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第7代ルーカン伯爵 (イギリス)
【 1934 ~ 1974?】



1974年11月7日、イギリス・ロンドンで、当時、別居中であったルーカン伯爵 (本名リチャード・ジョン・ビンガム) 夫人であるベロニカ宅に何者かが侵入する。

侵入者と出くわしてしまった乳母のサンドラ・リベット (29歳♀) が、侵入者によって鉄パイプで頭部を滅多打ちにされ殺害された。

リベットの遺体は郵便袋に入れられ、後に地下室に放置されていた所を発見された。

事件から数時間後、ベロニカが
「犯人は夫です」
と証言する。

ベロニカはそもそもルーカン伯爵が殺害しようとしたのは元々自分であると述べた。

そもそもルーカン伯爵の動機だが、ルーカン伯爵とベロニカは子供の親権について争っており、それが原因であった。

ベロニカが親として資格がないとする証拠や証言を得る為のルーカン伯爵の行動は常軌を逸しており、偽装や捏造等も平気で行う程であった。

事件当時、ルーカン伯爵がリベット殺害後、2階に向かった所、ベロニカと遭遇した。

ルーカン伯爵はベロニカにも鉄パイプで襲い掛かったが、ベロニカが
「リベットを殺してしまった事は取り返しがつかないけど、子供の為にもなんとかしましょう」
とルーカン伯爵を説得し、更に
「トイレに行って血を拭う為のタオルを持って来て」
と話し掛ける。

ルーカン伯爵はベロニカの提案を受け入れトイレに向かった。

ベロニカはその隙に外へ逃げ出し、近所にあるパブに駆け込み助けを求めたのだった。

警察が現場に到着すると、ルーカン伯爵はすでに友人宅に逃亡していた。

その後、警察が捜査を続けると、ルーカン伯爵が逃走に使用した車を海岸で見つける。

車内には大量の血が付着していた。

だが、それ以降、ルーカン伯爵は行方不明となる。

このルーカン伯爵失踪に関して「石を抱いて海に沈んだ」「拳銃で自殺した」「友人の経営する動物園の虎の餌になった」等、様々な憶測を生んだ。

ロンドン警察はルーカン伯爵が近年まで生きており、事件後はナミビア共和国に逃走し、秘かに生活していたと考えていた (真意は不明) 。


ルーカン伯爵は発見されないまま失踪宣告が出され、2016年には死亡宣告が出されている。



《殺人数》
1人

《犯行期間》
1974年11月7日



∽ 総評 ∽

別居中の妻の家に侵入し、誤って乳母を殺害したルーカン伯爵。

伯爵というくらないなのでルーカンは貴族なのだろうが、個人的にヨーロッパの貴族という存在と立ち位置がいまいちわからない。

ただ、それなりの名声と地位があるのは間違いないだろう。

もちろん貴族だから皆が皆、人格者とは限らない。

だが、別居中の妻を襲おうとしているところから夫婦間のいざこざによるものだと推測される。

ルーカン伯爵はその所在がわからず、行方不明のまま2016年に死亡宣告された。

年齢的にもすでに80を越えているので死んでいてもおかしくないが、個人的には少なくとも失踪直後は生きていたような気がする。