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ジョゼフ・ミラー (アメリカ)
【1964 ~ 】



1987年5月16日、アメリカ・ペンシルベニア州ハリスバーグのグリーン・ストリート2000ブロックで、セリーナ・フランクリン (18歳♀) が行方不明となる。

フランクリンは友人に「ジョーイ」という男性と会うと言ったのを最後に姿を消した。

後にその「ジョーイ」という男性がジョゼフ・ダニエル・ミラーだと判明する。

また、フランクリンの名前が刻まれたネックレスがミラーの車の中から見つかった (後に裁判でミラーの妻はそれは自分のものだと主張した) 。


1989年11月6日、ステファニー・マクダフィー (23歳♀) は、ヘルビュート・ストリートにある自宅に帰る途中、行方不明となる。

マクダフィーはこの時、妊娠8ヶ月であった。

警察は捜査を進めるが、結局、マクダフィーは見つかる事はなかった。


1990年1月11日、ジャネット・トーマス (25歳♀) が、ボーイフレンドとバーに行った。

そして、ボーイフレンドと別れた後、帰っている途中でトーマスは行方不明となる。

数週間後、スワタラの埋め立て地でトーマスの死体が発見された。

このトーマス殺害は、ウィリアム・ケリー (31歳♂) という精神障害者が殺人を告白し、有罪判決が下された。

ケリーは懲役10年から20年の不定期刑の判決が言い渡されたが、このトーマス殺害は後にミラーが告白し、ミラーによるものと断定された。


同年2月27日、ペリー郡ペン・タウンシップにある駐車場で、キャシー・ノベノ・シェンク (♀) の死体が発見される。

シェンクは殺害される前、ハリスバーグで車を走らせている姿が確認されている。


1992年6月30日、ペリー郡ウィートフィールド・タウンシップで、売春婦の女性 (名前不詳) が自宅で殺害される。

女性は口淫を強要され強姦された後、頭部をドライバーで25回刺されていた。

警察は捜査を進めると、ATMで女性と一緒にミラーが現金を引き落としている姿を防犯カメラで確認し、ペンシルベニア州警察はミラーを監視下に置いた。


同年8月6日、『Conrail (かつてアメリカに存在していた一級鉄道) 』の警備員が、会社の敷地内でミラーの車を見つけた。

車にはミラーは乗っておらず、警備員が周辺を捜索すると、溝の中にダクトテープに縛られた全裸の女性を発見する。

女性はひどく暴行を受けていたがかろうじて生きていた。

すると、ミラーがその場に現れ、警備員がミラーに呼び掛けると、ミラーは逃げ出した。

警備員はミラーを追い掛け、ミラーは建物の屋上に上がり、飛び降りて自殺しようとする。

しかし、その後、駆けつけた警察の説得に応じ、ミラーは逮捕された。


同年8月12日、ミラーはマクダフィーとフランクリンを強姦した後に殺害したと自白した。

また、トーマスと売春婦殺害も自白した。

唯一死体が見つかってないマクダフィーについて、ミラーは金属パイプで滅多打ちにして捨てたと述べ、捨てた場所を供述するが、結局死体は見つからなかった。


1993年3月25日、裁判で陪審はミラーには死刑が相当と判断を下す。


2000年2月、ミラーは致死量の注射による死刑が言い渡された。


2002年8月25日、ドーフィン郡裁判所の判事は、ミラーが精神障害を患っていると判断し、
「精神障害者に致死量の注射による処刑は、国家による残虐な罰」
だとした。


2008年7月24日、州最高裁判所はミラーの死刑判決を破棄している。


2016年4月13日、1997年にスワトラ・タウンシップで死体が発見され、未解決事件なっていたケリー・アン・ウォード (♀) 殺害事件の犯人がミラーだとわかり、殺人の罪で再び起訴された。

しかし、ミラーはウォード殺害を否認している。

ミラーは「ドーフィン郡 (ペンシルベニア州) 史上最も殺害したシリアルキラー」と呼ばれている。



《殺人数》
6人


《犯行期間》
1987年5月16日~1992年6月30日




∽ 総評 ∽

「ドーフィン郡史上最も殺害したシリアルキラー」と言われるミラー。

ミラーはどういう家庭環境で育ち、どのような人生を歩んで来たのか詳細がないので一切わからない。

ミラーの犯行は殺人の間隔も空いている事もあり、当初、連続殺人とは思われなかった為、捜査が遅れてしまい犠牲者を増やした形となった (ただ、連続殺人と判断したからといって犠牲者が増えなかったとは言えないが) 。

ミラーは若い女性を好む生粋の強姦殺人鬼で、しかも、犠牲者には拷問を加えており、殺人に快楽を得ていたと思われる。

ミラーの妻は裁判でフランクリンのネックレスを自分の物だと主張した。

ミラーを庇っての発言か、ミラーがプレゼントとして上げたから本当に自分の物だと思っての発言かわからないが、異常な殺人鬼の妻には得てしてこういう人物が不思議と多い。

ミラーは判事が精神障害者に対する死刑は残虐だと主張し、その後、死刑判決が棄却された。

詳細がなかったので何とも言えないが、おそらく終身刑になったと思われる。

犠牲者や遺族からすれば、とても容認出来る話ではなく、判事たる法の万人がよくこんな事を言えたものだと呆れてくる。

ミラーは逮捕される際、屋上から飛び降りようとした所を説得されているが、もし、本当に死ぬ気なら説得などされずさっさと飛び降りているだろう。

結局、ミラーは初めから死ぬ気もなく、飛び降りる勇気もない情けない男なのである。