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アルバート・フィッシュ (アメリカ)
【1870 ~ 1936】



1928年6月3日、フィッシュはグレース・バッド (10歳♀) を連れ出し、殺害する。

このグレース殺害は、フィッシュの手口が発揮された事件であった。

グレースの兄エドワード (18歳) は、一家の家計を助けるべく、求人広告を出した。

それを目にしたフィッシュは偽名を使ってエドワードと接触し、多額の給料を提示した。

提示額の異様な高さにバッド家は怪しさも感じたが、フィッシュの白髪で物腰柔らかそうな雰囲気に騙され、信用してしまう。

その後、フィッシュは家族と長時間話をし、完全に信頼を勝ち取る。

フィッシュはエドワードの友人も一緒に雇うと約束し、バッド家を去った。


同年6月2日、フィッシュがバッド家を再び訪れると、

「私には妹がいるのですが、今日、子供のお誕生日会がありまして、よろしければグレースちゃんも一緒にどうでしょうか?」

とバッド家の両親に話し掛けた。

グレースは喜び、両親も快く承諾した。

その後、グレースはフィッシュに連れられ家を後にした。

しかし、夕方になってもグレースは戻らなかった。

グレースの両親がすぐに警察に通報するが、結局、足取りは掴む事は出来なかった。

だが、実は警察はフィッシュを逮捕するチャンスがあり、グレース殺害直後、フィッシュはニューヨークで6度も逮捕されていた。

だが、いずれも軽犯罪という事で釈放されてしまったのだった。

その後もフィッシュの殺人は拍車がかかる。


1932年、16歳の少女が殺害されたのだが、これもフィッシュの犯行だとされた。


1933年~34年にかけて、フィッシュにより多くの子供たちが地下室に監禁され、様々な拷問の末、絞殺された。

この事件は『ブルックリンの吸血鬼』と騒がれた事件であった。


1934年、フランス・マクドォーネル (♀) が殺害される。

フィッシュの犯行はわかっているだけでもかなりの数に及んだ。


同年11月11日、フィッシュはバッド家に1通の手紙が送る。

詳細は省くが、グレースが
「ママに言いつけてやる!」
と叫んだ為、フィッシュはグレースの首を絞めて殺害した。

そして、頭と手足を切り分けると、内臓を取り出し、9日間にかけてグレースを食べた。

というものだった。

グレースの母親は余りの内容に卒倒したが、手紙をすぐに警察に渡した。

結局、このグレース殺害から6年後にわざわざ送った手紙がフィッシュ逮捕へと繋がった。


同年12月10日、フィッシュはグレース殺害容疑でついに逮捕された。

フィッシュは逮捕された際、素直に従い微笑んでいた。

逮捕されたフィッシュはグレース殺害を認めた。

そして、余罪を追及した所、フィッシュは

「全部で400人くらい殺害しました」

と答えた。

小柄で白髪の老紳士にしか見えない男から発せられた言葉に警官たちが騒然となった。

フィッシュは

「グレース殺害後、無性に生け贄が欲しくなりました。次から次と子供をさらって殺害しては食べました」

と語った。

その後、フィッシュは自称している400人に及ぶ殺害の全貌を語り、捜査官は数100人を動員して裏づけ捜査を行った。

すると、自供した400人の内、最低でも100人ほどの殺人については立証する事が出来た。

フィッシュの犯行が公になると、『Moon Maniac (満月の狂人) 』、『Gray Man (グレイ・マン) 』、『Brooklyn Vampire (ブルックリンの吸血鬼) 』、『Werewolf of Wysteria (ウィステリアの人狼) 』、『The Boogey Man (ブギーマン) 』等と呼ばれ、全米が騒然となった。


④に続く