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エリファシ・ムサミ (南アフリカ共和国)
【? ~ 1956】



エリファシ・ムサミは、南アフリカ共和国で生まれたズールー族であった。

ムサミは若い頃から失敗が多く、その為、シャーマンに相談に言った。

そして、あるシャーマンに相談した時、そのシャーマンに
「トコロシェ (ズールー族の神話に登場する悪霊) に選ばれた」
とこれまでの失敗はそれが原因だと述べた。

ムサミがどうすればいいかシャーマンに問うと、
「トコロシェが人の血を求めている」
と述べる。

これを聞いたムサミはすぐに血を求めて殺人を始める。


1953年8月、ムサミは愛人の目の前で若い女性を強姦し、殺害する。

そして、その血を用意した瓶に入れた。

その様子を見ていた愛人が警察に通報し、ムサミは逮捕された。

逮捕されたムサミだったが、脱走する事に成功する。

この脱走の成功を、ムサミはトコロシェのおかげだと考え、ますます殺人に精を出すようにる。


その後、1955年2月まで、ムサミは子供5人を含む15人を殺害した。

そして、ムサミは再び逮捕されたが、再度、脱走に成功する。


だが、1ヶ月後に窃盗で逮捕され、盗んだ物を調べると、これまでの犠牲者の所持品が発見された。

ムサミは殺人犯として逮捕された。

逮捕されたムサミはこれまでの殺人を認め、死体を捨てた場所を告白した。

ムサミは死体をクワズール・ナタール州の渓谷に捨てていたが、犠牲者はウムラウトかウムジムクルの人間ばかりであった。

ムサミは『The Axe Killer (斧殺人者) 』または『Tokoloshe Killer (トコロシェの殺人者) 』と呼ばれた。


裁判でムサミは殺人について
「トコロシェに指示された」
と語った。

しかし、2人の心理学者は、ムサミが平均的な知性よりも遥かに高く、犠牲者に苦痛を与える事に何より性的な快感を得ていたと主張した。

ムサミは絞首刑による死刑が言い渡された。


1956年2月10日、プレトリア中央刑務所で、絞首刑によるムサミの死刑が執行された。



《殺人数》
15人


《犯行期間》
1953年8月~1955年2月




∽ 総評 ∽

『The Axe Killer』または『Tokoloshe Killer』と呼ばれ、悪霊の為に殺人を行い犠牲者の血を捧げたムサミ。

以前紹介した同じ南アフリカ共和国のソーザマイル・タキもヒーラーに言われ、犠牲者を殺してその体の一部を捧げた。

また、同じく南アフリカ共和国のジャック・モゲイルは予言者と名乗り犯行に及ぶなど、アフリカのシリアルキラーはこういう理由により殺人に至る事が多い。

ムサミは知能が高かったので、失敗ばかりが続くのは何らかの原因があると考え、シャーマンに相談した。

もちろん、人生が上手くいってないのは本人のせい以外の何物でもなく、その事で殺人に及ぶのは身勝手極まりない。