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アルビノ狩り (タンザニア)
【? ~ 現在】



2015年1月、ミナ・ジェフリー (11歳♀) が、夜遅く、男性3人に誘拐される。

しかし、ジェフリーは逃げる事が出来、事なきを得た。

犯人は逮捕されたが、1人はジェフリーの叔父であった。

また、バラカという6歳の少年と母親が自宅で7人の男性に襲われ、犯人の1人が山刀でバラカの右手を切り落とし、手を持って逃走した。

バラカは一命を取り留め、母親は頭を殴られ重傷を負った。

後に犯人は全員捕まったのだが、犯人の1人は実の父親であった。


2016年1月、53歳の女性が実の兄弟に両腕を切り落とされ死亡した。


同年3月、9歳の少年が母親の目の前で誘拐され、1週間後、切断された頭部のみが近隣の村で発見された。


同年4月3日、2歳の赤ん坊が母親と寝ていた所、何者かに連れ去られ行方不明となる


同年15日、行方不明であった赤ん坊が見つかったが、頭蓋骨に歯、着ていた服だけが見つかった。

2014年以降何十人という赤ん坊や子供 (一部大人) が連れ去れており、タンザニア全体でも何百人と連れ去られていた。

実はこれには理由があり、連れ去れた子供や殺害された大人は全員が「アルビノ」であった。

アルビノとは、先天的なメラニン (メラニン色素とも呼ばれ、人間の髪や肌といった色素形成に重要な役割を果たす) の不足により体毛や皮膚が白くなってしまう遺伝的疾患であった (医学的には先天性白皮症と呼ばれる) 。

このアルビノが標的となっている理由は、タンザニアでは古くからアルビノには特殊な力が宿ってるとされ、その部位を所持すると幸運になれ富を得られるという風習があったからだった。

その為、アフリカの闇組織がアルビノ狩りに精を出しており、その部位は高額で取り引きされた。

それはアルビノの体の一部であれば、それがどの部位だったとしても一律7万5000ドル (約850万円) というものであった (アフリカ人の年収が約10万円と言われているので、この850万円という金額がいかに破格かがわかる。日本人の感覚では2億5000万円くらいが手に入る事となる) 。

また、高額の金銭に目がくらみ、前述したように親や親戚が襲う事件も多発していた。

それはアルビノが埋められた墓荒らしも頻発する程であった。

前述したジェフリーは逃げ延びて助かったが、もし上手く事が進んだら3人の男性に6500ドル (約70万円) の報酬が約束されていた。

更に最近ではとある国の政治家が、アルビノの部位を裏社会から購入し、問題となっている。

しかし、この迷信は古くから伝わるとされているが、実は近年になって生まれた風習だとも言われている。

アルビノ狩りはタンザニアだけでなく、マラウィやブルンジといった東アフリカで発生していた。

だが、中でもタンザニアでの事件が群を抜いて多かった。

理由はアルビノは通常、1万人か2万人に1人程度誕生するとされるが、タンザニアでは何故か2000人に1人程度で誕生しており、その為、タンザニアで事件が頻発していた。

アフリカ各国はこのアルビノ襲撃事件をただ眺めているだけではもちろんなかった。

ブルンジでは東アフリカ全土からやって来たアルビノの若者たちを軍内の住居施設に住まわせ、手出し出来ないように保護した。

また、タンザニアでも同じようにアルビノの人々を軍の保護下に置くべく住居の整備を進めていた。

マラウィでは警視総監自ら
「アルビノを襲撃する犯罪者たちは見つけ次第即射殺しろ。私たちの友人であるアルビノが毎日動物と同じようにただ殺されて行くのを傍観しているわけにいかない」
と全警察に命令を下した。

実はこのような過激な命令は2009年にタンザニアの首相も行っており、
「もし周りにアルビノの手足や臓器を所有している犯罪者を見つけたら即殺すように」
と全国民に訴えていた。

しかし、このようなやり方は下っ端を射殺しているに過ぎず、それらを実質動かしている黒幕に繋がらないとして批判も多く聞こえた。



《被害数》
不明


《犯行期間》
? ~ 現在




∽ 総評 ∽

幸福や富を得られるという何の根拠もない迷信により狙われる事となったアルビノの人々。

そもそも「アルビノの体の一部を所有していれば幸福になれる」という風習が生まれる事自体とても信じられない。

犯行自体は非常に恐ろしく、とても許される事ではないが、前述した通りアルビノの体の一部を手にすれば日本でいう所の億万長者になれると考えれば、犯行を家族や親族が行うのも不思議な話ではないかもしれない。

この異常な風習は近年に生まれたという説もあり、もしかするとこのアルビノ狩りを正当化する為に生まれた歪んだ風習なのかもしれない。

アフリカという発展途上という国柄の為、こんは恐ろしい迷信が誕生したと思われるが、近年のアフリカの発展が要因にあると思う。

富や金品への憧れや欲求、これらがこのような迷信を生み拍車を掛けたと感じる。