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ロバート・ビューエル (アメリカ)
【1940 ~ 2002】



ロバート・アンソニー・ビューエルは、1940年9月10日、アメリカで生まれた。


1982年7月17日、オハイオ州マーシャルビルにある公園で、クリスタ・リー・ハリソン (11歳♀) が誘拐される。

6日後の23日、ハリソンの死体が発見された。

ハリソンは強姦されており、死因は絞殺であった。


同年10月、オハイオ州コロンビアナ郡で、ビューエルは女性を銃で脅して拉致し、サミット郡に連れ去ると、ベッドに手錠を掛けて強姦した。


1984年、ビューエルは女性を拉致すると、3日間に渡って拘束し、凌辱の限りを尽くした。

しかし、女性はビューエルの魔の手から逃れる事が出来、警察に駆け込むと間もなくビューエルは逮捕された。

逮捕されたビューエルのDNAを採取して調べると、ハリソンの遺体に残されたDNAと一致し、ビューエルはハリソン殺害でも起訴される事となった。

また、ビューエルには余罪がある事がわかった。

1981年、ティナ・マリー・ハーモン (♀) と、1983年、デボラ・カイ・スミス (♀) の2人が強姦されて殺害された事件は未解決であったが、ビューエルによるものだと断定された。

しかし、殺人について起訴されたのはハリソンのみであった。

ビューエルは無実を主張した。


同年4月11日、ビューエルはハリソンに対する強姦と殺人、そして、他のいくつもの強姦事件で有罪判決が下され、懲役121年と死刑が言い渡された。


2002年9月24日、オハイオ州の刑務所でビューエルは致死量の注射による死刑が執行された。

享年62歳。

ビューエルのスペシャル・ミール (最後の特別な食事) は、種を抜いたブラックオリーブ1粒だけだった。

ビューエルの最後の言葉は

「ジェリーとシャーリー、私はあなたの娘 (ハリソン) を殺していません。検察はその事を知っている」

であった。

余談だが、ビューエルへの死刑執行は、2002年、オハイオ州で執行された3人目であった。

また、1976年にアメリカで死刑が復活して以降、オハイオ州では52人目であり、アメリカ全体としては1971年以降、801人目であった。



《殺人数》
3人


《犯行期間》
1981年~1983年




∽ 総評 ∽

3人の少女や女性を強姦して殺害したビューエル。

ビューエルは強姦殺人以外にも数多くの強姦事件を起こしており、生粋の強姦魔と言える。

ただ、ビューエルの子供の頃の詳細がない為、何故このような異常者となったのかよくわからない。

また、ビューエルが犯行に及んだ時、すでに40を過ぎており、恐らくそれまでに犯行に及んでいると思われるが、詳細がない為わからない。

ビューエルは最後まで無実を主張したが、DNA鑑定による証拠や、強姦して逃れた被害者の証言によりその犯行はまず間違いない。

ただ、最後のスペシャル・ミールは、無実に対する無言の抵抗に見えなくもない。

だが、個人的にはただの往生際の悪い異常者としか思えない。