逃走した。


翌日の8日、キャナンはシャーリー・バンクス (29歳♀) を拉致する。

バンクスは新婚で、夫リチャードとバーに飲みに行ったが、帰って来なかった為、警察に連絡した。

警察は捜査を進め、ブリストルの埠頭でバンクスの車を発見した。

実はバンクスは行方不明となる前に職場に自発的に連絡しており、当初、警察は自らの意思で去ったと考えていた。

しかも、最初警察は夫のリチャードを容疑者と考えていた。

だが、リチャードの容疑はすぐに晴れ、前日にホールマンが誘拐されそうになった事件を知り、キャナンを容疑者としてマークする。


同年10月29日、ブリストルでキャナンはドレス・ショップに侵入し、ナイフで脅す。

だが、2人の通行人に追い掛けられ、通行人は警察に通報する。

キャナンは逃走する事が出来たが、逃走の際、出血しており、警察がキャナンを捕獲した際、出血しているのを確認し、逮捕した。

警察はキャナンのBMWを見つけ、車内からロープと模造拳銃を発見する。


同年12月23日、キャナンはバンクスの誘拐と殺人で起訴された。


1988年4月3日、ダウズロボ・キャンプで、バンクスの遺体が発見されるが、バンクスの遺体は分解されており苔に覆われていた。

病理学教授は検視の結果、バンクスが岩で頭を何度も殴られ殺害されたと供述した。


1989年4月28日、10時間の審理の末、キャナンには有罪判決が下され、3つの終身刑が言い渡された。

バンクスの誘拐と強姦、殺人で裁かれたキャナンだったが、他にも余罪があるとされた。

1986年5月、ポーツマスでサンドラ・コート (♀) が殺害される。

また、同年7月、スージー・サンプルー (25歳♀) という女性が行方不明となった。

この2つの事件は未解決となっていたが、警察はキャナンの犯行とみて捜査を続けた。


2001年11月、警察はコートについてキャナンに尋問した。

コートは妹の家にタクシーで向かい、タクシーを降りた直後に行方不明となり、その後、水で満たされた溝で遺体となって発見されたのだが、事件の時、キャナンがポーツマスにいた事が判明した。

また、メラニー・ホールという女性失踪事件についてもキャナンの犯行ではないかとされた。

キャナンはホール殺害を別の囚人に話しており、その犯行を「完璧な拉致」と言って自慢していた。


2002年11月、証拠が欠如しているという理由で、サンプルー失踪事件については不起訴となった。

刑務所に収監されたキャナンだったが、無実を主張していた。

キャナンは2023年に仮釈放の対象となる。



《殺人数》
3人? (4人の可能性あり)

《犯行期間》
1986年5月~1987年10月8日



∽ 総評 ∽

女性を誘拐して殺害したキャナン。

キャナンは強姦や殺人を行う際は必ずといっていい程、誘拐し犯行に及んでいた。

しかも、犯行は短絡的で無秩序であり、生粋の異常者といえ非常に恐ろしい。

キャナンは他にも多くの犯罪の犯人とされているが、遺体が発見されておらず実際はわからない。

ただ、個人的にはまず間違いないと思う。

もはや恒例であるが、キャナンは何度も逮捕されているにも関わらず、その都度釈放された。

最初の犯罪の際にしっかりと処罰していればその後の犯行は間違いなく防ぐ事が出来た。

「1度くらいのミスは誰にでもある」という論理によるものだと思われるが、世の中の大多数の人が1度犯罪を犯すならまだしも、ほとんどの人が犯罪を犯さない。

という事は犯罪を犯す人間というのはすでに欠陥品であり、機械と違って簡単に治すのが不可能であれば、さっさと処分すべきなのだ。

世の中に本当に時間とお金をかけて「犯罪者を更生させたい」と考える人はいるのだろうか。