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ヘンリー・ジョーンズ (アメリカ)
【1963 ~ 】



2003年8月27日、アメリカ・フロリダ州メルボルンにあるモーテルの一室で、カルロス・ペレス (19歳♂) の死体が発見される。

ペレスは死体が発見される前日、午前4時30分に仕事に出発するが、家に戻って来る事はなかった。

そして、モーテルの217号室でペレスの死体が発見されるのだが、掛け布団に包まれ頭部は枕で覆われていた。

また、部屋にはタオルや洗面器、枕カバーが無くなっており、電話のコードが電話機から取り外され、一部が切り取られていた。

ペレスの首には8つの切開された傷があり、筋肉や喉頭がズタズタに切り裂かれていた。

傷はあまりに深かかった為、骨にまで達していた。

また、ペレスの首や手首、足首には結紮跡があった。

ただ、足首と前腕にあった傷は、死後に急いで結紮糸を除去した事でついた傷であった。

ペレスの腸内に精液が見つかり、強姦された事がわかったが、死ぬ間際まで強姦されていた事が判明した。

メルボルン警察が捜査を進めると、事件の前日、ペレスが1泊の料金を現金で払い、チェックインした頃に、黒人男性が運転する白い車が駐車場に入って来たのをモーテルの従業員が確認していた。

すると、黒人男性がペレスの部屋に入って行った。

警察は捜査を進めると、白い車の持ち主を判明させる。

それはヘンリー・リー・ジョーンズ (1963年8月23日生) という黒人男性であった。

警察はジョーンズがペレス殺害を行った確たる証拠を見つける為、捜査を続けるとジョーンズにペレス殺害以外の余罪がある可能性が出てくる。

実はペレスが殺害される数日前の22日、テネシー州バートレットで、クラレンス (82歳♂) とリリアン (67歳♀) のジェームス夫妻が殺害される事件が起きていた。

事件は解決していなかったが、ジョーンズが使用したクレジットカードがジェームス夫妻のカードだった事が判明する。

クレジットカードはブレバード郡のガソリンスタンドと使用されていた事がわかった。

これを受けて、警察はペレスのみならずジェームス夫妻殺害で捜査を進める。

警察はジョーンズの車の中を調べ、9mm銃やナイフ、女性用リングやバッグ、衣類等を押収する。

リングはジェームス夫妻の娘が母リリアンにプレゼントしたものだった。


そして、同年9月18日、ジョーンズは逮捕された。

逮捕されたジョーンズだったが、2002年にキース・グロスという男性が殺害されたのだが、未解決事件となっていた。

ジョーンズはこのグロス殺害で起訴される事はなかったが、グロスの家族や警察は犯人がジョーンズでまず間違いないとした。


2009年5月14日、テネシー州の裁判所でジョーンズは死刑が言い渡された。


2014年5月6日、ジョーンズはフロリダ州でも死刑を言い渡された。

死刑判決を受け、グロスの父は
「私の息子については残念だが、この男が残虐で悪質な犯罪を犯し、息を吸う価値もないので、判決には感謝している」
と語っている。



《殺人数》
4人?


《犯行期間》
2002年?~2003年8月27日




∽ 総評 ∽

最低3人、4人殺害した可能性が高いジョーンズ。

ジョーンズは殺害までの人生の詳細がなく、どのような生活環境であったのかよくわからないが、犯行時、すでに40歳前後であった。

おそらく殺人前にも数多くの犯罪を犯していると思われるが詳しくはわからない。

また、ジョーンズの殺人の理由もよくわからない。

ジェームス夫妻に関しては典型的な強盗殺人だと思われるが、ペレスに関しては強姦目的であった。

ただ、強姦しているのでジョーンズがゲイだったと思われるが実際はよくわからない。

犯行の様子もよくわからず、ジョーンズは謎の多い殺人鬼といえる。