ロバート・カー (アメリカ)
【1943 ~ 2007】
ロバート・フレデリック・カーは、1943年、アメリカで生まれた。
カーは幼少の頃から問題児で、鶏を棒で殺したりしていた。
カーが11歳の時、見知らぬ男性に強姦される。
この事でカーの性格は完全に破綻してしまう。
その後、10代の頃には窃盗に手を染め、車を盗んだ。
成人したカーは、アメリカ・コネチカット州で結婚する。
しかし、カーは精神はすでに異常をきたしており、子供を強姦したいという衝動に駆られ、それを抑えられないようになっていた。
1972年11月13日、カーはフロリダ州マイアミビーチでヒッチハイクしていたトッド・ペイトン (11歳♂) とマーク・ウィルソン (11歳♂) を誘拐する。
そして、2人を強姦した後、絞殺した。
その後、2人の死体をミシシッピ州とルイジアナ州に埋めて捨てた。
1973年、カーはコネチカット州で強姦の罪で逮捕され、刑務所に収容された。
この時、カーは自ら精神治療の為に精神病院への入院を希望したが受け入れられなかった。
仮釈放されたカーは、フロリダ州アラチュア郡でヒッチハイクしたいたタミー・ルース・ハントリー (16歳♀) を拾い、強姦して殺害した。
その後、ハントリーの死体をトッドと同じ場所に埋めた。
1976年、カーはコネチカット州でロンダ・ロホウェイ (21歳♀) を強姦した後、殺害する。
そして、死体を遺跡の近くに捨てた。
同年、カーは主婦の女性を襲い強姦しようするが失敗してしまい、逮捕された。
この時、カーは強姦未遂での逮捕であり、殺人での逮捕ではなかった。
しかし、カーはこれまでの4件の殺人を自供した。
更に、これまで他に12人以上の少年少女を強姦した事も認めた。
当初は警官も信じられないでいたが、カーが示した死体を捨てた場所を捜索すると、4人の遺体が発見される。
カーを逮捕した警官は
「これまで33年間の警官人生の中で、最も危険な児童性犯罪者の1人だった」
とカーについて語っている。
同年、裁判でカーには終身刑が言い渡された。
刑務所に収容されたカーは、ワイヤーカッターやペンチを買いだめした為、後に精神病院に入院させられた。
2007年7月6日、フロリダ州ユニオン郡矯正施設で死去した。
享年63歳であった。
尚、カーの遺体を引き取る家族は誰もいなかった。
最後に逮捕後のインタビューで語ったカーの言葉で終わりたいと思います。
「私は妻と性交渉している間、他人を強姦する事を夢見ていた」
∽ 総評 ∽
主に少年少女を強姦して殺害したカー。
子供を標的とする犯罪者は特に忌み嫌われる傾向にあり、特に鬼畜と言える。
カーは11歳の時に強姦され、そのせいで精神が完全に異常となったが、それ以前から小動物を殺しており、すでにまともではなかった。
カーのように性別問わず強姦する異常者はいるが、男性なら男性、女性なら女性、女の子なら女の子というのが基本であり、子供なら誰でもというのはアンドレイ・チカチーロを彷彿とさせる。
ただ、カーは自身の異常性を理解しており、治療を希望したが受け入れられなかった。
治療したからと言って必ずしも治るとは限らないが、治った可能性もあり、それは悔やまれる。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 4人 (他強姦12人以上)
《犯行期間:1972年11月13日~1976年》
コメント
コメント一覧 (4)
アンドレイ・チカチーロやペーター・キュルテンのように自分の異常性を家族に気付かせずに家庭を持つ殺人者は多くいますが、犯行が発覚したとき最も恐ろしい思いをするのは配偶者や子供たちでしょう。もし自分の家族が凶悪犯で刑務所内で死んだとしたら……。恐らく私も遺体を引き取りには行かないと思います。被害者たちはゴミみたいに適当に棄てられているのにと思うと、とてもそんな気分にはなれないです。
仰る通りですね。
いつも思うんですが、こういう異常者って普通に結婚している人多いけど、相手を騙すのが上手いんですかね。
遺族が引き取らないのも当然ですね。
そうですね。
奥さんが可哀想でならないです。