アリ・ブラウン (アメリカ)
【1985 ~ 】
アリ・ムハンマド・ブラウンは、1985年、アメリカで生まれた。
ブラウンはニュージャージー州に家族がいた。
ブラウンは2002年1月から2004年11月の間、3人の共犯者と共に『バンク・オブ・アメリカ』、『ワシントン・ミューチュアル (現在廃業) 』、『ウェルズ・ファーゴ』や他の銀行からお金を騙し取っていた。
その後、ブラウン達はソマリアへ逃亡し、そこで、ルーベン・シャンプート (♂) という人物が率いていた犯罪組織に参加する。
ブラウンは小切手詐欺により現金を引き出す犯罪を行った。
この詐欺により引き出された現金は、ソマリアのイスラム主義のテロリストに資金提供されたと言われている (確証はない) 。
2005年、ブラウンはアメリカ連邦裁判所で銀行に対する詐欺行為で逮捕され、刑務所に収監された。
2012年3月、ブラウンは再び微罪で逮捕され、1年間刑務所で過ごした。
2014年4月27日、ワシントン州シアトルのスカイウェイ地区で、ルロイ・ヘンダーソン (♂) が10発撃たれて射殺される。
この時、ヘンダーソンのガールフレンドが狙撃者を確認しており、後にブラウンだと判明した。
同年6月1日、シアトルのレシー地区で、アフマド・サイード (27歳♂) とドン・アンダーソン=ヤング (23歳♂) が、ナイトクラブを出た直後に殺害される。
サイードもヤングも同性愛者で、サイードは同性愛者に人気のソーシャルアプリ『Grindr』を利用していた。
この事件は同性愛者が狙われたという事で、ヘイトクライム (憎悪犯罪) によるものだとされた。
サイードとヤングはサイードの車に乗っている所をそれぞれ数発撃たれて死亡した。
また、2人撃った9mm銃は独特で、現場には血まみれの手の平の跡が残されていた。
同年6月25日、ニュージャージー州ウェスト・オレンジで、ブレンダン・テブリン (19歳♂) が友人の家から自宅に帰ろうとしていた。
テブリンが交差点に差し掛かった時、車に乗った3人の男性がテブリンの車に近づいた。
3人の内、1人は車に留まり、ブラウンとジェレミー・ヴィラグラン (♂) がテブリンの車を取り囲んだ。
そして、ブラウンはテブリンに向かって10発発砲し、その内8発が命中して即死した。
ブラウンはテブリンの死体を助手席に押し込み、テブリンの車を走らせた。
そして、1マイル (約1.6km) ほど走らせると、テブリンの持ち物を盗んで逃走した。
同年6月29日、ブラウンは男性から車を奪おうと銃で脅すが、車がスティック・シフト (手動式変速装置) 仕様であった為、ブラウンは運転する事が出来ない為、車を奪わず逃走した。
ブラウンは近くのコンビニに駆け込み、服を着替えヘッドスカーフで顔を覆い、逃走を図った。
同年7月18日、ブラウンがニュージャージー州の森の中でキャンプしている事を掴んだ警察が現場に駆けつけ、ブラウンは逮捕された。
逮捕されたブラウンは、当初はこれまでの殺人を否認していたが、後に認めた。
肝心のブラウンの殺害動機は、アメリカ政府がイラクやシリア・アフガニスタンへの行いに対する報復であるとされた。
2015年7月、検察はブラウンに対して死刑を求刑する予定である。
最後に殺害動機の報復について語ったブラウンの言葉で終わりたいと思います。
「それは正当だ」
《殺人数》
4人
《犯行期間》
2014年4月27日~同年6月25日
∽ 総評 ∽
アメリカ政府のイラク等に対する報復目的で4人殺害したブラウン。
ブラウンが犯行に及んだのは2ヶ月程度であり、ブラウンはシリアルキラーというよりはどちらかというとスプリー・キラーと呼べるだろう。
ブラウンの幼少の詳細がわからないので、何故、これほどの凶行に出たかわからないが、殺害動機にある通り、イスラム圏に対するアメリカへの報復なので、明確な動機が存在する。
ただ、報復をするのならアメリカ政府やその関係者に行うべきであり、一般市民に向けるべきではない。
所詮ブラウンは自分勝手に恨みを抱き、それを世間に発散させたいだけの身勝手な異常者に過ぎない。
現在は『IS (イスラム国) 』によるテロ行為が世界各国で起こっているが、テロももちろん怖いがこのブラウンのように個人的に殺人に至るのも非常に恐ろしい。
コメント
コメント一覧 (15)
清廉潔白な人間が信奉する国に対するアメリカの不義を訴える為に武器も持たず単身でホワイトハウスに乗り込むのなら、意味も意義も在ると考えます。
※信奉する国に忠誠心を持つなら移住すれば済む事ですが・・・・・・
この悪辣で鬼畜なテロリストは市民を不意討ちで殺害し、金品まで奪っている只の犯罪者です!しかも凶悪な!!
