馬 加爵 (マー・ジャジュェ 中国)
【1981 ~ 2004】
1981年5月4日、中国・広西チワン族自治区で農村を営む両親の下、馬加爵は生まれた。
馬には兄と2人の姉妹がおり、4人兄弟の2番目であった。
馬は小学校の時、成績優秀で学校の先生も馬を評価していた。
中学校に進学した馬は、言語があまり得意でなかった為、一般的なクラスに割り当てられた。
1997年、家庭の事情により、馬は希望する高校とは違う高校に通う事となる。
高校に入ると、馬の性格は暗くなり、自分の殻に閉じこもるようになる。
しかし、成績は相変わらず優秀で、国立物理学コンテストで2等賞を授賞している。
1999年11月、高校3年の時、貴港市に向かった馬は不審を理由に警察に逮捕される。
すぐに釈放された馬だったが、この事で更に性格が歪んでしまう。
地元に戻った馬は狂ったように勉強に励むようになる。
2000年9月、馬は優秀な成績により雲南大学に入学する。
大学に入学した馬は奇怪な行動が目立つようになり、学生たちから陰で笑われていた。
2004年2月13日、馬は大学の寮でルームメイトとカードゲームをやっていた。
馬はいかさまを行ってカードゲームに勝っていたが、その事をルームメイトに叱責される。
その事で怒りが頂点に達した馬はルームメイトを次々と殺害していく。
2日後の15日までに馬は、楊開宏 (ヤン・カイホン) 、 龔博 (ゴン・ブォ) 、唐学李 (タン・シュェリー) 、邵瑞杰 (シャオ・ルイジェ) の4人を立て続けに殺害する。
馬は鈍器のような物で殴って殺害したのだった。
同年2月23日、4人の死体が発見される。
警察はすぐに捜査を始め、情報提供者には20万元 (約240万円) の報酬を支払う事を発表した。
同年3月15日、海南省三亜市で馬は逮捕される。
2004年4月24日、裁判で馬には死刑が言い渡された。
同年6月17日、銃殺による死刑が執行された。
享年23歳という若さであった。
∽ 総評 ∽
ルームメイトを4人殺害した馬。
カードゲームでいかさまで勝っていた事を言われ、怒って殺すというのは身勝手極まりなく救いようがない。
ただ、ルームメイトという事は毎日一緒に寝食を共にしていたのに、13日から15日の間に4人をどのように殺害していったのかよくわかっていない。
1日で全員殺すのが普通だが、3日間というのが理解出来ない。
1人ずつ殺して部屋に死体を隠したのか、他のルームメイトが死体に気付かなかったのか、よくわからない。
ただ、部屋は狭いだろうし、気付かないというのはまずあり得ないだろう。
また、カードゲームで全員が馬の不正に気付いたわけではないと思うので、最初に殺害した後、他のルームメイトに言われたりバレるのを恐れて全員殺したのだと思われる。
ただ、相変わらず中国の逮捕から死刑確定、そして、執行の早さには恐れ入る。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★★★☆☆☆☆
・殺人数 4人
《犯行期間:2004年2月13日~同年2月15日》
コメント
コメント一覧 (6)
ゲームでずるといっても学生が遊んでる程度なので、そんな事でいちいち腹を立てて殺人なんか犯してたらまともな生活なんて送れるわけないですよね。
早いですね。
日本も死刑が確定したら半年以内に執行しなければいけないと法律で決まってるのに、全く執行されないので、冤罪の可能性が0ならば、これくらいのスピードは決して悪くないと思います。
死刑確定したのにダラダラ生かしておく理由がそもそもわかりません。
日本も現行犯逮捕で死刑になったのなら早く執行して欲しいものです
私もそう思いますね。
現行の法律で半年以内の執行としているのであれば守るべきだと思います。
しかし、いつ見ても中国の処刑のスパンは畏怖しながらも敬服するような早さですね。他の国も見習うと遺族のためになるかもしれません。
救いようがないし恐ろしいですね。
普通にカードゲームしていていきなり殺されるんですからね。
今の中国から学ぶ点は何もないですが、刑罰だけは学んで欲しいですね。