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ウェイン・ナンス (アメリカ)
【1955 ~ 1986】



ウェイン・ネイサン・ナンスは、1955年10月18日、アメリカで生まれた。


1974年、ナンスは主婦のドナ・パウンズ (♀) を拉致すると、家の地下室に連れ込み椅子に縛って監禁した。

そして、拷問の限りを尽くし、強姦した後、銃で撃って射殺した。

当初は、パウンズは行方不明となって未解決事件とされていたが、ナンス逮捕後、警察が家を調べた際にいくつもの証拠が発見され、ナンスの犯行だと明らかになった。


1979年、デヴォーナ・ネルソン (14歳♀) のバラバラ死体が発見される。

このネルソンの死体は発見当時、誰の死体か判明せず、ネルソンだとわかるのは2009年であった。


1984年12月24日、マーセラ・シェリー・バッハマン (♀) のバラバラにされた焼死体が発見される (バラバラ死体が発見された当時はバッハマンだと断定されなかった) 。

実はバッハマンはこの時、ナンスと交際しており、一緒にカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーに住んでいた。

しかし、ナンスに嫌気が差したバッハマンは、実家のあるワシントンへ帰ろうとするが、ナンスはそれを許さず、バッハマンの頭に3発撃って射殺した。

バッハマンの毛髪が後にナンスの家で発見される。

バッハマンの兄弟であるデレク (21歳) は私立探偵を雇い、行方不明となっていたバッハマン捜索を開始する。

当初、デレクはバッハマンがワシントンにある実家を出た後、売春婦をしている可能性があると考えており、その為、当時、暗躍していた『グリーンリバー・キラー』の犠牲になったのではと考えていた (『グリーンリバー・キラー』ことゲイリー・リッジウェイは、1980年代から1990年代の間にアメリカで少なくとも49人殺害していた) 。

しかし、バッハマンはリッジウェイの犠牲者とは断定されなかった。

結局、バラバラ焼死体がバッハマンとわかるのは、2006年、DNA鑑定によってであった。


1985年9月9日、モンタナ州ミズーラでアジア人の女性が射殺体で発見される。

女性は1983年にすでに殺害されていた事が判明した。


同年12月、ナンスはマイケルとテレサのシュック夫妻の家に侵入すると、2人を縛り、銃で撃って射殺した。

その後、ナンスは証拠隠滅の為に家に火を放ち逃走した。

夫妻には子供がいたが、一命を取り留めた。


1986年9月6日、ナンスはダグとクリスのウェルズ夫妻の家に侵入する。

ナンスはダグの胸をナイフで刺すが、ダグは銃で反撃し、ナンスの頭部目掛けて銃を発砲した。

この銃撃によりナンスは死亡する。

享年30歳。

殺人を犯そうとして反撃に遭い、逆に殺害されるという憐れな死であった。



∽ 総評 ∽

6人殺害し、最後は殺そうと思った相手に反撃された殺されたナンス。

ナンスは強盗や強姦、怨恨など殺害理由が様々で、また、射殺が多いと言えど、刺殺や焼け殺したり死体をバラバラにしたりと、こだわりを見せなかった。

ナンスの幼少の詳細がない為、どのような人生を送ってきたかよくわからないが、恐らくまともな幼少時代ではなかっただろう。

多くのシリアルキラーは逮捕されて処刑か自殺か、警察に射殺されたりというのがほとんどだが、このナンスのように殺そうと思った相手の反撃に遭い逆に殺されるというのは非常に珍しい (以前紹介したニール・フォールズは女性の反撃に遭い返り討ちに遭っている) 。

ただ、殺そうと思った相手の逆襲に遭うというのは情けない上に自業自得であり、憐れという他ないだろう。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 6人

《犯行期間:1974年~1986年9月6日》