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トーマス・ギルバート (アメリカ)
【1984 ~ 】



2015年1月4日、アメリカ・ニューヨークのマンハッタン区にある高級住宅街ビークマンプレイスで、トーマス・ギルバート・シニア (70歳♂) が殺害される。

ギルバートは銃を撃たれた事で殺されていた。


翌日、ギルバート殺害容疑で逮捕されたのは、息子のトーマス・ギルバート・ジュニア (当時30歳) であった。

トーマスは父親を射殺後、自殺に見せ掛けようとしていた事もわかった。

肝心の殺害動機だが、それはあまりに自分勝手なものだった。

実はギルバートは総資産200万ドル (約2億3000万円) を有する資産家であり、トーマスはそんな父親に甘えて生活していた。

トーマスは毎週600ドル (約7万円。月でおよそ30万円) をギルバートから何もせず貰っており、働きもせず遊んで暮らしていた。

また、トーマスの住むアパートの家賃2400ドル (約28万円) はギルバートが払っていた。

しかし、そんな息子に愛想を尽かしたギルバートは、毎週上げていた600ドルを200ドルに下げ、しかも、家賃を払うのを止めるとトーマスに告げた。

その事に激昂したトーマスがギルバートを殺害したのだった。


裁判が開かれると、トーマスの過去の経歴が明るみとなる。

トーマスは2007年5月、学生だったこの頃にすでに薬物中毒となっており、コカインやマリファナ、違法キノコやLSD等、多種多様な薬物に手を出していた。

その為、幻覚や幻聴に見舞われたトーマスは、緊急治療室に搬送されるが、その際に病院の従業員に頭突きし、怪我を負わせ逮捕されていた事がわかった。

また、2013年10月にはブルックリンのウィリアムズバーグ周辺の路上で、親友のピーター・スミス (♂) を暴行する。

スミスは鼻骨を骨折し、入院する事となった。

更に2014年1月にはスミスの家で物を盗み、窃盗で起訴された事も判明した。

そんなトーマスを家族はホテルの部屋に軟禁し、精神疾患の為の薬を服用させ治療していた事がわかった。

トーマスを診察した精神科医は、トーマスが偏執的な思考や妄想を抱く統合失調症の症状があると診断した。

トーマスの知人のロスチャイルド (50歳♀) は、懇親会で会った際、トーマスは非常に恥ずかしがり屋だったと述べた。

また、トーマスは数年前から裕福な両親の力でエリートだけが集う社交界に顔を出し、映画スターのような端正なルックスで評判だった。

トーマスの弁護側はトーマスの神経衰弱を主張した。

トーマスの裁判は未だ進行中であり、今後の展開が注目される。



《殺人数》
1人

《犯行期間》
2015年1月4日



∽ 総評 ∽

裕福な両親に甘え、それらを止められる事で怒り殺害に至ったトーマス。

トーマスはお金持ちの家で起こる典型的などら息子であり、親のすねをかじり続けた結果、殺害に至った。

その殺害動機はあまりに身勝手で救いようのないものだった。

また、トーマスは親を殺す以前にもかなり問題を起こしており、精神状態も不安定ですでにまともな思考を持ち合わせてはいなかったと思われる。

働きもせず30を過ぎ、今更お小遣いと家賃支払いを止めると言われれば、トーマスからしてみればそれは「死ね」と言われているようなものであり、激昂するのも無理はない。

もちろんその怒りは身勝手極まりないが、本人は至って必死だったのだろう。

激流を無理やり塞き止めるとかえって激しくなるようなものであり、個人的にはしっかり話し合いをして対応し、せめてお小遣いを止めても家賃だけは払うとか、もう少し緩く出来なかったのかと思う。

あくまでも個人的な意見だが、こんな子供に育ててしまったのは少なからず親の責任は多少あると言え、自業自得とまでは言わないが、このような結果はある程度予想出来たかもしれない。