ブライアン・ベゼル (アメリカ)
【1965 ~ 2010】
1992年8月24日、ブライアン・リカルド・ベゼルは、犯罪を犯して逮捕され、刑務所に収監された。
その後、ベゼルは8年刑期を務め出所した。
出所後、ベゼルは車の整備士として働き始めた。
エンジェル・マリー・メディナ (41歳♂) は、週に1度、ホームレスの為に食べ物等を買って与えていた。
当時、サンライズ・ボールリバードの南にあるパワーライン・ロードの荒廃したストリップ劇場にはホームレスが多数住んでおり、メディナは頻繁に顔を出していた。
メディナは食料だけではなく、ビールやタバコ、宝くじ券等もホームレスたちに与えていた。
しかし、2006年2月3日午後9時37分頃、ベゼルはメディナを何度も撃って射殺し、現金を奪って逃走した。
ベゼルはメディナがお金持ちで、いつもここに来ている事を知っていた。
アメリカ・フロリダ州アベントーラに住むアルバート・アヴェネイム (63歳♂) は、仕事を第一線から退いた退職者で、5ヶ国語を話す事が出来た。
退職後の余生を満喫する為、アルバートは中国、ポーランド、チェコスロバキア、インドと訪ね、最後にクルーズでアフリカを渡るという壮大な旅行を計画していた。
同年2月10日夜、アルバートは妻ジョアンとフロリダ州マイアミでショーを見た後、『Padrino's』というレストランで食事を摂る予定であった。
しかし、レストランの前でベゼルがアルバートとジョアンを襲撃する。
アルバートは殺害され、携帯電話と財布を奪われた。
ジョアンは怪我を負ったが助かった。
ベゼルは2人を襲う前にレストランの周辺を運転しながら様子を伺っており、2人が車をレストランの駐車場に停車するのを確認してから襲ったのだった。
ベゼルはアルバートから奪ったクレジットカードをガソリンスタンドでガソリンを入れる際に使用し、他にペーパータオル、服、ソフトドリンクを買う際にも使用した。
同年2月24日、フロリダ州ポンパノビーチでフレデリック・ガンダー (76歳♂) は1人で住んでいた。
ガンダーはスイス人で、5年前にカリフォルニア州からフロリダ州に引っ越して来た。
ガンダーは以前、コラリンという女性と結婚していたが離婚し、夜間監視員として働いていた。
ガンダーが趣味のダンスをする為に友人を迎えに行った時、コンドミニアムの駐車場に停車した所、ベゼルに襲われ殺害された。
ベゼルはガンダーの財布を奪って逃走した。
その後、ベゼルはガンダーの財布に入っていたクレジットカードをガールフレンドのナターシャ・リショーン・エドワーズ (20歳) と使って買い物をした。
ガンダー殺害の翌日25日、ベゼルはガンダー殺害で逮捕された。
ベゼルとエドワーズがガンダーのクレジットカードで買い物をしている姿を監視カメラが捉えており、それが決め手となり逮捕されたのだった。
逮捕された後、ベゼルはメディナとアルバート殺害も認めた。
裁判が開かれると、ベゼルは3人の殺害で有罪判決を受け、刑務所に収監された (どのような刑が言い渡されたのかは不明) 。
2010年6月6日、ベゼルは刑務所内で死去した (病気で死んだのか他の囚人に殺害されたのか死因は不明) 。
∽ 総評 ∽
強盗目的で3人を立て続けに殺害したベゼル。
ベゼルはわずか3週間足らずで殺害し、財布を奪いクレジットカードを使用して買い物を行った。
クレジットカードは使用すると足がつきやすく、実際、それが原因でベゼルは逮捕されている。
ベゼルの子供の頃の詳細がなく、どのような人生を送ってきたのかよくわからない。
1992年に犯罪を犯して逮捕されているが、どのような罪で刑務所に入ったのかそれもよくわからない。
ただ、8年の刑期を務めているので、それなりの犯罪だったと思われる。
