image












アリ・アサー・ボルージェルディ (イラン)
【1893 ~ 1934】



アサーはイラン・ロレスターンのボルージェルドで生まれた。

アサーの父親はアリ・ミルザといい、ボルージェルドやイラン・ハマダーンのマラーイエル、ペルシャやイラクをまたにかけて犯行に及んだ有名な泥棒であった。


アサー8歳の時、家族はイラクのカルバラーに引っ越した。


1907年、アサー14歳の時、アサーはイラクの首都バクダードへ単身移動する。

そして、バグダードに移ったアサーは少年を性的に襲うようになる。

当初、アサーは少年を強姦するだけであったが、警察に駆け込まれる事を畏れ、強姦した後に殺す事に決める。


1933年、アサーは10代の少年を強姦して殺害する。

しかし、この時、他の少年に姿を見られてしまう。

アサーは警察に通報される事を畏れ、イラクを離れてイランに戻る事となる。

結局、アサーはイラクで25人殺害する。


イランに戻ったアサーだったが、故郷のボルージェルドには戻らず、イランの首都テヘランに住むようになる。

そこで、アサーはすぐに殺人を始め、少年を次々と強姦して殺害した。


1934年1月、アサーは逮捕されるが、逮捕されるまでイランでは8人殺害している。


裁判でアサーには有罪判決が下され、死刑が言い渡された。


同年6月26日、アサーの処刑が執行された。

アサーはテヘランで公開処刑され、アサーの処刑を一目見ようと多くの群衆が集まった。

尚、アサーは20世紀においてイランで確認された初の連続殺人犯とされている。



∽ 総評 ∽

イランとイラクをまたにかけ、少年ばかりを強姦して殺害したアサー。

アサーの父親は有名な泥棒であり、アサーはその父親の犯罪気質を忠実に受け継いだ。

遺伝的要因は完全に立証されているわけではないが、間違いなく影響はあるだろう。

アサーは少年を強姦し、殺害したが、殺害理由が「警察に駆け込まれるから」という身勝手で救いようのないものだった。

今から100年以上昔の事件であり、詳細はわからないが、概要だけでもアサーはかなり異常だとわかる。

アサーは「イランにおける20世紀初の連続殺人鬼」と呼ばれているが、この年代にはイランだけではなく世界的に特に異常な猟奇殺人鬼を多く輩出した。

『第一次世界大戦』や『第二次世界大戦』が行われた時代であり、平和とはかけ離れたいつどこでどうなるか予想もつかない時代だったからこそと言える。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★★☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 33人

《犯行期間:1908年~1934年》