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アミール・ケーヤム (パキスタン)
【1981 ~ 】



アミール・ケーヤムは、1981年、パキスタン・ラホールで生まれた。


子供の頃、ケーヤムは父親に捨てられ (母親の詳細は不明) 、叔父シャヒドと一緒に暮らすようになった。


ケーヤムは学校に通うようになるが、素行が悪く、学校から追い出された。

そして、ケーヤムは自身の兄弟や姉妹にも暴力を振るうようになり、家からも追い出された。


2003年9月25日、シャヒドと友人が、正体不明の何者かに襲われ、殺害される。

2人を襲ったのはハーフィズ・アビドという男性で、アビドは2004年2月28日、逮捕された。

だが、アビドは護送車で運ばれる最中、警官から銃を奪おうとして逆に警官に撃たれて死亡する。

ケーヤムは叔父の死にショックを受け、本来は自身で仇を討とうと思ったが、アビドはあっさりと死亡してしまった。

ケーヤムは叔父の死や仇を果たせなかった事、怒りなどの感情により精神が追い込まれ、ついに破綻してしまう。


2005年6月、ケーヤムは男性を次々と襲うようになる。

ケーヤムが標的にしたのは家のないホームレスで、ケーヤムの犯行は同年7月までの約1ヶ月続いた。

犠牲者は全部で14人となり、ケーヤムはわずか1ヶ月足らずでそれだけの人数を殺害したのだった。

ケーヤムは犠牲者を石で襲い、撲殺した為、『The brick killer (レンガ殺人者) 』と呼ばれた。


2005年7月18日、ケーヤムは逮捕された。


2006年5月10日、裁判でケーヤムには死刑が言い渡された。



∽ 総評 ∽

『The brick killer』と呼ばれ、ホームレスばかりわずか1ヶ月足らずで14人殺害したケーヤム。

ケーヤムは育ててくれた叔父を殺害された恨みから殺人を始めたのだが、ホームレス殺害と叔父の殺害には何の接点もない (叔父を殺害したアビドがホームレスだったのかもしれない) 。

標的が男性という事で強姦目的ではなく、アビドと同じような年頃の男性を狙ったのかもしれないが、それはもちろん復讐でもなんでもない。

ケーヤムの行動は自分勝手極まりなく、その動機に同情の余地は全くない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 14人

《犯行期間:2005年6月~同年7》