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ワシラ・タシウ (ナイジェリア)
【2000 ~     】



2014年4月5日、、ナイジェリア・カノ州にあるウングワル・ヤンソロで、事件が起こる。

結婚式後の結婚を祝う会を家で行っていたマル・サニ (35歳♂) が、料理を食べてから数時間後に死亡したのだ。

また、招待客の3人もサニ同様死亡した。

結婚を祝う会という幸せな会で起こった悲劇だが、犯人として逮捕されたのは、サニの結婚相手であるワシラ・タシウであった。

タシウは料理に殺鼠剤を入れて振る舞った。

逮捕されたタシウは、犯行を認めた。

タシウの犯行動機だが、サニと結婚したくない為に起こした事がわかった。

タシウは結婚時、わずか14歳であったが、ナイジェリア北部では古くより児童婚の習慣が根強く、南部とは異なり国内でも考え方に大きな隔たりがあった。

ただ、タシウ出身の北部ではイスラム教徒が多く、14歳というのは初婚年齢としては一般的であった。

その為、21歳離れたサニとの結婚は無理やりの強制結婚ではないという見方をする声も多かった。

また、サニの家族だけではなく、タシウの両親も複数の求婚者の中から自らサニを夫に選び、親しい友人達にも結婚を望んでいると話していたと供述した。

ウングワル・ヤンソロ村の住民達は、結婚に不満を感じた他の少女たちにもタシウと同じ行動をとる者が出てくるとして、タシウを厳罰に処すべきだとの訴えが聞こえた。

その為、検察はタシウに死刑を求刑する予定であった。

だが、検察当局は、タシウが釈放された場合、ナイジェリアで2番目の高位のイスラム教聖職者ムハンマド・サヌシ2世が、タシウの為に避難場所を提供すると申し出ていると述べた (サヌシ2世は欧米式の教育を受けた元ナイジェリア中央銀行総裁で、多くの国民から進歩的な指導者として内外から評価されている) 。


2015年5月20日、検察当局は
「過失殺人罪での訴訟を終結させる」
として、高等裁判所に起訴取り下げを申請した。


同年6月9日、カノ州は裁判官に起訴取り下げを通知し、タシウの起訴は完全に取り下げられ、タシウはて釈放される事となった。

だが、タシウは家に帰る事は出来ず、里親に出される事となった。



《殺人数》
4人

《犯行期間》
2014年4月5日



∽ 総評 ∽

結婚式の日に夫を毒殺したタシウ。

14歳というのは日本だけではなく、世界的にみてもかなり若い結婚と言えるが、日本も戦国時代の時は14歳での結婚は普通であった。

女性は14歳ともなれば基本的に子供を産む事は可能であり、生物的には結婚というのはあり得ない事ではない。

なので「14歳での結婚の何がいけないのか?」と言われても反論は出来ない。

前述した通り、ナイジェリア北部では年端もいかぬ少女の結婚が当たり前であり、タシウは本人が言うにはそれが嫌で犯行に及んだ。

だが、殺害されたサニの家族だけでなく、タシウの両親も何人かの求婚者からサニを選んだと話しており、嫌だというのは無理がある (ただし、求婚者全員が嫌であったが、この中でもまだましなサニを選んだだけかもしれないが) 。

古来より伝わる習慣が嫌で犯行に及んだとしたらその気持ちもわからないでもない。

また、タシウがサニだけを殺害したのならまだ同情も余地もあるが、招待客3人も殺害している無差別犯行となってしまいとても擁護出来ない。

詳細はなかったが、おそらく他にも負傷者がいたのは明白で、タシウの中ではサニが死ねば他に何人死んでもどうでもよかったのかもしれない。

そうなると、タシウは無差別的な犯行といえ、それだとテロリストとなんらかわりない。

現在はネット隆盛の時代であり、良い意味でも悪い意味でも簡単に誰でも情報が手に入る。

タシウは自分達が当たり前だと思っていた事が実は世の中では異常な事だと気付き、(世の中的に)普通の人生を送りたかったのかもしれない。