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スコット・コロージ (アメリカ)
【2001 ~ 】



2017年12月31日、年を越す間際の午後11時43分頃、アメリカ・ニュージャージー州モンマス郡ロングブランチで、911に連絡が入る。

警察官が現場に駆けつけると、そこには射殺された4人の死体があった。

殺害されたのは家に住むスティーブン (44歳♂) 、リンダ (42歳♀) のコロージ夫妻と、娘のブリタニー (18歳♀) に一緒に暮らしていたスティーブンの父エイドリアンの友人メアリー・シュルツ (70歳♀) の4人であった。

また、当時在宅していた夫妻の息子スティーブン・ジュニアとエイドリアンは無事であった。


そして、年が明けた2018年1月1日、逮捕されたのは夫妻のもう1人の息子スコットであった。

スコットは事件当日、半自動小銃で4人を殺害したが、スコットは自閉症の障害を抱えていた。

家族は新年を迎える為のパーティーを行っていた時の悲劇であった。

スコットの家は殺害されたメアリーとは別にもう1人女性が住んでおり、3世帯住宅であった。

その女性と友人でスティーブンと日頃ソフトボールをする間柄であったジョー・リオスは、1日の午前2時頃に
「銃声を聞いた。何かあったに違いない」
とその女性から電話を受けていた。

リオスは事件を聞き
「スコットはとても良い子でまさかこんな事をするとは思えない。一体彼に何があったのか。いつも笑顔を絶やさない子だった」
と話し、更に
「スコットはリンダと一緒にスティーブンのソフトボールの試合を観に来た事もあり、少なくとも2週間に1度はスティーブンと一緒にいる姿を見た。スコットは決して暴力的な少年ではなかった。今回の事件はあまりに突然で本当に驚いている」
と語った。

スティーブンはトラック運転手として夜勤もこなす程、一生懸命家族の為に働いており、スコットを含む4人の子供を大切にしていた父親であった。

ただ、スティーブンはバツイチであり、前妻との間にも1人子供がいたが、その子とは一緒には住んでいなかった。

フロリダ州に住むスコットの祖父母キャロル・コロージ=ザワッキ (66歳♀) とグレゴリー (63歳♂) は、家族の訃報を聞き涙を流した。

祖父母夫妻は
「家族が銃を所持している事を知らなかった」
と話し、銃は合法で所持しているものであった。

捜査当局は、当初、事件をDV事件として扱っていたが、家族のDVとしての被害記録はなく、スコットは地元の高校には通わず自宅でホームスクーリング (学校に通わず家庭で学習こと) をしていた。

近隣住民は銃声を聞いてはいたが、新年間際という事もあり、新年を祝う花火か何かだと思っていたという。

肝心のスコットの動機だが未だ明らかになっておらず、今後、裁判で明らかになると予想される。



《殺人数》
4人


《犯行期間》
2017年12月31日




∽ 総評 ∽

両親を含む家族4人を射殺したスコット。

スコットは自閉症を抱えており、それが実際事件に影響を及ぼしたのかはわからない。

家族は仲が良く、それは近隣住民も知る所であった。

その為、なぜ、このような事件が起きてしまったか全く理解出来なかった。

動機についても今後、裁判でわかっていくと思うが、個人的には家での学習生活により鬱屈が溜まっていったのでないかと思われる。

ただ、いくら日本よりも病人や障害者に厳しいアメリカといえど、自閉症という障害が裁判に影響する可能性も非常に高いと言わざるを得ない。