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ジェフリー・ギロリー (アメリカ)
【1966 ~ 】



2008年1月26日、アメリカ・ルイジアナ州バトンルージュで1人の男性が逮捕される。

逮捕されたのは、ジェフリー・リー・ギロリーという黒人男性であった。

ギロリーは2007年に女性を襲い、また、同年、ギロリーは銀行強盗を働いた罪で逮捕されたのだった。

だが、ギロリーは余罪があると警察はにらんでいた。

そして、1990年代後半から2000年代前半にバトンルージュで発生した未解決の殺人事件の容疑者とされた。


1999年9月3日、フロリダ・エドワーズ (36歳♀) の死体が発見された。

エドワーズは殺害される直前に公衆電話を使用した事が判明した。

また、エドワーズの死体が遺棄された場所は、エドワーズの家に近い場所であった。


2001年7月25日、放棄された建物の中で、シルビア・カップ (36歳♀) の死体が発見される。

カップは頭部を強く殴られ粉々になっており、体は酷く分解されていた。

カップは同日の午前中、見知らぬ男性と車に乗っていた姿を確認された。


2002年、レニー・ニューマン (46歳♀) が死体で発見される。

ニューマンはとある店の後方にある駐車場で見つかり、死因は首を絞められた事による絞殺であった。

殺害された3人共、全裸かほとんど服を着ていなかった。

また、3人共に薬物での逮捕歴があり、売春の経歴もあった。

ギロリーがバトンルージュで起きた一連の殺人事件の容疑者とされた理由は、現場に残された指紋であった。

更にギロリーのDNAを採取した所、3人の遺体からギロリーの精液のDNAが検出された。

ただ、警察はギロリーによる犯行は3人だけではないと考えていた。

ニューマンの死体発見は、エドワーズの死体が発見されて以降、バトンルージュ北部で見つかった6番目の黒人女性であった。

実はバトンルージュでは1999年以降、29歳から46歳の黒人女性10人が殺害されており、ほとんどの女性たちは公園や放棄された建物の中で見つかり、しかも全裸か部分的に裸であった。

その犯人がギロリーだと警察は考えていたが、証拠が見つからずギロリーの犯行と断定する事は出来なかった。


裁判でギロリーには懲役50年が言い渡された。



【殺人数】
3人
(10人の可能性あり)

【犯行期間】
1999年9月3日~2002年




∽ 総評 ∽

3人の黒人女性を殺害し、他にもっと殺害した可能性があるとされるギロリー。

アメリカではこのギロリーのように別件で逮捕され、実は殺人を行っていたというパターンがよくある。

ギロリーの育ってきた家庭環境等の詳細がない為、どのような人生を送ってきたのかよくわからないが、恐らくまともな人生を過ごしてはいないだろう。

アメリカのシリアルキラーは、別件の未解決事件の犯人ではとされる事が多々あり、ギロリーもそうであった。

実際の所はわからないが、個人的には可能性は高いと思う。

ギロリーは殺人を行ってから逮捕されるまで6年間を要したが、女性への暴行や銀行強盗で逮捕されているように、おそらくその6年間も犯罪の限りを尽くしていたであろう。

こんな異常者が6年間も放置され、犯罪を行っていたと考えると恐ろしくてならない。