image




















クリントン・バンクストン (アメリカ)
【1971 ~ 】



クリントン・バンクストン・ジュニアは、1971年5月12日、アメリカで生まれた。


バンクストンは1982年まで母親と暮らしていたが、幼少の頃から非常に凶暴な性格であった。


1987年4月、バンクストンはグレンとレイチェルのサットン夫妻の家に侵入し、夫妻を殺害する。

その後、サットン夫妻の車を盗んで逃走した。

この時、バンクストンはまだ15歳であった。


同年8月15日夜、バンクストンはアン・モリス (63歳♀) とその妹サリー・ニコルソン (59歳♀) 、サリーの娘ヘレン (22歳♀) を斧で滅多打ちにして殺害する。

その後、3人の死体を斧でバラバラにし、逃走した。

3人を殺害した時、バンクストンは16歳になって2ヶ月しか経っていなかった。


翌日、バンクストンは車に乗っている所を逮捕された。

実はバンクストンはサットン夫妻を殺害後、盗んだ車で寝泊まりしていた。

また、このバンクストンが逮捕され、車がサットン夫妻の物だとわかるまで、サットン夫妻殺害の犯人が誰だか警察はわからなかった。

この寝泊まりしていた車がサットン夫妻の物だとわかった為、サットン夫妻殺害の犯人もバンクストンだと判明したのだった。

事件が公になると、わずか15歳の少年による凄惨な連続殺人に世間は騒然となった。

逮捕されたバンクストンは、これまでの殺人は『クリス』という名の共犯者の仕業だと話した。

しかし、バンクストンの証言の下、警察は数ヶ月間捜査を行うが、何の証拠も得る事が出来ず、バンクストンの発言は自身の罪を架空の人間に擦り付ける虚言であると結論づけた。


裁判が開かれたが、注目はバンクストンが犯行当時16歳という事であった。

ジョージア州の州法では16歳以下の少年に対しての死刑は禁止されていた。


1988年12月、バンクストンには5つの終身刑が言い渡された。



∽ 総評 ∽

わずか15歳で殺人を行ったバンクストン。

以前にも掲載している通り、未成年による殺人は何人も紹介しており、珍しいという事はない。

ただ、強盗目的の連続殺人と言えど、立て続けにしかも5人というのはかなり残虐だ。

バンクストンが何故これほどの異常性を身に付けたのかはよくわからないが、1982年までしか母親と暮らせなかった事に何か理由があるように思う。

だが、通常、強盗殺人の場合、執拗に相手をいたぶったり殺害後に死体を解体したりしない。

バラバラにした所を見ると、人物を特定されない為かもしれないが、もしかしたら殺人を行っていくうちに人を殺す快楽に魅了されたのかもしれない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★★☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★★☆☆
・特異性 ★★★★★★☆☆☆☆
・殺人数 5人

《犯行期間:1987年4月~同年8月15日》