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ジャレッド・ロフナー (アメリカ)
【1988 ~ 】



ジャレッド・リー・ロフナーは、1988年9月10日、父ランディと母エイミー (旧姓トットマン) の1人息子として生まれた。

ランディはトラック運転手であったが辞めており、エイミーは市役所の公園課で働いていた。

一家は隣人によると非常に閉鎖的な家庭であり、周囲と関わる事をほとんどしなかった。

そんな家庭で育ったロフナーは、高校では普通に友達もいたが、自己中心的な性格であった。


2006年、ロフナー18歳の時、高校を中途で退学する。

当時のロフナーの知人によると、この頃からロフナーは性格か激変したという。

高校の時、ロフナーと交際していたケルシー・ホークスは、ロフナーが逮捕された時の様子をテレビで知った際、その余りの変貌振りにロフナーと気付かず、信じる事が出来なかったと述べている。

ロフナーの高校の同級生にして親友のザック・オスラーによると、ロフナーはホークスと別れた後、アルコールや薬物 (マリファナ、サイケデリックキノコ、LSD、および幻覚性サルビア) に溺れ始めた。


その為、ロフナーは2007年10月と2008年10月13日に、ロフナーは麻薬関連の罪により2度逮捕されている。


しかし、ロフナーは2年後の2008年後半にはアルコールやドラッグ、タバコを止めている。


ロフナーはアリゾナ大学を卒業後、いくつかの仕事に就くが、解雇された。

レストランで働いていた際、店のマネージャーはロフナーの人格の異常性について述べている。

その後、ロフナーは地元のボランティア活動に参加した。


2010年9月29日、ロフナーの奇妙な言動や行動について、何人かの教師は精神疾患を訴えていた。

教師達はロフナーが何か恐ろしい事をしでかすのでは恐れていた。

ロフナーは YouTube に動画を投稿し、

「アメリカ合衆国憲法は最大の詐欺の1つ」

と訴えた。


同年10月4日、大学側はロフナーとその両親と話し合いをし、大学を中退する事が決定となった。


同年10月、ロフナーは半自動拳銃を購入する。

そして、「反政府」を掲げ、暴力的な言動が目立つようになる。

ロフナーの両親はそんな子供を心配し、ロフナーを自宅に軟禁する。

ロフナーには車にも乗せず、ロフナーの半自動拳銃も没収した。


2011年1月8日、アリゾナ州ツーソンで、ガブリエル・ギフォーズ (40歳♀) 連邦下院議員が、スーパーマーケットの駐車場で政治集会を開いていた。

そこへロフナーが現れると、ギフォーズに向かって突如発砲した。

ギフォーズは至近距離から頭を撃たれ、連邦地方裁判所判事ジョン・ロール他ギフォーズのスタッフ5人と側にいた9歳の少女6人が死亡、13人が負傷した (ロフナーを拘束する際に他に1人負傷している) 。

ロフナーはその場で逮捕された。

ギフォーズはすぐに病院に運ばれるが、頭を撃ち抜かれており重体であった。

一時、予断を許さない状態であったが、4日後の12日に意識が回復した。


ロフナーは裁判にかけられ、ギフォーズへの殺人未遂を含む5つの罪状で起訴された。


2012年8月、ロフナーは裁判が出来る精神状態であると判断され、同年11月に連邦裁判所において終身刑と懲役140年を言い渡された。

肝心のロフナーの殺害動機だが、本人が語らない為、不明であった。


ロフナーに撃たれたギフォーズは、意識が回復してからわずか9日後の21日に退院した。

その後、2011年8月1日には法案の賛成票を投じる為に公の場に姿を現した。

2012年1月25日、ギフォーズはリハビリに専念する為に下院議員を辞職した。

余談だが、殺害された9歳の少女は、2001年9月11日に発生した『アメリカ同時多発テロ』に生まれており、象徴的な日に生まれた少女が射殺されたとしてその悲劇がマスコミに大きく取り上げられている。



∽ 総評 ∽

スーパーマーケットの駐車場で集会していた議員を襲撃したロフナー。

この事件は典型的な銃乱射事件ではあるが、特異な所は相手が議員という所だ。

普段のロフナーの発言を見る限り、あり得ない事もないが、特にギフォーズを標的にした理由は未だわからない。

議員であれば誰でも良かったのかもしれないが、その犯行は身勝手極まりない。

ロフナーは高校くらいからすでに性格に異常性がみられたが、家庭は虐待などなく問題はなかった (もしかしたら何かしらあったのかもしれないが) 。

アメリカ合衆国憲法が詐欺だとか、反社会を掲げてるくらいなので、自国に不満を抱いていたのだろう。

これは『オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件』で160人以上を爆死させたティモシー・マクベイにも似ている。

ロフナーは高校を退学したあたりで性格が大きく変わったと友人が言っていたが、何がきっかけでそうなったかよくわからない。

ただ、写真の笑顔が異様に気持ち悪い。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★☆☆
・残虐度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 6人

《犯行期間:2011年1月8日》