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カルロス・プッチ (アルゼンチン)
【1952 ~ 】



カルロス・エデュアルド・ロブレド・プッチは、1952年1月19日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで生まれた。

父親をビクター、母親をホセファ・アイーダ・ハーベンダックと言った。


1971年3月15日、プッチは共犯者と共に、強盗に押し入り、ルビーや貴金属、現金等総額35万アルゼンチンペソ (約240万円) を奪う。

そして、逃走する前に眠っていたそれら貴金属の所有者を32口径の銃で撃って射殺した。


同年5月9日、プッチは共犯者とメルセデス・ベンツの自動車部品を扱う会社で働くビセンテ・ロペス (♂) の家に侵入する。

そして、部屋に入りロペス夫妻と生まれたばかりの子供 (♂) を見るなりプッチは銃を発砲する。

ビセンテはこの銃撃で死亡し、ビセンテの妻も撃たれるが一命を取り留めている (後にプッチの裁判でこの妻が証言している) 。

プッチは40万アルゼンチンペソ (約270万円) 相当を強奪し、逃走する (夫妻の生まれて間もない子供はそのまま放置されたが、後に発見され無事保護されている) 。


同年5月24日、プッチはスーパーの警備員を殺害する。


同年6月中旬、プッチは2人の若い女性を襲撃する。

プッチは1人の女性を強姦するが、もう1人はからくも逃げ延びている。


同年8月5日、プッチがアイバニーズ (♂) を乗せ、車を運転していた。

しかし、車が事故を起こしてしまい、プッチは無傷であったが、アイバニーズは死亡してしまう。

事故後、プッチは逃走し、アイバニーズは事故死として処理されるが、実際はプッチはアイバニーズを恨んでおり、事故に見せかけて殺害したに過ぎなかった (アイバニーズはプッチの共犯者とされているが、どの事件にどれくらい関わっていたのかは詳しくわからない) 。

その後、プッチはヘクター・ソモサ (♂) という新しい共犯者と共に再び犯罪を開始する。


同年11月15日、プッチはソモサと共にスーパーマーケットに侵入し、警備員に発砲して負傷させた。


2日後の17日、プッチとソモサは車の販売代理店に押し入り、従業員を射殺する。


同年11月24日、プッチとソモサは別の車のディーラーに侵入し、従業員のマルティネス (♂) を脅し、金庫の鍵を奪って100万アルゼンチンペソ (約680万円) を強奪した。

その後、プッチはマルティネスの頭を撃って射殺し、逃走した。


1972年2月1日、プッチとソモサはハードウェアストアに向かうと、警備員を殺害し、店の中に侵入する。

そして、強盗のどさくさの中、プッチはソモサを撃って射殺する。

プッチは殺害したソモサの胸を裂き、顔を殴打して火を点けて燃やした。

その後、プッチは商品を盗んで逃走した。


しかし、3日後の4日、プッチは逮捕された。

逮捕された際、プッチのポケットからソモサのIDカードが見つかった。

結局、プッチによる殺人は11人に上り、1件の殺人未遂、17件の強盗、1件の強姦、1件の強姦未遂、1件の性的虐待、2件の誘拐等で起訴される。

プッチは主に射殺という方法であったが、絞殺や岩で殴り撲殺したり、刺殺したりと多様な殺害方法を用いた。


1980年、裁判でプッチには終身刑が言い渡された。


2000年7月、プッチは仮釈放の申請が可能になった。


2008年5月27日、プッチは正式に仮釈放の申請を行った。

しかし、この申請は裁判官により拒否された。


2016年5月10日、刑務所に収監されて44年が経過したプッチは、体調不良となり病院に入院する事とかった。

プッチはアルゼンチンの犯罪史上最悪の犯罪者の1人とされている。


最後に終身刑を言い渡された際のプッチの言葉で終わりたいと思います。

「これはローマのサーカスの茶番だ」



∽ 総評 ∽

『The Death Angel (死の天使) 』または『The Black Angel (黒い天使) 』と呼ばれ、11人を殺害し、数々の犯罪を繰り返したプッチ。

プッチはアルゼンチン史上最悪の連続殺人鬼の1人とされている。

プッチは共犯者として共に犯罪を行ってきた仲間を平然と殺害した。

以前掲載したゲイリー・エバンスもプッチ同様、共犯者の仲間を次々始末したが、異常者同士、仲間割れや罪の擦り付け合いは日常茶飯事であり、珍しいという事はない。

エバンスは仲間が裏切ったからと言っていたが (あくまで本人談であり、実際裏切ったかは微妙) 、プッチが仲間を殺害した理由は、盗品を1人占めしたかったのか、憎しみなのかよくわからない。

プッチの幼少の詳細はわからない為、何故、これほどの異常者となったかわからない。

プッチは殺害方法が多種多様でこだわった様子はなく、快楽殺人ではなく純粋な強盗殺人鬼と呼べるだろう。

プッチは写真だけを見ると好青年に見え、とても犯罪と無縁のような気がする。

見た目と異常性が全く比例しない人物も多いが、私達一般市民からしてみれば警戒する事も出来ないので勘弁して欲しい限りである。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★★☆☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 11人
(他犯罪多数)
《犯行期間:1971年3月15日~1972年2月1日》