レズリー・ウォーレン (アメリカ)
【1967 ~ 】
レズリー・ユージン・ウォーレンは、1967年10月15日、アメリカ・ノースカロライナ州キャンドラーで生まれた。
ウォーレンは3人弟妹の長男で、生まれてすぐに父親から肉体的にも精神的にも虐待された。
ウォーレンは中学校を中途で退学し、その後、アメリカ海軍に入隊する。
しかし、ウォーレンは海軍を不名誉除隊させられ、船を降りた。
軍を辞めたウォーレンは、病的にアルコールを飲み、気づけばアルコール中毒になっており、しかも、麻薬常習者にもなっていた。
この頃、ウォーレンは精神分裂症と行動障害、人格障害と診断される。
だが、同時にウォーレンはIQ115~125と測定された (普通の成人のIQが100くらい。東大生が120程度) 。
1987年5月21日、パッツィ・ダイアン・ヴィンヤード (♀) がバーに行った後、行方不明となる。
パッツィの夫がすぐに警察に通報するが、パッツィはニューヨーク州サケッツ港で死体で発見され、死因は絞殺で、パッツィは強姦されていた。
その後、1990年7月16日までノースカロライナ州とサウスカロライナ州でシェム・ハーリー (♀) とキャサリン・ジョンソン (♀) が強姦され絞殺される。
また、ノースカロライナ州アッシュビルでヴェルマ・グレイ (♀) が絞殺される。
これらの事件は犯人が見つからず未解決事件となっていたが、犯行が似ている事と犠牲者が全員美しい容姿の白人女性 (年齢は20代~40代) であった事から、犯人は同一人物とされた。
そして、同年7月21日、ウォーレンが逮捕される。
逮捕されたウォーレンはこれまでの殺人を自白した。
ウォーレンは童顔な容姿とその柔和で温厚な口調で言葉巧みに女性を誘惑し、銃で脅すと強姦して殺害したと述べた。
警察はウォーレンによる犠牲者は上記4人だけではなく、少なくとも8人~10人は殺害しているとみていた。
1993年9月15日、裁判でウォーレンには有罪判決が下され、1995年10月6日、死刑が言い渡された。
∽ 総評 ∽
『Babyface Killer (ベビーフェイス・キラー) 』と呼ばれ、最低でも4人は殺害したウォーレン。
ウォーレンは虐待で精神が歪み、除隊後のアルコールと薬物で精神が完全に崩壊した。
虐待だけは同情出来るが、酒にのめり込んだのは自身の精神の弱さでありとても許させる事ではない。
また、その原因となった軍の除隊も詳細がない為わからないが、恐らく軍内で問題を起こした為だと思われ、そうだとしたらそれもウォーレン自身のせいでしかない。
ウォーレンは非常にIQが高かったが、そうなると秩序型のシリアルキラーの可能性が高い。
現にウォーレンは美しい女性ばかりを狙い、犯行も全て絞殺という徹底振りであった。
ウォーレンは『Babyface Killer』と呼ばれ、写真でもわかる通り幼い顔立ちをしている。
恐らくウォーレン自身もそれを熟知しており、それを最大限に利用して相手を油断させ、また、頭が良い為穏やかで巧みな口調を装い、それで誘って殺害したのだろう。
ウォーレンのIQを考えればその可能性は非常に高く、もしそうならそのやり方は鬼畜極まりなく、非道なシリアルキラーと言える。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 4人 (8人~10人の可能性あり)
《犯行期間:1987年5月21日~1990年7月16日》
コメント
コメント一覧 (6)
この人の場合、発端となったのは虐待かもしれませんが、それ以上に本人に元々異常性があるように見えます。父親に虐待されたようですが被害者に男性はいませんし。
頭脳明晰なシリアルキラーは数多くいますが、その頭の良さを他の事に向ければ人生を棒にふることもないのにと残念に思います。
仰る通り賢い殺人鬼は質が悪いですね。
元々異常だった所に虐待が追い討ちをかけた形になったように思われます。
頭の良い殺人鬼はもっと他の事に使えなかったのか。
私もいつも思いますが、多分、賢過ぎて普通の生活では物足りないと感じ、殺人に興味を抱くのかもしれません。
アメリカって兵隊と退役兵には全体的に甘いはずなのに。そのアメリカで不名誉除隊となると、ジェンキンス氏のような明らかな利敵行為が思い浮かぶけど
こいつの場合なら婦女暴行かなぁ
男どうしの喧嘩だけだとしても、一回や二回じゃそこまで行かなさそうだし
確かに軍人に甘いアメリカにおいて、不名誉除隊というのはよっぽどですよね。
相当な事をやらかしたのは間違いないでしょうね。
殺人犯なんか基本、皆どうかしているとは思いますが、こういう人物は特にどうかしていますね。