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ラッキー・ウォード (アメリカ)
【1964 ~ 】



2010年1月10日午前2時頃、アメリカ・テキサス州ヒューストンで、マイラ・シャネル・イカル (51歳♀) が、ギャロット・フィールド4300ブロックにあるゴミ箱の近くで死体で発見される。

イカルは部分的にしか服を着ていなかった。


同年6月18日午後4時頃、ラケル・マンディー (24歳♀) がチャールズ・ストリート300ブロックにある畑で死体で発見される。

マンディーは2歳の子供がいる母親であり、バスステーションにいた姿を最後に行方がわからなくなっていた。

その後、マンディーはグレイハウンドのダウンタウンで男性の車に乗っている姿が確認された。


同年9月13日午前8時頃、カルロス・ロドリゲス (♂) が、住居の中で死体で発見される。

ロドリゲスは男性であったが、女性の服を着ており、女性として生きていた。


同年9月30日午前6時20分頃、レイタ・ロング (♀) の死体が、サン・ジャシントにある建物の階段近くで発見された。

ロングはホームレスの女性であり、首にはブラジャーが巻き付けられていた。


同年10月10日午後5時10分頃、ルイジアナ州の1600ブロックにある建物の近くで、キャロル・フロード (62歳♀) の死体が発見される。

フロード以外は全員ヒューストンの近場で発生しており、警察はこれらの殺人事件を同一犯によるものと判断し、捜査を進めた。


同年11月4日、一連の殺人事件の容疑者として逮捕されたのは、ラッキー・ウォードという男性であった。

ウォードは長年ホームレスとして生活しており、日雇いの労働者として時々働いていた。

ウォードは3人の死体が発見されたダウンタウンエリアを頻繁に訪れていた事が判明し、また、ウォードのDNAがロングの遺体から発見された。

ウォードはロング殺害を自白したが、他の殺人については語らなかった。

ただ、ウォードはロング殺害の動機については語らなかった。

また、ウォードのDNAが発見され、犠牲者の一部は服を着ていない者もいたが、強姦していない事が判明した。

ウォードはまともな教育を受けて育っていない事がわかったが、知能指数はそれほど低くなかった。

ウォードを調査したデビッド・ゴットは
「彼は権力を持ち相手を支配する事を好んだ」
と一連の殺人事件に対するウォードの動機を語った。


ウォードの裁判は長く続き、その間、ウォードは州の刑務所で過ごした。

ウォードはテキサス州ハリス郡で1984年から武器による暴行、傷害、窃盗、薬物の所持、売春等様々な罪での逮捕歴があり、最後に逮捕されたのは2010年2月であった。

その際は強姦による逮捕であったが、ウォードは

「売春行為の一貫でお金を払ってやった」

と主張し、わずか2週間の懲役で釈放されていた事がわかった。

ウォードは刑務所に収監されるが、他にも余罪がある可能性が浮上する。

1985年4月、ヒューストンのミッドタウンでバーデル・ルイという女性が絞殺された。

この事件は長らく未解決事件となっていたのだが、2013年に事件を調査した調査員が、
「犯行現場に証拠があり、ウォードが彼女を殺害した可能性が極めて高い」
と発表した。


ウォードの裁判が開かれるが、5件の殺人に対する証拠不足やウォードの精神状態、また、他に発覚した殺人等の証拠集め等により延期になっていた。

その為、何度も変更や延期により2017年4月に再設定された (その結果どうなかったか不詳) 。



《殺人数》
5人
(他殺人の可能性大)

《犯行期間》
2010年1月10日~同年10月10日




∽ 総評 ∽

5人の女性を殺害したウォード。

ウォードは1年未満に立て続けに5人を殺害したが、一切強姦していない。

また、金銭を奪った形跡もなく、純粋な殺人のみであった。

男性のシリアルキラーで殺人の際、強姦を伴わないのは非常に珍しい。

ウォードは1984年、20歳くらいの頃から犯罪人生が始まっているが、ウォードがどのような生活を送ってきたのかよくわからない。

逮捕されるまでの長い期間ホームレスとして生活していたので、おそらく録な人生を歩んで来ていないだろう。

ウォードは2010年11月に逮捕されてから現在まで未だ判決が下されていない (今年4月の段階では) 。

他の余罪が発覚した事もあるが、少なくとも5人殺害は間違いなさそうなので、その分でさっさと死刑判決を言い渡せないものかと思う。