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ロレンゾ・ギルヤード (アメリカ)
【1950 ~ 】



ロレンゾ・ジェローム・ギルヤードは、1950年5月24日、アメリカで生まれた。


ギルヤードは10代の頃にはすでに素行が悪く、学校ではいじめっ子で、暴力的な性格であった。

交際する女性には暴力を振るう事がよくあった。

ギルヤードの父親 (1927年2月24日生まれ) は1970年に強姦事件を起こし、有罪判決を受けた。

また、弟ダリル (1953年2月12日生まれ) もドラッグに手を染め、殺人を犯して逮捕された。

ダリルは仮釈放なしの終身刑となっている。

更に、妹のパトリシア (1958年7月20日生まれ) は売春婦で、1983年に相手の客を殺した罪により懲役10年となった。


ギルヤードは17歳の時、初めての強姦を行い、その女性は妊娠してしまう。

その後、ギルヤードはその女性と結婚する。


ギルヤードは1969年から1974年の間、12件もの強姦を行うが、相手はギルヤードの知人や友人であった為、起訴される事はなかった。


1975年、ギルヤードは友人の娘を強姦し、逮捕された。

司法取引に応じたギルヤードは、懲役9ヶ月を言い渡された。


1977年4月17日、売春婦ステイシー・スオフォード (17歳♀) が死体で発見される。

スオフォードは家出をしており、ミズーリ州カンザスシティのストリートで売春をしていたのだった。

スオフォードの死因は絞殺であった。


1980年1月23日、売春婦グウェンドリン・キジーン (15歳♀) が、死体で発見される。

キジーンの首と腕をワイヤーでグルグル巻きにされていた。

キジーンの父親は娘が行方不明になっているにも関わらず、届け出を出していなかった (出したのは死体が発見される前日の22日) 。


同年、ギルヤードはカップルを襲撃し、男性を銃で脅して何も出来ないようにして男性の目の前で女性を強姦した。

顔をはっきりと見られ、証拠も多数残っていたが、ギルヤードは逮捕される事はなかった。


同年、2度結婚し離婚していたギルヤードは、3番目の妻となる女性を強姦し、妊娠した為、結婚する事となる。

だが、女性はすぐに家を出て行った。

その後、ギルヤードは強姦事件を何度も行い、逮捕されて刑務所に入っては出所するという事を繰り返した。


1982年5月9日、売春婦マーガレット・ミラー (17歳♀) が死体で発見される。

ミラーは売春を行っていたが、学生であり、死因は絞殺であった。


1986年3月14日、ホームレスのキャサリン・バリー (34歳♀) が死体で発見される。

バリーは3人目の子供を出産した直後に精神を病んでしまい、シェルター暮らしであった。

バリーの死体の首にはストッキングが巻かれており、絞殺されていた。


同年8月16日、売春婦ナオミ・ケリー (23歳♀) が死体で発見される。

ケリーは2児の母で、殺害された時は独身であった。

ケリーの死体の顔や首にはタオルが巻かれていた。


同年11月27日、売春婦デビー・ブレビンス (32歳♀) が死体で発見される。

ブレビンスには2人の子供がおり、全裸にソックスしか履いていなかった。

また、ブレビンスはドラッグ中毒でもあり、死因は絞殺であった。


1987年4月17日、アン・バーンズ (36歳♀) がうつ伏せに倒れている所を発見される。

バーンズはすでに死んでおり、死因は絞殺であった。


同年6月9日、ケリー・フォード (20歳♀) がカンザスシティのロアノーク公園で死体で発見される。

フォードは左足に白いソックスを履いている事以外は全裸であり、死因は絞殺であった。


同年8月10日、売春婦ポーラ・ビヴァリー・デイビス (21歳♀) が死体で発見される。

デイビスは以前より行方不明となっており、デイビスはトラックドライバー専門の売春婦であった。


同年9月12日、売春婦アンジェラ・メイヒュー (19歳♀) が全裸にソックス姿の死体で発見される。

メイヒューも死因は絞殺であったが、これまでとは違い強姦された様子がなかった。


同年11月3日、売春婦シェイラ・アンゴルド (36歳♀) が死体で発見される。

アンゴルドの死因も絞殺であった。


同年12月19日、売春婦カーメリン・ヒップス (30歳♀) が死体で発見される。

ヒップスも死因は絞殺であり、ヒップスは靴を履いていなかった。


1989年2月12日、売春婦ヘルガ・クルーガー (26歳♀) が、全裸死体で発見される。

クルーガーはオーストラリア国籍であった。


1993年1月11日、売春婦コニー・ルーサー (26歳♀) が、死体で発見される。

ルーサーの死因も絞殺であった。


1995年9月、ギルヤードは隣人の女性に猥褻行為を行った。


1996年7月、ギルヤードの隣人の女性がギルヤードのストーカー行為を訴え、ギルヤードは町を離れた。


2004年4月、警察は一連の殺人事件の捜査を進めており、ギルヤードのDNAが12件全ての現場から発見された。


同年4月16日、ギルヤードはデニーズのレストランにいる所を逮捕された。


翌日の17日、ギルヤードは12件の殺人で起訴されるが、ギルヤードは全ての殺人で無罪を主張した。


2007年4月14日、ギルヤードには仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。



∽ 総評 ∽

『The Kansas City Strangler (カンザスシティの絞殺魔) 』と呼ばれ、多くの売春婦を殺害したギルヤード。

ギルヤードは犠牲者のソックスだけを履かせており、詳細がない為わからないが、何らかのこだわりと執着があったと思われる。

ギルヤードは犯行の前半は黒人を標的にし、後半は白人を標的とした。

殺害方法や殺害相手にこだわるシリアルキラーは多いが、全くこだわらない者もいる。

ただ、ギルヤードの場合は、黒人から白人に完全にスイッチしており、白人を殺害するようになってからは黒人を一切殺害しなくなった。

ここまで完全に変えるのは珍しいと言える。

ギルヤードの家族は親を含め兄妹も犯罪者という生粋の犯罪一家であった。

以前掲載したテリー・ブレアも、家族に多くの犯罪者を輩出したが、このギルヤードの一家もそうであった。

因果関係は証明されているわけではないだろうが、ここまで揃ってしまうと遺伝的に関係あると言わざるを得ないだろう。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 13人
(他強姦多数)
《犯行期間:1977年4月17日~1993年1月11日》