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ヘリバート・セダ (アメリカ)
【1967 ~ 】



ヘリバート・セダ (通称「エディ」) は、1967年7月31日、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨークで生まれた。

エディはネイティブのニューヨーカーで、母親と従妹のグラディス・チャーチ・レイズと3人で暮らしていた。


エディは成長するにつれ、テッド・バンディに興味を持ち、心酔するようになる。

また、エディは信心深く、定期的に教会へ足を運んだ。

エディは普段は銃や連続殺人鬼を扱った雑誌を読んで時間を過ごしていた。

そして、エディは未解決事件であった『ゾディアック』を神と崇め、自身を『ゾディアック』の僕とした。


一緒に暮らしていたグラディスが成長すると、エディはグラディスに暴力を振るうようになる。

そして、エディが16歳の時には銃を所持しているのを発見され、高校を退学させられてしまう。

高校を退学後、エディの精神は更に歪んでいく。

エディは『ゾディアック』に模倣した殺人を行うという強迫観念にとらわれる。

そして、エディは一連の計画を実行する為に爆弾や武器を組み立て始めた。


1989年11月、エディは尊敬する『ゾディアック』を模倣し、警察に手紙を送る。

内容は星座の人間を1人1人殺害していくと警告し、そして、全てが終わったあかつきには殺人を止めるというメッセージであった。


1990年3月8日、エディはマリオ・オロスコ (49歳♂:蠍座) を背後から銃で襲撃する。

オロスコは負傷したが、一命は取り留めた。

オロスコが撃たれた現場にはいくつかのノートが置かれていた。


同年3月29日、ドイツ人の男性 (34歳♂:双子座) が背後からエディに撃たれ、肝臓を貫通する重傷を負うも、一命を取り留めた。


同年5月31日、ジョセフ・プロース (78歳♂:牡牛座) が背後からエディに撃たれる。

銃弾は腎臓を貫通し、プロースは病院に搬送されるが同年6月24日、銃弾の傷がもとで死亡する。

プロースの撃たれた現場にもメモが残されていた。


同年6月19日、ラリー・パラム (30歳♂:蟹座) がエディに胸を撃たれるが、一命を取り留めた。

パラムはホームレスの男性で、エディはパラムを撃った後、IDを確認する為に財布を奪った。


同年8月10日、パトリシア・フォンティ (39歳♀:獅子座) が、エディに2発撃たれる。

しかし、フォンティは撃たれたにもかかわらず、エディに対して抵抗した為、エディはフォンティを100回刺し、殺害する。


1993年6月4日、ジム・ウェーバー (42歳♂:天秤座) がエディに臀部を撃たれるも、一命を取り留めた。


同年7月20日、ジョセフ・ダイアコン (40歳♂:乙女座) がエディに首を撃たれ、死亡する。


同年10月2日、ダイアン・バラード (40歳♀:牡牛座) がエディに首を撃たれるも、一命を取り留めた。


1994年3月10日、エディは不法に銃を所持しているとして逮捕された。

しかし、すぐに釈放されている。


同年6月10日、名前の知られていない男性がエディに撃たれ、負傷する。


同年8月1日、エディはニューヨーク・ポスト紙に手紙を送る。

内容は1992年から1993年までエディが手にかけた犠牲者のリストであった。

この頃には事件についてマスコミも「ゾディアックの再来」もしくは「ゾディアックが戻って来た」と大々的に発表し、犯人の事を『The New York Zodiac Killer (ニューヨークゾディアック殺人者) 』、『The Copycat Zodiac Killer (模倣ゾディアック殺人者) 』、『The Brooklyn Sniper (ブルックリン狙撃手) 』、『The Zodiac Shooter (ゾディアック射撃手) 』等と呼んだ。

また、ニューヨークでは『サムの息子』ことデイヴィッド・バーコウィッツ以来の大事件として騒がれ、この時、ニューヨークはパニック状態となっていた。

しかし、ニューヨークがパニック状態になっているこの時、エディは犯行を停止する。


1996年6月18日、一緒に住む従妹のグラディスがボーイフレンドを家に連れて来ていた。

エディはグラディスにボーイフレンドの事を聞き、激怒する。

エディはグラディスに別れるよう促した。

しかし、グラディスがそれを拒否した為、エディは怒り、グラディスに向かって銃を発砲する。

弾丸はグラディスには当たらず、驚いたグラディスが逃げようと背中を見せると、その背後からエディが再び発砲する。

弾丸はグラディスに命中するが、グラディスは必死に逃げ、友人を訪ね警察に通報した。

すぐに警官隊が駆けつける。

エディは警官を見るなり銃を発砲し、数名の警官が負傷する。

数時間後、エディは弾も切れ、これ以上抵抗出来ないと考え、降伏した。

当初、警察は家族での喧嘩が原因で起こった事件程度にしか考えていなかった。

しかし、エディが書いた文字が、これまで『ゾディアック』を模倣して数々送られてきた手紙の文字と非常に酷似している事に警官が気づく。

そして、問い詰めると、エディが自身が『ゾディアック』を模倣した犯人だと認めた。

エディは相手の誕生日を知る為に、IDを奪い、該当する相手を標的にしていた。


1998年6月24日、裁判でエディには懲役83年と6ヶ月が言い渡された。

更にエディは152年と6ヶ月を加算され、合計懲役236年となった。



∽ 総評 ∽

『The New York Zodiac Killer』、『The Copycat Zodiac Killer』、『The Brooklyn Sniper』、『The Zodiac Shooter』など、数々の呼び名で呼ばれ、ニューヨークを震撼させたエディ。

私のブログを読んで下さっている方なら『ゾディアック』を知らない人はいないと思うが、その犯行は「ゾディアックの再来」と騒がれ、当時は相当な注目を集めた。

『ゾディアック』はアメリカにおける劇場型犯罪のパイオニア的存在で、後世に与えた影響はこのエディもそうだが計り知れない。

過去の殺人鬼に憧れ、模倣する犯人は多いが、それはインパクトがあればあるほどそういった人間が現れ易い。

ただ、当初は12星座の相手をしっかりと吟味して行っていたが、牡牛座を2人襲ったり途中で止めたりと、何もかも中途半端で正直情けない。

基本的に過去の殺人鬼に憧れる人物は、大抵が前者を超える事はなく、ただ模倣しただけの小物に仕上がってしまうのが常だ。

『ゾディアック』はこれまで数々の真犯人の名前が上がったが、結局、決定的な犯人には結びついていない。

多分、今後、2度と解決する事はない事件だと思われるが、その為、犯行は伝説となり、このエディのような模倣犯が今後現れる可能性は残念ながらあるだろう。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★★☆
・残虐度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★★☆☆
・特異性 ★★★★★★★★★☆
・殺人数 3人
(負傷者8人)
《犯行期間:1990年3月8日~1996年6月18日》