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マリカ (インド)
【1965 ~ 】



マリカ (本名K. D. ケンパンナ)は、1999年からお金持ちの女性を騙して殺害した。

マリカの手口は、宗教的な儀式を熟知していると言葉巧みに女性に近づき、その信頼を得る事から始めた。

そして、自身が南インドの多くの寺院で教えを乞い、神の啓示に触れたと話し、女性を騙した。

マリカは

「私の使命は困った女性信者を助ける事」

と話し、被害者の女性に悪い気を払う為の儀式を行うべきだと説得した。

被害者女性は何の疑いを抱く事なく、マリカに従った。

マリカは儀式を行う場所を慎重に選んだ。

マリカは犯行が発覚しないように、犠牲者の家から遠く離れた場所を儀式を行う会場に指定し、そこにわざわざ犠牲者を呼んだ。

マリカは犠牲者を会場に呼ぶ際、儀式に必要だと言って沢山の宝石類を身に付けてくるよう話した。

そして、マリカは聖水と称した「Cyanide (シアン化物) 」入りの水を犠牲者に飲ませ、毒殺した。

その後、マリカは犠牲者が身に付けている宝石類を奪って逃走した。


このようにしてマリカは2007年までに6人の女性を騙して殺害した。


同年12月31日、マリカは逮捕される。

マリカの犯行が公になると、その犯行の異常さにインド全土が震撼し、女性による犯行としてはシーマとレーヌカ姉妹による連続殺人以来の衝撃的事件となった。


2010年、裁判でマリカには死刑が言い渡されるが、2012年8月2日、終身刑に変更された。



∽ 総評 ∽

『Cyanide Mallika (シアン化物のマリカ) 』と呼ばれ、お金持ちの女性に言葉巧みに接近して騙して殺害したマリカ。

金品を目的とした殺人というのは古今東西問わず女性に多く、また、殺害方法に毒物を使用するというのは非力な女性には定番の方法だ。

マリカはインドという宗教心の篤い国民性を巧みに利用し、騙して殺害するという鬼畜振りを発揮した。

同じように相手を騙して殺害し、金品を強奪した連続殺人鬼と言えば、8年間で17人殺害し『スカートの中のサタン』と呼ばれたロシアのイリーナ・ガイダマチュクがいるが、基本的に女性が次々と殺害するというのは比較的珍しい。

マリカが何故これほどまでの犯行に及んだのか幼少の詳細がない為、よくわからない。

ただ、インドは以前から言っている通り、殺人の原因に貧困というのが根付いている為、もしかしたらマリカは極貧生活を送った事で金品に対して人一倍執着したのかもしれない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★☆☆
・残虐度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 6人

《犯行期間:1999年~2007年》