ベゼルは整備士として働いていたが、おそらくまともに働いて稼ぐ事を馬鹿らしいと思っており、手っ取り早く人から奪おうという犯罪者らしい思考の持ち主だったと思われる。
ベゼルは判決と死因が伝わっておらず、最後の部分が謎に包まれている。
死因が不明だが、年齢を考えれば病死というのは考え難く、おそらく他の囚人に殺害されたのではないかと思う。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 3人 (他犯罪多数)
《犯行期間:2006年2月3日~同年2月24日》
コメント
コメント一覧 (13)
この人、わざわざ被害者の素性を調べて犯行に及んだのでしょうか? お金持ってそうな人ばかり狙っているし。せっかく仕事持ってんだからマトモに働いて金作れと言いたいです。
どうしようもない異常者ですね。
詳細はなかったですが、おそらく綿密に調べるような事ではなく「お金持ってそう」くらいの感じだったのではと思います。
一生懸命働いて月何十万という金額にバカらしく思ったんでしょうね。
奪った方が一瞬だし、大金だとでも思ったのでしょう、まあ救いようがないですね。
小物相手だと、どこの国も記録が雑になるのはしかたが無いんだろうな
それはあるでしょうね。
犠牲者や遺族からしてみれば、大物だろうが小物だろうが関係ないんですけど、残念ながら仕方ないですね。
同じ凶悪犯罪者にリンチされ、刑務官にも放置されて苦しんだ揚げ句の死亡なら良いのですが・・・・・
この凶悪な馬鹿にガールフレンドが居るのもチョイと驚きましたが、強盗で入手したクレジットカードで平然と買い物するあたり「お似合い」カップルだったのでしょう。
絶体に反省も更正もしないので不意に殺されたのならベストだと思います。
死刑囚の死刑執行前にスペシャルミールなるものは廃止すべきでしょう。
何故、非人道的なクズに人道的処置を施すのか理解不能!!
その金を被害者や遺族に充てるのが人道的処置と云うモノではないでしょうか。
仰る通りですね。
強盗殺人と強姦殺人は救いようがなく鬼畜としか言えませんね。
「類は友を呼ぶ」と言いますがまさにその通り、お似合いカップルですね。
スペシャル・ミールは「死ぬんだから最後くらい良いもの食わせてやる」というような事で始まったんでしょうが、私も全く必要ないと思いますね。
もう死ぬんだからむしろ食べさせる必要はないし勿体ないですよ。
確かにスペシャル・ミールにお金かけるくらいなら被害者や遺族にお金かけた方が良いに決まってますね。
怖いっすな。
ナナシンさん地元が青森なんですね。
青森でそんな事件があったのは知らなかったです。
パトロールしているという事はまだ犯人は捕まってないんですね。
手当たり次第になる可能性も高く、本当に恐ろしいですね。
>死刑囚の死刑執行前にスペシャルミールなるものは廃止すべきでしょう
米国のどこの州かは失念しましたが、廃止した州があったと思います。
曰く『キリストでさえ最後の晩餐はパンとワインだけの簡素なものだったのに、人でなしの人殺しにごちそうを振る舞う理由があるだろうか?』とかなんとか。
この理屈が物凄く説得力があったらしく、廃止にまで進んだそうです。
私も『そりゃそうだ!』と思いました。
上記の逸話は磔にされて処刑された死刑囚としてのキリストに絡めての話です。
テキサス州はとある事件がきっかけで2011年に廃止されてますね。
死ぬ前くらいは好きなものを食べさせようという考えなのでしょうが、むしろ死ぬんだから意味ないんですよね。
美味しいものは思い出として脳裏に刻むものであってすぐに死ぬ人間には何の意味もないと思います。
確かにとても賢くないですね。
まともな教育を受けていたらこんな事にならないでしょうね。
そう考えると教育って相当大事ですね。