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コリン・リドー (アメリカ)
【1993 ~ 】



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ローラ・リドー (アメリカ)
【1971 ~ 】



コリン・リドーは、1993年10月12日、クレイグとローラの長男として生まれた。

コリンは7人兄弟であり、長男として兄弟の面倒をよくみた。


コリンは小学生の頃から5、6人の男の子とカブスカウトに加わった。

そのカブスカウトのリーダーはコリンの父クレイグが務めた。

コリンはピッツフォード・メンダン高校に通ったが、学業もスポーツも優秀で、学校でも傑出した生徒であった。

また、様々な学術クラブに参加し、政治討論グループのメンバーでもあった。

教師たちはスマートで優秀なコリンを特別な才能を持つ優等生だと認識していた。


コリンは卒業後、ニューヨーク州にあるニューヨーク海事大学に行き、海軍の建造物について研究に励んだ。

コリンはグループのリーダーとして他の生徒たちを束ねた。


コリンは大学生活を2年で切り上げ、その後、カトラリー (食卓用のナイフやフォーク) を売る仕事に就いた。

コリンはすぐに仕事を覚え、異例の早さでマネージャーとなった。

コリンはセールスマンとして将来有望視されていた。

また、コリンはミシガン大学に通っていた高校からの恋人もおり、公私共に順風満帆であった。


だが、ある日、両親が離婚し、母ローラは新しいボーイフレンド、ポール・トゥッチと一緒にノースカロライナ州ダーラムに住み始めた。

コリンは7人兄弟であるが、ローラは子供全員を一緒に連れて行きたいと思っていた。

だが、実際は全員を連れて行けなかった。

それは、元夫のクレイグも子供を引き取りたいと考えており、夫婦は泥沼の親権問題が発生する。

そこでローラは長男で最も頼りになるコリンに相談し、子供全員と一緒に生活する為に手伝ってくれと頼んだ。

コリンはローラに協力する為、他の兄弟にどういう行動を取るべきか指導し、また、裁判所にも行って話をしたりした。

だが、クレイグが強引にコリンの妹たちを連れ出し、この事にコリンは怒り、クレイグにメールを送って抗議した。

また、家族が不和になった原因がクレイグにある事を責め、子供たちをローラに返すよう告げた。


2016年7月20日深夜、クレイグの死体が発見される。

クレイグはタウンハウスの地下室で殺害された。

クレイグの死体は頭を強く殴られ、死因は首を絞められた事による絞殺であった。

警察が捜査を始めると、数時間後に50マイル (約80km) 離れた場所でクレイグの爆破された車が発見された。

そして、警察はクレイグのジーンズにコリンの血液を発見する。


同年7月22日、警察はクレイグ殺害容疑でコリンと母ローラを逮捕した。

その後、ローラの恋人トゥッチとコリンの弟アレックスも逮捕された。


2017年7月25日、ニューヨーク州モンローの裁判所で、コリンとローラに殺人罪で有罪判決が下された。


同年10月13日、コリンとローラには懲役26年が言い渡された。

ローラは強盗の罪により更に懲役15年が追加された。

また、弟アレックスは証拠を改竄した罪により2年から8年の不定期刑が言い渡された。

ローラの恋人トゥッチには無罪が言い渡された。



《殺人数》
1人


《犯行期間》
2016年7月20日




∽ 総評 ∽

元夫にして父親を殺害したコリンとローラ。

ローラからすれば元夫、コリンからすれば父親になるが、そんな2人が結託して殺害に至った。

夫殺害や父親殺害はこれまで沢山紹介してきている通り珍しいという事はない。

ただ、元妻が親権の為、息子と一緒になって殺害するというのは非常に珍しい。

リドー一家は周囲に知れ渡っていた程、何年も幸せな家庭であった。

それが、父親殺害という最悪の結末に至った。

これはあくまで個人的な意見だが、恐らくローラがトゥッチと出会って不倫し、夫婦の関係が冷めてしまったのだろう。

想像の域を出ないがローラがコリンを言いくるめた可能性が高く、この事件はローラが元凶だと感じる。

ただ、殺人にまで発展するくらいなので、コリンも何らかの不満をクレイグに対して抱いていたのは間違いない。

コリンは勉強もスポーツも万能な誰もが認める優秀な生徒であった。

まるで絵に描いたような優等生であったが、それは社会人となってからも変わる事はなかった。

まともに人生を歩めば幸せで素晴らしい人生が待っていたであろう。

将来どれ程の人物になったであろうかと考えると悔やまれてならない。