ジョン・アイヒンガー (アメリカ)
【1972 ~ 】
1999年7月6日、ジョン・チャールズ・アイヒンガー (1972年2月18日生まれ) は、婚約者のジェニファー・ルイーズ・スティル (20歳♀) を殺害する。
アイヒンガーはナイフを手に取り、スティルが肩に手を掛けた瞬間、回り込んでスティルの胸を刺した。
スティルは驚いて後退したが倒れなかった。
そして、スティルはアイヒンガーに向かって怒鳴った。
しかし、アイヒンガーはスティルの胸を刺し続け、スティルは壁にもたれ床に滑り落ちる時に、アイヒンガーはスティルの喉を切り裂いて殺害した。
このスティル殺害は後にアイヒンガーが自白するまで未解決となった。
2005年3月25日朝、アイヒンガーは交際していたヘザー・グリーブス (27歳♀) の家に車で向かった。
アイヒンガーはウエストバンドにナイフにゴム手袋を入れ、ジャケットの下に隠していた。
実はアイヒンガーはヘザーとの交際が上手くいっておらず、話しをしにヘザーの家に向かったのだった。
ヘザーはアイヒンガーと会って別れを切り出すつもりであった。
アイヒンガーはヘザーの家に入り、話しをした。
アイヒンガーはヘザーと交際を続けていきたかったのだが、ヘザーは別れたいとしか言わなかった。
その事に腹を立てたアイヒンガーは、隠し持っていたナイフを取り出し、ヘザーの腹部を刺した。
刺し傷は胃に達した。
部屋にはヘザーの3歳の娘エイヴリーがおり、ヘザーが刺されるのを目の当たりにしていた。
エイヴリーが叫び、廊下へ走って逃げた。
アイヒンガーがエイヴリーを追い掛けると、丁度、トイレからヘザーの妹リサ (23歳) が現れた。
アイヒンガーの姿に驚いたリサは、再びトイレに戻ってドアを閉めようとするが、アイヒンガーがドアに手を掛けそれを阻止した。
そして、リサの腹部を繰り返し刺して殺害した。
その後、逃げ回るエイヴリーを捕まえ、背中から刺して殺害した。
その衝撃は背中から刺したナイフの先が胸から突き抜ける程であった。
リサとエイヴリーを殺害したアイヒンガーは、キッチンに向かってナイフを持ち出すと、すでに死んでいるヘザーの腹部を更に刺し (横隔膜に達していた) 、喉を裂いた。
アイヒンガーは犯行現場に自身の血痕や指紋が残らないよう用意したゴム手袋を使用した。
そして、アイヒンガーは捜査を撹乱させる為に、暴行目的の犯行に見せかけようとヘザーの服を剥ぎ取り、アイヒンガーは逃走した。
その日の内に、家に戻って来たヘザーの父が死体を発見し、事件が発覚した。
警察は隣人がヘザーの家から逃走するアイヒンガーを目撃しており、その情報をもとにアイヒンガーを探した。
その後、ニュージャージー州でアイヒンガーを見つけ、逮捕した。
逮捕されたアイヒンガーは、ヘザーらの殺害を認めた。
また、アイヒンガーはスティル殺害も認めた。
同年10月18日、アイヒンガーは陪審を就任する権利を放棄した。
連邦政府はアイヒンガーに死刑を求めた。
アイヒンガーはヘザーやリサ殺害の際、頭部や胸部ではなく、意図的に腹部を刺した事について
「映画や本では胸を刺すより臓器を刺した方が骨が邪魔でなく刺し易いと聞いたからだ」
と述べ、更にエイヴリーについて
「私はエイヴリーが生まれてからヘザーと知り合ったので、エイヴリーの事は知ってはいたが会った事がなかった。だから殺害した時誰だかわからなかった」
とも供述した。
スティルの親は
「彼は決して再び社会で生活するべきではない。刑務所で過ごす時間は娘の苦しみを補う為ではない。彼は法律を尊重する事を知らない暴力的な男だ」
と話した。
また、ヘザー姉妹の友人は
「子供を殺すなんて最低の最低。あなたに神の慈悲などない。地獄に落ちて苦しんで欲しい」
と話し、更に
「リサは看護師を目指し勉強していた。彼女は大きな心を持つ強い思いを持つ女性であった。ヘザーはいつも笑顔を絶やさないユーモアに溢れた女性であった。そんな彼女たちを殺したあなたは怪物よ」
と話した。
同年12月12日、アイヒンガーには3回の死刑判決が言い渡された。
