image














アンジェリーナ・ロドリゲス (アメリカ)
【1968 ~ 】



アンジェリーナ・ロドリゲスは、1968年 (月日は不詳) 、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨークのクイーンズ地区ロッカウェイで生まれた。


アンジェリーナはカリフォルニア州サンルイスオビスポのキャンプ場で働いており、そこで特殊教育の教師であるフランク・ロドリゲスと知り合い、交際する事となった。


2000年4月、アンジェリーナはフランクと結婚する。

実はアンジェリーナはフランクとの結婚が4度目であった。

だが、結婚してすぐに夫婦仲は険悪となり、喧嘩が絶えなくなってしまう。

すでにフランクに愛情のないアンジェリーナは、フランクに25万ドル (約2600万円) の保険金をかけ、殺す事を考える。

アンジェリーナは強い毒性を持つキョウチクトウの葉をフランクが飲む紅茶に入れる。

そして、念を押す為にゲータレード飲料に不凍液を混入する。


同年9月9日、結婚からわずか5ヶ月足らずで、フランク (この時41歳) はそれら毒物によってアンジェリーナに殺害される。

フランクの死後、すぐに警察は検死を行うが、不審な点が多々みられた。

その為、アンジェリーナは生命保険の保険金を手に入れる為の手続きを行ったが、死亡診断書の死因内容が不足しており、保険金を手に入れる事が出来なかった。


その後も警察は必死に捜査を続け、2001年2月、アンジェリーナがフランク殺害に毒物を使用した証拠を掴んだ。

そして、カリフォルニア州パソ・ロブレスでアンジェリーナを逮捕した。


アンジェリーナの裁判は2003年秋から始まった。

裁判で検察側は、1993年にわずか13ヶ月で死亡したアンジェリーナの娘アリシアが、アンジェリーナの手によって殺害されたと主張した。

アリシアはおしゃぶりをしていた所、それが原因で窒息死したとして、実はアンジェリーナは当時、おしゃぶりメーカーを訴えていた。

結局、その裁判はメーカー側がアンジェリーナに71万ドル (約8000万円) 支払う事で解決していた。

また、アンジェリーナはアリシアに掛けていた保険金5万ドル (約550万円) も手に入れていた。

結局、アンジェリーナはアリシア殺害では起訴はされなかったものの、アンジェリーナの殺害動機がお金を手に入れる為だという証拠が示された。


同年10月、アンジェリーナは第一級謀殺で有罪判決を下された。


同年11月1日、アンジェリーナには致死量の注射による死刑が言い渡された。

アンジェリーナに死刑を宣告した時、裁判官は
「あなたは例外的に残酷で冷淡に夫を殺害した。あなたは罪の意識がなく、絶対的な確実性に基づいて犯行を行った。私は20年間、あなたほど冷酷な人間を見た事がない」
と、アンジェリーナの行いを痛烈に非難した。

アンジェリーナは死刑宣告を受けた後も、無実を主張した。

アンジェリーナはフランクの死を自殺だと主張していた。


すぐに上告したアンジェリーナだったが、2010年11月、再び死刑を宣告された。


2014年2月、カリフォルニア最高裁判所はアンジェリーナの訴えを退けた。


2016年6月12日、このアンジェリーナの事件をもとにしたドキュメンタリーが公開されている。



∽ 総評 ∽

夫を保険金目当てに殺害したアンジェリーナ。

結婚から殺害までわずか5ヶ月足らずであり、アンジェリーナは間違いなく初めから殺すつもりで結婚したと思われる。

また、過去には実の娘も手にかけており、その犯行は鬼畜としか言いようがない。

女性が夫を保険金目当てに殺害するというのはこれまで何人も紹介してきた通りよくある事で、珍しいという事はない。

ただ、保険金殺人というのは1度、成功して大金を手にしてしまうと、それが癖になり何度も繰り返す傾向にある。

確かに何千万や何億という大金は普通に働いてもすぐには手に入らないし、それが労せず手に入るとなれば癖になってもしょうがないかもしれない。

ロドリゲスは32歳の時にすでに4回も結婚しており、人間的にかなり問題があると言える。

自分の娘を自ら殺しておいて、おしゃぶりを製造しているメーカーを訴え、大金を手に入れるという鬼畜としか言いようがない強欲女であった。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・特異性 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・殺人数 2人

《犯行期間:1993年、2000年9月9日》