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ダロン・ウィント (アメリカ)
【1980 ~ 】



ダロン・ディロン・ウィントは、1980年11月27日、南米のガイアナで生まれた。


2000年、ウィントはアメリカに移住した。

ウィントはアメリカ海兵隊に入隊したが、トレーニングの途中で医療上の理由により除隊した。


2009年、ウィントはメリーランド州で2度暴行罪で逮捕され、有罪判決を受け30日の懲役刑を言い渡される。


2010年、ウィントは財産破壊や窃盗に暴行、強姦や不法な武器所持等の罪で何度も逮捕された。


その後、ウィントは『American Iron Works』という会社で働き始めた。

ウィントの仕事振りはたしかなものであり、社内でも腕利きの溶接工であった。


2015年5月14日、アメリカの首都ワシントンD.C. 北西部ウッドリー・パーク地区で火事が発生しているとして消防隊が駆けつけた。

消防隊の必死の消火作業により火は鎮火したが、焼け残った邸宅の中から4人の死体が発見された。

死亡したのは、サヴァス・フィリップ・サボプーロス (46歳) 、サヴァスの妻エイミー・クレア (47歳、旧姓マーティン) 、サヴァスとエイミーの子供フィリップ・サヴァス (10歳♂) 、サボプーロス家の家政婦ヴェラリシア・フィゲロア (57歳♀) の4人であった。

実はサボプーロス夫妻には他にアビゲイルとカテリーナという10代の2人の娘がいたのだが、事件当時はたまたま現場にいなかった。

サボプーロス家はウッドリー・パーク地区でも著名な上層階級の家庭であり、サヴァスは『Verizon Center (ベライゾン・センター屋内競技場) 』建設にも携わった建設会社『American Iron Works』のCEO兼社長であった。

全焼した邸宅も実に450万ドル (約5億円) で建てられた豪邸であった。

警察はすぐに捜査を進め、火は事故ではなく意図的に放たれたものだという事がわかった。

また、犠牲者の検死を行った所、殴られた痕や刺し傷が多数見られ、強盗殺人事件として捜査が進められた。

そして、警察が捜査を進めると、すぐに犯人がウィントだと断定する。

焼け落ちたサボプーロス家からドミノ・ピザの残骸が見つかり、それは1日前の13日に注文されていたものだったのだが、そのピザを調べたところ、ウィントのDNAが検出された為だった。


同年5月21日、ウィントは殺人と放火の罪で逮捕された。

ウィントは13日にサボプーロス邸に侵入すると、サヴァスら家にいた4人を拘束する。

その後、4人を約18時間に渡って拘束し続けた。

ウィントはサヴァスに現金4万ドル (約500万円) を要求し、それを強奪した。

そして、4人に執拗な暴行を加えた。

18時間に渡って4人を散々いたぶったウィントは、4人をダクトテープで更に拘束し、鈍器で殴りナイフで刺した。

最後に家に火を放ち、家にあった青色のポルシェを盗み、それで逃走したのだった (ポルシェはメリーランド州の教会の駐車場で燃やされた状態で見つかっている) 。


裁判で検察は、本事件はウィントによる単独の犯行ではなく共犯者がいたと述べた。

ウィントの弁護士は、現在のウィントは以前に比べて暴力的ではないと述べ、ウィントはサボプーロス一家殺害には関与してないと無罪を主張した。
「彼を逮捕したのは大きな誤りだ。彼はピザが好きではないし、そもそもピザを食べた事がない」
とピザにウィントのDNAが残るはずがないと主張した。


結局、現在に至るまでウィントの裁判は続いており、有罪判決が下された場合、終身刑が言い渡される予定である。



《殺人数》
4人


《犯行期間》
2015年5月13日~翌日14日




∽ 総評 ∽

お金欲しさに有名な豪邸に侵入し、18時間に渡って拘束し、拷問を加えて殺害したウィント。

検察が言う共犯者の存在は、ウィントが認めているのかどうかわからないが、もし、いるのなら今尚捕まらずに逃げ回っている事になる。

弁護士の「彼はピザが嫌いで1度も食べた事がない」という理由もくだらない言い訳にしか聞こえず、よくこんな事を言えたものだと思う。

お金はないよりあった方がもちろん幸せだとは思うが、ある程度のレベルを超えると狙われこのような危険を生む可能性がある。

フランスの作家アルフォンス・アレーは、
「貧乏の良い所は泥棒に遭う恐れがない事である」
と言っているがまさにその通りで、お金持ちというのはそういった危険性と隣合わせと言える。

サヴァスらは18時間も拘束され続け、その間暴行を受けた。

いつ殺されるわからない恐怖と絶望感を長時間持ち続けた心情は察するに余りある。

だが、ただの強盗事件であれば18時間もいたぶる必要はなく、ウィントは強盗と殺人を楽しんでいる節がみえる。

今だ裁判は続いている為、どのような罪になるのかはわからないが、予定どおりの終身刑となって欲しいものである。


* 追伸 *

尚、事件からすでに2年以上が経っており、色々調べた範囲では判決の詳細がなかったが、もしかしたらすでに判決が下されているかもしれない。