マーティン・ネイ (ドイツ)
【1970 ~ 】
1970年12月12日、ドイツ・フランシスブルーメンでネイは生まれた。
1992年、ネイはシュールラントハイム (学校田園寮のことで、自然豊かな気候の良い地域に設けられた野外教育を主とする学校) を標的とし、犯罪を始める。
1992年3月3日、ネイは仮面を被り、ヘプシュテット孤児院に侵入する。
そして、中の様子を確認し、この日は帰った。
数日後、再び仮面を被り変装したネイは孤児院に侵入し、11歳の少年を強姦しようとするが、少年が騒いだ為、逃走した。
同年4月から6月の間、ネイは最低でも2度、侵入し、学生に姿を見られている。
同年8月、マスクで変装したネイは9歳の少年を強姦した。
同年9月、再び孤児院に侵入したネイは、服を脱いで少年のベットに近づいた。
しかし、この時も少年に騒がれ、何もせずに逃走した。
同年10月、ネイは孤児院で5人の子供を襲い、その内3人の子供を強姦した。
これらの事件を受けて、学校側はドアロックを設置するなどして対処する事となった。
1994年5月、ネイは11歳の男の子を強姦し、1年後の1995年5月、今度は10歳の男の子を強姦する。
同年6月、ネイは10歳の交換留学生の少年を強姦し、寝室の窓から逃走した。
同年7月、ネイはキャンプのテントを連続して襲撃し、8歳から9歳の少年を襲うが、触れた瞬間目を覚ましてしまった為、逃走した。
同年8月、仮面で変装したネイは、13歳の少年を襲うが、目を覚ましてしまった為、すぐに逃走した。
それから2日後、ネイは再び同じ場所に現れ、別の13歳の少年を強姦した。
同年10月、ネイは13歳の少年を襲おうとするが、ルームメイトの抵抗に遭い、その場から逃走した。
1995年7月24日、デンマークに住むデニス・ロステル (8歳♂) が行方不明となる。
2週間後、ドイツを訪れていた観光客が砂丘でロステルの死体を発見する。
1998年6月、ネイは2人の少年に襲いかかるが、抵抗に遭い、逃走した。
同年8月10日朝、オランダのキャンプのテントからニッキー・フェルスタッペン (11歳♂) が姿を消す。
翌日、行方不明となったキャンプ場から数km離れた場所でフェルスタッペンの死体が発見される。
フェルスタッペンの死因は特定されなかった。
1999年7月、ネイは8歳の少年を家の地下室に連れ込み強姦した。
2001年9月5日夜、デニス・クライン (9歳♂) が部屋から姿を消した。
同年9月19日、クラインの死体はキルヒティムケの林道の茂みの中で発見された。
クラインは強姦されていた。
2004年4月7日、南フランスにスムージージョナサン・コウロム (11歳♂) が家から姿を消した。
その後、コウロムの死体は家から約30km離れた池で発見された。
コウロムの死体にはコンクリートブロックが結ばれ、池の中に沈んでいた。
一連の少年への強姦と殺人に関して、警察は捜査を進めていた。
犯人はマスクと手袋、黒い服を着ており、特定が困難だった。
また、犯人はヨーロッパ各国を車で移動している事がわかった。
犯罪学者ステファン・ハーバートは、
「犯人は非常に危険であり、高い知能を持ち、子供を信頼させる事に長けている」
と分析した。
警察は数百人の容疑者を選出し、DNA検査を行った。
その中にネイが入っていた。
しかし、最初の検査ではネイのDNAとは違うと判断された。
2011年4月15日、ネイはついに逮捕される。
ネイの家に犯罪時に使用したマスクが発見されたのが決定的な証拠となった。
また、ネイの家には約3万点もの児童ポルノ画像がパソコンに保存されていた。
尋問に対してネイは、ドイツで発生した3件の殺人に関しては強姦を隠す為だったと述べた。
2012年2月27日、スタッド地方裁判所は、ネイに無期懲役の判決を言い渡した。
∽ 総評 ∽
『Maskenmann (仮面の男) 』または『Schwarzer Mann (黒の男) 』と呼ばれ、少年ばかり襲い、強姦や猥褻行為を働いたネイ。
ネイが確実に殺害したのはブルーメンでの3人で、フランスやオランダなどの他の国での殺人は本当にネイによるものかは不明だ (ただし、現在ではほぼ間違いないとされる) 。
ネイは8歳から13歳の少年を標的にし、最低でも40人以上はその被害に遭っているとされている。
しかも、マスクを被って変装し、ばれないようにしており、その犯行は鬼畜極まりない。
ネイは典型的なペドフィリアであったが、何故、そうなったのかは理由がよくわからない。
幼少の詳細がないという事もあるが、その犯行は陰湿で執拗であり救いようがない。
ネイは大胆な犯行の割に逮捕される事がなく、長年に渡ってこれ程の犯行を重ねて来たが、なかなかつかまらなかったのは覆面を被っていた事による為だろう。
ネイは黒い覆面を被って子供を襲ったが、子供はその姿にさぞかし恐怖を抱いた事だろう。
子供を標的にする犯罪者は中でも鬼畜とされるが、私もそう思う。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★★★☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 最低3人 (他被害40人以上)
《犯行期間:1992年3月3日~2004年4月7日》
コメント
コメント一覧 (8)
素顔の方もある意味「仮面」ですね。
確かにそう言われるとそうですね。
素顔の方が仮面と言っても過言ではないですね。
被害者や犠牲者の遺族の事を考えると、一生ずっと刑務所の中にいてくれと思います。
すでにまともな思考を持ち合わせていないんでしょうね。
子供を標的にしないと気がすまない犯罪者は外に出す必要は一切ないと思います。
とにかく1週間以内に殺処分する必要があるのは罪のない動物たちではなく、殺人や強姦、強盗などを犯した凶悪犯だと思う。
仰る通りですね。
間違いなく一生面倒見る宣言ですね。
私も税金の無駄遣い以外の何物でもないと思います。
そもそも何で見知らぬ凶悪犯の為に払った税金で生活させないといけないのか。
理解に苦しみますね。
それいいですね。
少しは世の中の役に立てますね。