判決を言い渡した時、カーペンター裁判官は
「あなたは何の理由もなく何人もの無実の人の命を奪った。あなたは単純に邪悪な人間だ」
とアイヒンガーに言い放った。
当初は終身刑が言い渡される予定であったが、その犯行の残忍さから死刑へと変更になった。
最後にリサ殺害について語ったアイヒンガーの発言で終わりたいと思います。
「私は刑務所に行きたくなかったので、(その場に居合わせた) リサを刺すしかなかった」
《殺人数》
4人
《犯行期間》
1999年7月6日、2005年3月25日
∽ 総評 ∽
歴代のガールフレンドとその家族を殺害したアイヒンガー。
最初に殺害されたスティルに関してはよくわからないが、恐らくヘザー同様別れを切り出された事による殺害とみられ、そうだとしたら自分勝手で救いようがない。
詳細がないのでわからないが、別れを切り出された理由は恐らくアイヒンガーの異常性に気づいたからだと思われ、そんな異常者に実際別れを切り出した事で殺害されてしまった。
スティル殺害はまだしも、ヘザー殺害の時は全く関係のないたまたまそこに居合わせた妹とわずか3歳の娘を殺害した。
ヘザーの友人が語った言葉を借りるまでもなく、たった3歳の子供を殺害するのは最低最悪であり、鬼畜極まりない。
また、スティル殺害は未解決事件となったが、当時、婚約までいっていたアイヒンガーに容疑がかからなかったのか不思議でならない。
アイヒンガーは当初、終身刑が言い渡される予定であったが、その犯行の残忍性により死刑へと変更された。
こういう変更は大歓迎であり、もっとこういう事例が増えて欲しいと願う。
コメント
コメント一覧 (15)
おかしな人間は法律で仮定している国民像なんて容易に飛び越えていきますから、日本ももっと目をそらさずに議論してほしいところです。
「あなたに神の慈悲などない、地獄に堕ちて苦しんで欲しい!」
「あなたは単純に邪悪な人間だ!」
正に浴びせられた言葉の通りの悪辣・卑劣・残虐・無慈悲で自分勝手な凶悪糞鬼畜!!
生きている事自体が烏滸がましいと感じます。
凶器を準備しており、証拠を残さぬように手袋まで用意している事からジェニファーとヘザーを最初から殺害目的であったのが明白!
もくげきしゃ
しかも狙って腹部をメッタ刺しにして、トドメに喉を切り裂く有り様は「確実な殺害」を目的としたモノでしょう!
刺し傷が深いのも全く躊躇が無い事を示しています。
「刑務所に行きたくなかったから殺すしかなかった!」・・・・・・よくもホザけるモノです。
刑務所に行きたくなければ最初から殺人等を計画する事が本末転倒!
スッパリ別れていれば問題が無かったと何故、考えられないのか!?
遺族の願い通り、さっさと死刑執行して地獄に堕ちてもらいましょう!
私も日本も見習って欲しいと思います。
少年による凶悪な事件が起きてから議論に上がり、しかも結局、何もなく終わります。
もっと真剣に考えて欲しいですね。
>考える愚者さん
これが遺族の言葉ですよ。
こんな気持ちにさせられ司法まで裏切る。
こんなの誰も納得出来ないですよ。
誰がどうみても最初から殺害目的は明白だし、それを躊躇なく実行出来る異常者に過ぎません。
仰る通りですね。
刑務所に行きたくないなら犯罪犯すなですよ。
ただ、彼が言いたかったのは殺人がばれて逝きたくなかったという事だから更にたちが悪いですが。
>悪趣味レディさん
また同じ事しますね。
私も更生は不可能だと思うので、こんな異常者さっさと処刑して欲しいです。
被害者の方、さぞ無念だったでしょう。
死刑万歳。
そうかもしれませんね。
ただ、この異常者は常に相手にそう接しているのでしょう。
死刑当然で良かったですよ。
確かにそうですね。
さっさと執行して欲しいものです。
自業自得ですね。
低くはないですね。
アメリカは途中で刑が変更する事が多々あります。
私も早く執行して欲しいですね。
仰る通りですね。
私も凶悪犯は害獣以下だと思うので、処分で構わないと思います。
確かに死刑廃止なんか訴える前に動物愛護を訴えて欲しいものですね。