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アハマド・ダカムセ (ヨルダン)
【1968 ~ 】



1997年3月13日、ヨルダンにある通称「Island of Peace (平和の島) 」で事件が起こる。

この日、イスラエルから学校の旅行で来ていた教師と女子学生全部で51人が「Island of Peace」の東にある丘の方へ向かっていた。

そこへ1人の男性が近づくと、51人に向かって突如、自動ライフルで銃撃を行った。

「Island of Peace」の丘は阿鼻叫喚の地獄絵図と化し、逃げ惑う女子学生で混乱を極めた。

結局、この銃撃による死者は7人、負傷者は6人という大惨事となった。

犯人はその場で逮捕された。

犯人はアハマド・ムーサ・ダカムセというヨルダンの兵士であった。

惨劇の現場となった島の丘を確認した治安当局の職員は、その様子に唖然とする。

実はこの「Island of Peace」は、ヨルダンとイスラエルの国境に位置し、隣国同士平和の象徴とされたヨルダン川にある島であった。

そんな丘でヨルダン人によるイスラエル人虐殺が起こってしまい、両国の関係は一瞬にして緊張が走った。

生存者によると、犯人は学生たちを草原の川の堤防の下で追い掛け、拘束される前に犯人の事を逮捕した兵士が
「狂人、こいつは狂人だ」
と叫んでいたと話した。

ダカムセは過去に暴力沙汰や問題を起こした事はなく、また、過激な組織への関与もない事がわかった。

だが、ダカムセを診断した精神科医によると、ダカムセは人格障害を抱え、1989年に自殺を試みた事があると述べた。


ダカムセは軍事裁判にかけられ、無実だと訴えた。

しかし、ダカムセは計画的に殺人に及んでいた事が判明する。

また、仲間の兵士によると、ダカムセは日頃、性について常に話しており、その為、仲間から『The sex man』と呼ばれていたという。


1998年、軍事裁判でダカムセには終身刑が言い渡された。



∽ 総評 ∽

『Massacre atop Island of Peace (平和の島の大虐殺) 』と呼ばれ、7人が死亡、6人を負傷させたダカムセ。

銃乱射事件はアメリカをはじめ銃社会の多くの国々で起こっており珍しいという事はない。

「Island of Peace」という名前とは真逆の出来事が起こってしまった。

宗教や過激な組織との関係もなく、ダカムセの動機が本人が語らない為全くわからない。

だが、ダカムセは人格障害で自殺を試みていたという事なので、そこに原因があると思われる。

ただ、何にせよダカムセの行いは、国同士の緊張を高めるという殺人だけではない甚大な被害をもたらした。

国家間の関係にヒビを入れたとすると、このダカムセの凶行は特殊な結果をもたらしたと言える。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★★★☆☆☆☆
・殺人数 7人
(他負傷者6人)
《犯行期間:1997年3月13日》