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ニキータ・ラスカゾフ (ロシア)
【 2000 ~      】



2016年10月28日、ロシア極東部アムール川下流の左岸に位置するコムソモリスク・ナ・アムーレにある公園で、首の無い若い男性の遺体が発見される。

遺体の身元はアルチョム・シュストフ (19歳♂) という男性であった。

胸に刻まれたバラの花のタトゥーにより身元が判明した。

そして、すぐに犯人を逮捕する。

逮捕されたのはニキータ・ラスカゾフという16歳の少年であった。

ラスカゾフにはオレナ・マツネワ (17歳♀) というガールフレンドがいたのだが、マツネワはラスカゾフと交際しながらシュストフと浮気していた。

マツネワは自身の行為に反省し、ラスカゾフに事情を打ち明けるが、
「彼 (シュストフ) に迫られ強姦された」
と嘘をついてしまう。

実はシュストフに夢中になっていたのはマツネワの方で、パーティーで出会ってからマツネワがシュストフにキスを迫り、望んで性的関係を持っていた。

だが、嘘を信じたラスカゾフはその事に怒りを覚え、シュストフを公園に呼び出す。

そして、バックパックから包丁を取り出すと、シュストフの胸を2度刺した。

その後、まだ息のあるうちにシュストフの首を切断した。

ラスカゾフは切り離した頭部をバックパックに詰め、家に持ち帰った。

翌日、ラスカゾフはシュストフの頭部が入ったバックパックを持ってマツネワに会いに行き、切断したシュストフの頭部をマツネワに見せた。

その後、バックパックに頭を詰め、シリンカ川に遺棄した。

逮捕されたラスカゾフは、警察の尋問に対し、

「彼女が彼に夢中になり、性的関係を持ったと聞かされ怒りが頂点に達した。殺すつもりで呼び出し、ナイフで刺して首を切断した。そして、彼女に見せた。その後、川に捨てた」

と供述した。

マツネワは自身のSNSにシュストフとの2ショット写真を投稿していた事がわかった。

シュストフを殺害したラスカゾフであったが、ボクシングとキックボクシングのユース大会でメダルを獲得するほどの実力者であっという。



《殺人数》
1人

《犯行期間》
2016年10月28日



∽ 総評 ∽

ガールフレンドの浮気相手を無惨に殺害したラスカゾフ。

基本的に男性の場合は恋人が浮気した場合、女性を責め、女性の場合は恋人が浮気した場合、相手の女性を責める傾向にある。

その為、ラスカゾフはガールフレンドのマツネワを責めるのが普通ではあるが、浮気相手を責めた結果、凄惨な事件となってしまった。

ただ、若さというのもあるといえる。

だが、今回の事件は浮気したマツネワにも間違いなく問題はある。

しかも、強姦されたと嘘をついた事が殺人のきっかけとなっており、マツネワにも責任は十分ある。

ラスカゾフはボクシングやキックボクシングでメダルを獲る程の実力者であり、強い事への自負と過信が暴走を促したのかもしれない。