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ヴィケッシュ・クマール (インド)
【2000 ~ 】



2017年1月31日、インド・パンジャーブ州ルディヤーナーで1人の少年が逮捕される。

名をヴィケッシュ・クマールといいまだ16歳の少年であった。

ヴィケッシュの容疑は殺人であったが、その殺人にインド全土が震撼した。

ヴィケッシュが殺害したのは遠い親戚にあたるディープ・クマールという9歳の男の子だったのだが、ヴィケッシュは殺しただけではなく、ディープの肉を食べたのだった。

ヴィケッシュは学校が終わったディープを森に連れ出し、殺害した。

夕食時になっても戻らない息子を心配した両親が警察に通報する。

監視カメラの映像にヴィケッシュとディープが一緒に歩く姿が確認され、警察はヴィケッシュに対して事情聴取を行った。

ヴィケッシュは取り調べを受け、素直に殺人を認めた。

そして、遺体から心臓を取り除き、自身が通っていた学校の近くに捨てたと述べた。

また、ディープの血を飲み、太股の肉を食べたとも述べた。

ディープの父親ダリップは取材に対し、
「愛息を失った妻のサンギータは悲しみに打ちのめされている。事件の真相を知ったらおそらく自殺してしまうだろう」
と語った。

また、ダリップは
「ヴィケッシュには死刑を望んでいる。それが無理ならヴィケッシュの身柄を私に引き渡して欲しい」
とも語った。

ヴィケッシュは2016年10月に自身が通っていた学校について

「生徒を違法に登録している」

と嘘の通報を警察にし、更に、寺院に強盗を働こうとして捕まった等の数々の問題行動を起こした為、同年11月に退学させられていた。

しかも、ヴィケッシュはディープ殺害後、何もなかったかのように普段と様子が変わらなかった。

殺人で起訴される事が決まっているヴィケッシュであるが、未成年という事とその残虐性により、今後、その判決に注目が集まっている。


最後に警察の事情聴取で答えたヴィケッシュの発言で終わりたいと思います。

「テレビで凶悪犯罪のシーンを見て、人の血や肉に興味を持った。ディープの遺体を捨てる為に6つに切断し袋に詰めた」



《殺人数》
1人


《犯行期間》
2017年1月31日




∽ 総評 ∽

遠い親戚の少年を殺害し、その一部を食べて捨てたヴィケッシュ。

ヴィケッシュの殺害動機は、テレビで見た残虐なシーンに興味を抱いたというものだった。

よく残虐なシーンは子供に悪影響を与えるので、年齢制限されたり見ないようにと言われるが、確かに影響を与える事はごく少数だがあるだろう。

だが、わざわざ私が言うまでもなく、ほとんどの子供は影響を受けない。

ただ、このヴィケッシュの場合は元々異常だったので、テレビで残酷なシーンを見たから異常になったのではなく、それはただの異常者への興味を助長させたに過ぎないと思う。