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フランキー・ゲバート (アメリカ)
【1958 ~     】



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ビル・ムーア (アメリカ)
【1959 ~     】



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グレゴリー・ハフマン (アメリカ)
【1970 ~     】



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サンドラ・バーン (アメリカ)
【1959 ~     】



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ラマー・バーン (アメリカ)
【1985 ~     】



1983年10月9日、アメリカ・ジョージア州サニーサイドにある高圧線の近くで、黒人男性ティモシー・コギンズ (23歳) の死体が発見される。

コギンズは無惨に惨殺されており、警察はすぐに捜査を始めるが、犯人逮捕に至らず未解決事件となってしまう。


2017年3月、事件から30年以上経過し、新たな情報が寄せられ、これを受けてスポルティング郡の保安官とジョージア州捜査局が捜査を再開した。


そして、同年10月13日、警察はコギンズ殺害容疑でフランキー・ゲバート、ビル・ムーア、グレゴリー・ハフマン、サンドラ・バーン、ラマー・バーンの5人を逮捕した。

ゲバートとムーアはコギンズに対する暴行や殺害の実行犯として逮捕され、他3人は捜査を妨害した罪で逮捕されたのだった。

ゲバートらが30年以上も逮捕されなかったのは、多くの目撃者がゲバートらに脅迫されていた為だった。

ゲバートとムーアは、他にも多くの犯罪歴があった事が判明する。

ゲバートはジョージア州で暴行や爆弾使用により逮捕されており、ムーアは窃盗や強盗で何度も逮捕されていた。

ハフマンはスポルティングの保安官であったが、捜査を妨害した罪で逮捕され、逮捕された日に保安官を解雇された。

サンドラとラマー親子も捜査を妨害した罪での逮捕であった。

ゲバートとムーアはコギンズ殺害を日頃から自慢していた。

また、コギンズはトラックで引き摺られていた事がゲバートらの証言で判明した。

肝心の殺害動機について詳細は不明だが、ゲバートとムーアは日頃から黒人を嫌っており、ヘイトクライム (憎悪犯罪) とされた。

また、ゲバートとムーアはコギンズが白人女性と交際していた事を日頃から不満に思っていたという。

ゲバートらはコギンズ殺害で起訴され、ゲバートとコギンズは有罪判決が下されれば死刑が言い渡される予定である。

コギンズの姪ヘザー・コギンズは、記者会見で
「ティム (コギンズ) の母親は2年前 (2015年) に亡くなりました。死ぬまでティムの名前を言っていた。彼女は必ず犯人が捕まると言っていたが、それがようやく叶った」
と語っている。



《殺人数》
1人

《犯行期間》
1983年10月9日



∽ 総評 ∽

34年振りに未解決殺人事件が解決し、逮捕されたゲバートたち。

未解決事件が解決するという事は素晴らしい事であり、ようやく犠牲者や遺族が救われる事となる。

ゲバートらは34年もの長きに渡り目撃者を脅迫し続けた事により犯行が発覚する事はなかったが、目撃者を殺すならまだしもいくら脅迫していたとはいえよく発覚しなかったと思う。

それほど、ゲバートらが日頃から恐ろしかったのだろう。

ゲバートとムーアは殺人の実行犯であり、他の3人は捜査の妨害で逮捕された。

ただ、5人の関係性が全くわからない。

サンドラとラマーは親子であるが、ハフマンは少し年齢が離れており、どのように知り合いどのように犯行に及んだのか詳しくわからない。

だが、黒人を嫌っていたのは共通点といえ、それで募った仲間なのだろう。

人1人殺しておいてのうのうと34年も生活している事に恐ろしさを感じてならない。