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クロード・ラステンネット (フランス)
【1971 ~ 】



クロード・ラステンネットは、1971年1月19日、フランス・フィニステール県ブレストで生まれた。

ラステンネットの父親の名前はわからないが船乗りであり、母親はジャクリーンといった。

また、ラステンネットには双子の兄弟フレデリックがいた。

ラステンネットとフレデリックは生まれてすぐにクロゾン半島に住む叔父夫妻に育てられた。


ラステンネット2歳の時、母ジャクリーンが一緒に住む事となり、12歳になった時、再びフィニステール県に戻った。

フィニステール県に戻ると、すぐにジャクリーンは10歳の子供を含む2人の子供を持つ男性と再婚した。

この再婚をラステンネットは裏切りだと感じる。

そして、ラステンネットはアルコールに溺れる事となり、気に入らない相手には侮辱し、暴力を振るうようになる。


ラステンネット16歳の時、カンペールに移動し、レストランでウェイターとして住み込みで働くようになる。

この頃、ラステンネットは煙草を吸い始め、ヘビースモーカーとなった。


ラステンネット18歳の時、最愛の祖母が亡くなり、ショックで落ち込み、1年後、初めて精神病院に通う事となる。


ラステンネット20歳の時、別のレストランで働き始める。


1993年2月、ラステンネットは首都パリに移動する。

だが、ラステンネットはこの頃にはすでに精神的に破綻しており、レクソミル (通称、ブロマゼパムと呼ばれる抗不安薬) の錠剤を大量に飲み込み自殺を試みる。

自殺は未遂に終わったが、これ以降ラステンネットは薬を飲む事を止めてしまう。

これによりラステンネットは殺人衝動に駆られるようになる。


1993年8月24日、ラステンネットはシュビイ=ラリュで、マルセル・カビエール (87歳♂) を殺害する。


同年11月15日、ラステンネットはティエで、アントワネット・ボニン (76歳♀) を殺害する。


同年11月16日、ラステンネットはブーローニュ・ビヤンクールで、レイモンド・ドリシー (72歳♂) を殺害する。


同年12月18日、ラステンネットはブール=ラ=レーヌで、オーガスティン・ロイヤル (91歳♂) を殺害する。


同年12月20日、ラステンネットはシュビイ=ラリュで、ロザリー・チャイカ (82歳♀) の家に侵入する。

そして、チャイカに襲い掛かるが激しい抵抗に遇い、チャイカは隣人に助けを求めるように叫んだ。

ラステンネットは慌てて現場を逃走した為、被っていた帽子を現場に忘れてしまう。

チャイカはラステンネットに襲われ助かった唯一の人となった。


1994年1月8日、ラステンネットはティエで、バイオレット・フェルグ (92歳♀) を殺害する。

ラステンネットの手口は老人の家に侵入し、絞め殺して家の物 (クレジットカードや宝石類、ラジオ等) を盗むというのものだった。

警察は捜査を進めると、ラステンネットが殺害して盗んだクレジットカードの使用方法を友人に尋ねていた事がわかった。

友人はフェルグ殺害の詳細を新聞で読んだばかりであり、すぐにそのクレジットカードはフェルグを殺害して盗んだ物だと判断する。

友人は使用方法についてラステンネットに嘘を伝え、すぐに警察に通報した。


同年1月12日、ラステンネットは自宅のアパートで寝ている所を逮捕された。

ラステンネットは逮捕の際、一切の抵抗を見せなかった。

そして、すぐにこれまでの殺人を自白した。


1997年10月、裁判でラステンネットは最低18年は仮釈放の可能性がない終身刑と罰金を課せられた。


2012年、ラステンネットは仮釈放されている。


最後に殺人について語ったラステンネットの言葉で終わりたいと思います。

「私は女性を絞め殺す度に血液の流れが鼻や耳に残った。そして、犠牲者の血を小指に浸し、それを口につけた。血液が私を興奮させる。私は吸血鬼やルシファー (悪魔) を好んだ」



《殺人数》
5人
(他被害者1人)

《犯行期間》
1993年8月24日~1994年1月8日




∽ 総評 ∽

老人ばかりを標的とし、5人を殺害したラステンネット。

ラステンネットは典型的な強盗殺人鬼であり、その為、裕福で抵抗されずらい老人を標的とした。

ラステンネットは母親の再婚によりアルコール中毒となり、その後、最愛の祖母の死で精神が破綻し、これほどの異常者となった。

確かに母親が見知らぬ男性と再婚する事や、最愛の祖母の死は相当ショックだったろう。

ただ、そんな人が世の中に巨万とおり、それを理由にこれほどの犯罪を犯すのはとても許される事ではない。

ラステンネットは最低18年は仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡されたにも関わらず、15年で釈放された。

おそらく模範囚であった為だと思われるが、こんな事誰が納得出来るかと思うのと同時に、こんな異常者がすでに一般市民と一緒に存在している事に恐怖を感じる。