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ヘバートン・サントス (ブラジル)
【1997 ~     】



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ウエルソン・オリヴェイラ (ブラジル)
【1995 ~     】



2016年10月12日、ブラジル・バイーア州カマサリで、17歳の少女が行方不明となる。

少女は入浴しに近くの川に向かい、そのまま戻って来なかった。


翌日13日早朝、少女が近くの茂みの中で見つかった。

少女は強姦されており、激しく暴行された痕があった。

また、体を何ヵ所も切り刻まされており、それはマチェーテ (中南米で使用される山刀) で切られた事がわかった。

少女は発見された時、意識不明の重体であったが、すぐに病院に搬送され奇跡的に一命を取り留めた。


同年10月18日、少女に対する強姦と暴行容疑で逮捕されたのは、ヘバートン・ダ・シルバ・サントスと、ウエルソン・バストス・サントス・ダ・オリヴェイラの2人であった。

逮捕された2人は罪を認めたが、実は2人共、少女を殺したつもりであった。

その為、生きていた事に驚いた。


裁判でサントスとオリヴェイラは殺人未遂と強姦で有罪判決が下された。

2人には犯歴はなかったが、麻薬常習者である事がわかった。

しかし、刑務所に収監されたサントスとオリヴェイラは、受刑者からリンチを受ける。

実は被害者少女の家族が、受刑者に復讐してもらうよう依頼していた事がわかった。

リンチを受けたサントスとオリヴェイラだったが、命に別状はなかった。



《殺人数》
0 (少女1人強姦)

《犯行期間》
2016年10月12日



∽ 総評 ∽

少女を強姦し、刑務所で家族の復讐を依頼された受刑者にリンチを受けたサントスとオリヴェイラ。

復讐というだけでもかなり衝撃的だが、少女の家族が受刑者に頼んで復讐を依頼するというのが復讐としてはかなりショッキングだ。

また、受刑者に簡単に復讐を頼めてしまうブラジルの刑務所体制に驚きを隠せない。

個人的に2人がリンチに遭うのは当然の結果といえ、犯罪者が犯罪者を暴行するというこれ以上ない効率的な方法と思う。

ただ、唯一残念なのは2人が死ななかったという事であろう。