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バーバラ・バーンズ (アメリカ)
【1951 ~ 】



バーバラ・アン・バーンズは、1951年6月4日、アメリカ・メリーランド州で生まれた。

バーバラには何人か兄弟がいたが、13歳離れたデビーという妹がいた。

デビーは子供の頃、脳を大きく損傷してしまい、その為、障害を負う事となり高熱が止まらなくなってしまう。

その後、バーバラとデビーは母親と共にフロリダ州に移動した。

母親が死亡すると、重い障害を負ったデビーをバーバラ達兄弟が看病する事となるが、バーバラが主にデビーを看た。

母親の死により、バーバラ達兄弟は35万ドル (約4000万円) の遺産を手にした。

バーバラは自身の人生を全てデビーの為に費やす事となる。

バーバラはデビーを連れ、カリフォルニア州やオーストラリアに旅行に行った。

また、デビーがお気に入りの映画を見せ、記念品を買い与えたりした。


だが、3年後、長年の浪費がたたり、母親の遺産を使い果たしてしまう。

この時、バーバラはデビーの為に家を建てており、そのローンに追われていた。

また、バーバラはデビーに贅沢をさせたいと願い、それにデビーが喜んでいると感じていた。

その為、バーバラは働いたりして必死にお金をやりくりするが、それでもとても追いつかなかった。


2004年8月15日夜、バーバラはデビーが寝たのを確認すると、38口径の銃でデビーの頭を撃って射殺した (この日、デビーは40回目の誕生日であった) 。

そして、バーバラはデビーを毛布とシャワーカーテンで包み、放置した。


6週間後、バーバラはバージニア州へ移動し、コンビニエンスストアで働き始めた。


2005年2月、デビーの腐乱死体が発見され、警察が捜査を開始する。

警察はすぐにバーバラに話を聞き、バーバラはデビー殺害を認めた。


同年5月9日、バーバラはデビー殺害で逮捕された。

バーバラは警察の尋問でデビーの事を聞かれると泣き続けた。

バーバラは

「彼女はそれ (殺されること) を望んでいなかった」

と述べ、謝った。

バーバラを取り調べた警官は
「彼女は素直でとても良い人だ。彼女は私が出会ってきた殺人者の中で、もっとも素敵な女性であった」
と述べている。


裁判が開かれると、バーバラは第一級謀殺で起訴された。

第一級謀殺で裁かれた場合、バーバラには死刑や仮釈放なしの終身刑が言い渡される可能性があった。

検察はバーバラがこれまで自身の人生を顧みずデビーに尽くしてきた事や、長年の介護疲れが今回の事件を引き起こしたと話した。

そして、検察はバーバラにこれまで一切犯罪歴がない事や、刑務所から釈放されたバーバラは社会の脅威になり得ないと主張し、情状酌量を求めた。

また、バーバラの弟ロバートは、バーバラの刑を軽くしてくれるよう手紙を書いて提出した。

内容は
「彼女は優しい人です。彼女は妹の事が好きで常に優しく接していました。彼女と接した人は皆彼女の事を好きになりました。彼女は刑務所ではとても生きていけません。それは訓練を受けたアメリカン・ピット・ブル・テリア (アメリカ合衆国で改良された闘犬用の犬種) でいっぱいの部屋の中に、穏やかなビーグル犬を置くようなものです」
というものだった。


2006年7月18日、結局、バーバラは第一級謀殺でなく過失致死罪で有罪判決となり、懲役15年が言い渡された。


最後に後年、バーバラがインタビューで語った言葉で終わりたいと思います。

「私は限界点に達してしまい爆発しました」



∽ 総評 ∽

長年の介護疲れに精神が追い込まれ、自身の妹を殺害したバーバラ。

バーバラはデビーを長年介護し、殺すまでは献身的に支えた。

それは自身の人生を犠牲にしてデビーの為に費やしてきたほどだった (記載がないがおそらくバーバラは生涯独身) 。

デビーを愛していたのは本当であり、精神的・金銭的に追い込まれた事により、バーバラの精神は刹那に破綻してしまった。

バーバラは犯罪歴がない事や、弟が言う通り心優しい女性であったのだろう。

日本でも以前、京都で子供が母親の介護に限界を感じ、殺害するという事件が起きているが、日本でも同様な事件が社会問題となっている (京都の事件はなかなか考えさせられるので興味のある方は調べてみて欲しい) 。

ただ、デビーの障害がどれほどだったのかわからないが、贅沢をさせたのはバーバラ本人の意思であり、おそらくデビーが贅沢で裕福な生活をしたいと主張したわけではないだろう (贅沢させる事でデビーが喜ぶと考えたのであろうが) 。

少し厳しい意見になるかもしれないが、個人的には結局、デビーに贅沢させる事で、自身もそんな贅沢な生活に慣れてしまい、自身の生活水準を下げる事が出来なくなってしまったのではと思われる。

贅沢な生活を送らなければ、わずか3年で数千万というお金を使い果たすわけがない。

デビーの面倒は看なくてはならない、かといって贅沢な暮らしは続けたい。

デビーを殺害した後に、自身も自殺したというのならわかるが、場所をかえて普通に働いており、結局、何もかも嫌になってデビーを殺す事で自分自身が楽になりたかったに過ぎないように思える。

厳罰主義の私も流石に死刑や終身刑は重いと思うが、薄情な人間だと思われるかもしれないが、個人的にはバーバラの家族や警察が言う程、私は彼女に寛容になれない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★☆☆
・残虐度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・特異性 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・殺人数 1人

《犯行期間:2004年8月15日》