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ケンダル・アンダーソン (アメリカ)
【1994 ~ 】



2010年11月25日、感謝祭のこの日、アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアに住むケンダル・アンダーソン (16歳) は、母親ラシダ (37歳) と口論となる。

口論は90分に及び、怒ったラシダはケンダルが遊んでいたゲーム機「PlayStation」を隠してしまう。

ケンダルは返してくれるようラシダに頼むが、ラシダは無視する。

ケンダルはラシダの行動に怒りを覚え、殺そうと考える。

その日の夜、ラシダが眠りにつくと、ケンダルはハンマーを持ち出し、眠っているラシダの頭部めがけて殴りかかる。

殴った回数は20回以上に及んだが、ラシダは死ななかった。

すると、ケンダルはラシダをキッチンに運び、オーブンに入れて焼き殺そうとするがそれも失敗する。

結局、最後は椅子でラシダの頭を叩き潰して殺害した。

殺害後、ケンダルはラシダの死体を家の側の路地に運び、隠して捨てた。

ラシダの死体は2日間見つからなかったが、家族がラシダと連絡が取れなくなった為、警察に連絡する。

そして、捜査を始めるとすぐにラシダの死体が発見される。

その後、息子のケンダルに事情を聞くと、ケンダルはラシダ殺害を認めた。


 同年12月、ケンダルは殺人罪で起訴される。

ケンダルは日頃は大人しい性格で、暴力的な行為は見られなかったが、高校でラップトップを盗んだと責められた事があった。


2012年5月9日、ケンダルは最低25年は仮釈放の可能性がない懲役50年が言い渡された。


最後に裁判で供述したケンダルの言葉で終わりたいと思います。

「もし出来るのなら私は同じ事をもうやりません。私は本当に母親が恋しい。彼女は私を気遣ってくれた唯一の人でした」
 

 
《殺人数》
1人


《犯行期間》
2010年11月25日




∽ 総評 ∽

母親に「PlayStation」を隠され、それに腹を立てて殺害に至ったケンダル。

動機としては短絡的で救いようがないが、この手の殺人は現代ではどの国でも少なからず存在する。

以前、日本でも「キレる子供」が話題となり問題となったが、これは世界共通といえる。

そもそもケンダルとラシダが口論となった理由がわからないが、ゲーム機を隠している事から、おそらく日頃からケンダルがゲームばかりやっていた事をラシダが注意した事で言い争いになったと思われる。

ケンダルは日頃は暴力的な行為はなかったそうだが、ゲーム機を隠されたくらいで実の母親を殺すくらいなので、まともな神経でなかったのは間違いない。

しかも、ハンマーで殴って死んでないからオーブンで焼き殺そうとしており、事の重大さに気づいて止めるわけではなく、息の根を止める事に必死になっている。

ケンダルの陰湿で執念深い性格が見てとれる。

殺害されたのは母親だけであり、この事件に父親が一切登場していない事から、おそらくケンダルは母子家庭であったのだろう。

一生懸命育てた息子に殺されるというのは何とも悲しい人生である。