犯行後に変装し逃走しており、奪った現金でギャンブルしている処を逮捕されているのでコソ泥と全く変わりありません!
犯罪を犯してまで主張すべき事が「仮」に在るなら人質を確保し、テレビ局や新聞社と警察を呼び出して主義主張を述べた後に人質を地面に押し倒し、玩具の武器で殺害するフリをして警官隊に射殺されるべきでしょう。
そしたら見聞きした事をマスメディアが挙って報道し、人質であった人も同情してくれるでしょう。
なのでコノ悪辣で鬼畜なテロリストの屁みたいな主張は透かし屁の如くマスメディアからスルーされる事でしょう。
逃走しギャンブルする位なので保身は人一倍でしょうから、死刑執行では相当に抵抗すると思われるので中継してやれば良い!
「自らの生命には執着する醜悪なテロリスト」として印象付けられます。
間違いなく戯れ言ですね。
生まれ育っておきながらその国のやる事を非難し、凶行に出る。
仰る通りだったら自分の愛する国に移住してアメリカを非難すればいいんですよ。
こそ泥と変わらないというかもはやこそ泥ですよ。
確かにそれだったら同情を集め、アメリカ政府に非難が及ぶかもしれませんね。
この手のテロリストは、今までそういう組織に全く関わっていなかったりするから
精々が、合法的メディアの引用文をたくさん読んだぐらい
これを取り締まるとなると、連邦法や合衆国憲法にどう考えても抵触する
ユナボマーことガジンスキーも、ローンウルフ型ですね
この手合いは、少し頭がよければ長期に渡って隠れてしまえるのが厄介
ただ、今は監視カメラ網やネットでの履歴から辿れる情報がどこかしらにあるから
まだ、隠れにくいのかな(弊害もあるけど)
関係ないけど、ロシアではドライブレコーダーの設置率がほぼ百パーセントなのは。事故のときごねられない為と聞いたことがある
セオドア・カジンスキーも確かに一匹狼でしたね。
現在はカジンスキーの時のように容易に隠れるというのはやりづらいでしょう。
ロシアって免許取るのに学科が200時間くらいあると聞きました。
寒い国なので車が壊れたら自力で直せる為だそうです。
そう考えるとドライブレコーダー搭載率100%も頷けますね。
それはまた衝撃的な事件ですね。
夫妻で食人ってなかなかないですよ。
今度調べてみます。
詳細わかるのはかなり先になるでしょうが見つけた記事ですが…
殺人と人肉食の容疑で夫婦逮捕、30人被害か
https://www.cnn.co.jp/m/world/35107765.html?ref=yj
救いようがないですね。
仰る通り終身刑等になる可能性は高いですね。
動機が動機ですし。
アメリカも死刑に対して近年は消極的な傾向には確かにありますね。
私も死刑以外の選択肢はないと思います。
>はるさん
私も先日教えて頂き調べましたが名前も出て来なかったですね。
もう少し詳細が出るまで待ってみたいと思います。
ビーンは食人として有名な一家でしたが、この事件とは少し異なると思います。
ベガスで銃乱射、20人以上が死に、100人以上がけがしました。容疑者はすでに死んでます。事件の詳細が固まり次第、掲載をお願いします。
私も今ニュース見ました。
事件の詳細がわかり次第、掲載したいと思います。
テロがありましたね。
今度調べてみます。