image













ソコロ・カロ (アメリカ)
【1957 ~ 】



1999年11月22日、アメリカ・カリフォルニア州サンタ・ローザ・バレーで事件が起こる。

医師のザビエル邸で長男ザビエル・ジュニア (11歳♂) 、次男マイケル (8歳♂) 、三男クリストファー (5歳♂) の3人が射殺され、子供達の母親ソコロ・カロ (1957年3月27日生まれ) が頭を撃たれた状態で倒れていた。

四男のガブリエル (3歳♂) だけは無事であった。

カロはすぐに病院に搬送され、一命は取り留めた。

警察は早速夫ザビエルに事情を聞く。

当初、警察はザビエルが子供達を殺害し、カロも撃ったものだと考えていた。

しかし、ザビエルはそれを否定し、子供達を殺害したのはカロだと述べた。

ザビエルは子供達が殺害される前、カロと激しく口論となり、喧嘩をした。

そして、カロは子供達を殺害したのだが、ザビエル自身もカロから暴行を受け負傷した (ザビエルはこの時の暴行により、致命的な目の怪我を負っている) 。

このザビエルの証言により、カロは逮捕された。

警察は調査を進めると、ザビエルと喧嘩をした後、その腹いせに子供達を次々と撃ち、自身も撃って自殺を図った事が判明する。

また、カロは事件の8日前の14日、ザビエルや他人 (誰かは不詳) に暴行を行っていた事もわかった。

しかし、カロは頭を撃った衝撃で事件の記憶がなかった。


裁判が開かれると、カロとザビエルは日常から喧嘩が絶えず、夫婦仲はすでに冷めきっている事がわかった。

カロは日頃から夫ザビエルに暴力を受けており、ザビエルが子供達を殺害し、自身を撃ったと述べ、無実を訴えた。

しかし、ザビエルは逆に普段からカロによる暴力があった事を述べた。

陪審は5日間の審議を行い、事件を起こした時、カロは正気であったと判断した。


2002年4月5日、カロはヴェンチュラ郡で死刑が言い渡された。

判決を言い渡した時、裁判官は
「意図的に故意に計画された犯行であり、3人の子供達は夫婦関係の不仲で犠牲になってしまった典型的な例である」
と述べ、
「無実の子供への大量殺戮」
と呼んだ。

刑務所に収監されたカロだったが、カロの親戚は判決を下された際もカロの無実を信じ、
「私たちは彼女が好きで、私たちはいつまでも彼女を支持する」
と語った。

また、刑務所の職員はカロと接し、
「彼女は先週ここに来たばかりだが、彼女は囚人の中でも最も信仰深い女性である」
と述べている。



《殺人数》
3人
(他夫負傷)

《犯行期間》
1999年11月22日




∽ 総評 ∽

夫との喧嘩により怒りを爆発させ、突発的に3人の子供を殺害したカロ。

カロは子供だけを殺害したが、保険金目当てでもなく、不倫や嫉妬でもなければ代理ミュンヒハウゼン症候群でもなかった。

そういった理由でなく子供を殺害するというのは珍しい。

この事件のよくわからない所は、喧嘩の元凶である夫を殺害していない所だ。

カロは子供たちは射殺し、夫にも暴行を加えているが、何故か撃っていない。

暴行された際に危険を察知し、四男だけを連れて逃げた為か、喧嘩直後に家を空けたからなのか、詳細がない為よくわからない。

また、怒りの矛先が子供に向いたのもよくわからず、しかも、1人だけ生かしたのよくわからない (たまたま家に居なかったのかもしれないが) 。

ここからは推測の域を出ないが、恐らくカロは普段から夫だけではなく子供達へも暴力を振るっており、その為、子供達を殺害する事にためらないがなかったのではないだろうか (アメリカ司法省によると、児童虐待の70%は母親によって行われ、また、親による子供殺害の65%は母親によって行われてるとされている) 。

こういう事件は犯人側がことさら悪く書かれてしまい (仕方ない事ではあるが) 、個人的には夫婦の事は当事者同士にしかわからないと思っている。

長男が11歳という事は最低でも10年以上は結婚生活を送っており、それだけ夫婦生活を送れば色々な事があって当然だろう。

ただ、カロは日頃から夫に暴行を加えており、殺人にまで発展させたカロが悪いのは当然ではあるが、夫婦のいざこざだけに限っては強姦殺人のように100対0という事は決してないだろう。

カロは100万ドル (約1億2000万円) と言われる豪邸に住み、医者の夫と子供4人と暮らす誰もがうらやむ生活を送っていた。

そんなカロが自身の子供を殺害するに至った。

人間というのはお金を持ち、裕福な生活を送っているからといって必ずしも全てが幸せではないと痛感させられる (人間は年収が700万くらいを超えると、1000万だろうが1億だろうが幸福度は変わらないといわれている) 。