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シンシア・コッフマン (アメリカ)
【1962 ~ 】



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ジェームズ・マーロウ (アメリカ)
【1957 ~ 】



シンシア・リン・コッフマンは、1962年1月19日、ミズーリ州セントルイスで生まれた。

コッフマンの両親は敬虔なカトリック教徒であった。

コッフマンの父親は実業家であったが、コッフマンが生まれて間もなく離婚し、家を出た。

コッフマンは母親に育てられる事となった。


コッフマンは17歳の時、何となく交際していたボーイフレンドの子供を妊娠してしまう。

コッフマンは中絶するという事は考えられなかった為、それほど好きではなかったが結婚する事となる。

その後、コッフマンは家を出て、アリゾナ州ペイジに移動した。


その後、5年間結婚生活を送った後、コッフマンは離婚する。


1985年秋、地元のボーイフレンドが出来たコッフマンは、アパートで同棲を始めるが、酒を飲んでは騒いでいた為、アパートを追い出された。


1986年5月8日、カリフォルニア州バーストウで、コッフマンとボーイフレンドは車を走らせていると、赤信号無視で警察に止められる。

警察は車の中を調べると、弾丸を装填されたデリンジャー銃と、大量のメタンフェタミンが発見された。

即刻逮捕された2人だったが、コッフマンは今後、銃の所持とメタンフェタミンの使用を止める事を誓約に解放され、ボーイフレンドは起訴される。


ボーイフレンドが刑務所に入っている間、コッフマンはジェームズ・マーロウと出会う。

コッフマンはマーロウに一目惚れし、刑務所に入っているボーイフレンドを捨て、すぐにマーロウと付き合う事となる (コッフマンの元ボーイフレンドは6週間の刑期を終え出所している) 。


ジェームズ・グレゴリー・マーロウは、10歳の頃にはすでに泥棒として生活を送っていた。

そして、家宅侵入とナイフによる強盗により1980年にカリフォルニア州フォルサムにある刑務所に服役していた。

そして、刑期を3年務めた後、出所したが、6台目の車を盗んだ時に逮捕され、再び刑務所に収監された。

マーロウはネオナチを信奉し、普段からナチス・ドイツの軍服に身を包み、また、タトゥーも入れていた。


1986年6月、コッフマンとマーロウはマーロウの親類の家に住むようになる。

しかし、2人は親類の家から貴重品を盗み、それが発覚してしまい家を追い出される。

窮地に陥った2人は犯罪に拍車が掛かる。

また、2人はメタンフェタミンを常用するようになり、薬物中毒になっていた。


同年7月26日、コッフマンとマーロウは、ケンタッキー州ウィトレー郡の民家に侵入し、現金と宝石、そして、ショットガンを盗んだ。


それから数日後、コッフマンとマーロウはテネシー州で結婚する。

コッフマンは臀部にタトゥーを入れ、自身の結婚を祝った。

結婚後、2人は格好の獲物を捜す為に、カリフォルニア州に戻った。


同年10月11日、カリフォルニア州コスタメサで、サンドラ・ニアリー (32歳♀) がATMで現金を下ろしてから行方不明となる。

ニアリーの車は駐車場で見つかったがニアリーの姿はなかった。

同年10月24日、リヴァーサイド郡でニアリーの死体が発見される。

ニアリーの死因は窒息死であり、死体はバラバラにされていた。


同年10月28日、アリゾナ州ブルヘッドでパメラ・シモンズ (35歳♀) が行方不明となる。
シモンズもニアリー同様ATMで現金を下ろした直後にさらわれた。

シモンズの車は警察本部近くに乗り捨てられていた。


同年11月7日、カリフォルニア州レッドランズで、コリーナ・ナヴィス (20歳♀) が行方不明となる。

ナヴィスは昼間、都市部のショッピングセンターで誘拐された。

同年11月12日、ナヴィスのボーイフレンドであるライネル・マリー (19歳♂) がナヴィスを心配し、マリーがナヴィスが働いていたカリフォルニア州オレンジ郡のドライクリーニング店の外でナヴィスの車を発見する。

車内にはナヴィスの姿はなかった。

数日後、ハンティントンビーチのモーテルの部屋でナヴィスの裸の死体が発見される。

ナヴィスの死因は窒息死であったが、ナヴィスは強姦されている事も判明した。

ナヴィスの手帳がラグーナニゲルのゴミ箱で見つかり、他にコッフマンとマーロウの名前が書かれたファーストフードのテイクアウトの際に書かれた紙も発見された。


同じ頃、ナヴィスの行方を捜していたマリーも行方不明となる。

警察はコッフマンとマーロウの行方を追い、2人がサンバーナーディーノ・モーテルにいる事を突き止める。

そして、モーテルに駆けつけると、2人は逃走した後だった。

警察は州全体に緊急配備をかけた。


同年11月14日、カリフォルニア州ビッグベアーの山奥のロッジから警察に連絡が入る。

ロッジの所有者からで、少し前に来た客がコッフマンとマーロウというのだった。

警察は100人体制でロッジに駆けつけるが、2人はすでに姿がなかった。

周囲の森を捜索すると、山道に沿って歩いているコッフマンとマーロウを発見し、逮捕した。

2人は警察に囲まれると、抵抗せずに素直に捕まった。


2人の裁判は同年11月17日に始まった。

裁判ではコッフマンとマーロウは互いを非難し、罪を擦りつけた。


1989年7月18日、コッフマンとマーロウは有罪判決が下され、同年8月30日、両者にはそれぞれ死刑が言い渡された。

余談だがこのコッフマンへの死刑宣告は、アメリカで1976年に死刑が復活して以来 (死刑制度の復活が1976年で、実際に執行され始めたのは翌年) 、カリフォルニア州において初の女性となった。



∽ 総評 ∽

夫婦で強盗を主とした殺人を行ったコッフマンとマーロウ。

2人は生粋の犯罪者であり、まるで導かれるように一緒になり、犯罪を繰り返した。

犯罪夫婦というのはこれまで何組か紹介してきたが、意外に多く、大抵が男主体で行われる事が多い。

ただ、この2人に関してはどちらかというとコッフマンの方が率先して行っていたように思える。

2人は強盗にる殺人を行ったが、殺人に快感を得るシリアルキラーとは異なり、強盗殺人というのは弊害となる邪魔者の排除するという意味合いが強い (マーロウは最後の方で強姦も行っている事から、殺人に快感を得てきた可能性が高い) 。

ただ、シリアルキラーの場合は標的にする相手にこだわりを見せる場合が多い為、多少対策を練る事も出来るが (殺害方法、対象年齢や性別等) 、強盗殺人の場合は無差別な為、こちらとしては対策のしようがない (お金持ちは狙われる可能性が高まるが) 。

だが、普通強盗殺人の場合、その場で殺して金品を奪うのが常であり、この2人のように連れ去るというのは珍しい (暗証番号を聞き出すとかの為だと思われるが) 。

コッフマンとマーロウは、裁判で互いに罪を擦り付けるという醜態を晒した。

これは犯罪コンビにはよくある事で、情けなく醜いという他ない。

2人の役割は多少違ったのかもしれないが、やった事は同じなので罪に差はなく、個人的には犯した犯罪に開き直って堂々としている方がまだましだと思う。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★★☆☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 4人
(他犯罪多数)
《犯行期間:1986年10月11日~同年11月12日》